Benteler 2007年度の動向

ハイライト

業績 (単位:百万ユーロ)

  2007年度 2006年度 増減率

備考

グループ全体
売上高 6,319 5,598 12.9%

-

自動車部品部門
売上高 4,772 4,211 13.3% -

-シャシーシステム製品グループは14%の増収。モジュール製品分野で販売増にともなう増収の要因はBMW X5への製品供給であり、このモデルは2006年に生産が立ち上がり、2007年には初めて通年にわたり供給をつづけることができた。販売増の一因ともなったのは、Mercedes Sprinterのモデルチェンジにともなう製品供給である。全般的にモジュール製品の販売は好調のうちに推移。製品の生産量は2007年度に増加。ドイツではAudi A4向けアクスルの供給が始まり、チェコではMercedes Cクラス向けのアクスル生産も開始された。スペインのVigoと中国のChangchunで新工場が立ち上がったが、その結果販売量を大きく伸ばすことができた。

-構造製品グループも好調で対前年比で販売を12%伸ばした。チェコのRumburk工場、アメリカのGoshen工場、中国のChangchun工場では新規オーダーを取り込むことで販売量増加に貢献。2007年初頭には、旧排気システム製品部門とエンジンアプリケーション部門を統合して、エンジン及び排気システムグループを新設。2007年度にこの新組織が創出した売上増は23%に及ぶ。排気システム分野での売り上げ増は新規受注、出荷量増加、コンバーター価格の値上げ分によるもの。エンジンマネジメント分野では燃料供給マニフォルドと排気ガス循環システムなどの技術的要求にこたえた製品の提供が奏功。

開発動向

研究開発費用
2007年度に同社が支出した研究開発費用は対前年度比で2.5%増となる109.3百万ユーロ。

研究開発体制 
新テクニカルセンター
2002年3月、北米ミシガン州 Auburn Hills の本社内にテクニカルセンターを新設(敷地面積80,000平方フィート.)。デトロイトエリアのOEM顧客との連携強化を図ると共に自動車部品、モジュール、システムに関わる先進的研究開発に携わる。

R&D活動
最適生産プロセス
1.同社では2007年度に、大幅に精度を向上させた温度とメカニカルプロセスを予知するシュミュレーション手法を開発。
2.PaderbornのTalle工場では2007年度のうちに新しい非破壊硬度測定手法を開発、初めて生産ラインに導入した。この手法とともに、以前導入されたスポット溶接の溶着度オンラインモニタリング手法も、将来他の工場での採用が予定されている。

設備投資

設備投資額

単位:百万ユーロ

2007年度 2006年度 2005年度 2004年度 2003年度
グループ全社 318 191 257 172 199
自動車部品部門 132 150 222 149 166

-同社では2007年度に前年度より66%増の318百万ユーロにのぼる設備投資を実施。このうち190百万ユーロは有形固定資産に投資された。
-総額132百万ユーロが自動車部品部門の生産拡大に対応する目的で生産設備に使用された。以前は、多額の資金が新規工場の建設費用、プレス機械の整備、新規製品の立ち上げ準備などの費用として投資されてきた。しかしながら、2007年度に入って、こうした設備投資は大幅に減少。