American Axle & Manufacturing Holdings, Inc. 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル)
  2013年
12月期
2012年
12月期
増減率
(%)
要因
売上高 3,207.3 2,930.9 9.4 1)
営業利益 240.3 156.4 53.6 -

要因
1) 売上高
-2013年の売上高は、前年比9.4%増加の3,207.3百万ドル (2012年:2,930.9百万ドル)。北米の主要小型トラック向けの生産量の増加、GMおよびChryslerの次世代フルサイズピックアップ向けの車両1台当たり部品搭載量(CPV。金額ベース)の増加、非GM向け売り上げの増加などが寄与。

 

受注

-同社は、2014年から2016年の新規売上に貢献する受注残高が9億ドルの見込みと発表。今回の受注残高には、Chrysler の新型「Jeep Cherokee」向けに受注した分離型四輪駆動システム「EcoTrac Disconnecting All Wheel Drive」、GMの新型 「Cadillac CTS」向けの高効率リアドライブモジュール、観致汽車が今後発売する「Qoros」向けのハイブリッド電気システム「e-AAM」などが含まれる。(2014年1月15日付プレスリリースより)

-同社は、業界初の分離型四輪駆動システム「EcoTrac Disconnecting All Wheel Drive」を開発し、同製品がChrysler 「Jeep Cherokee」の2014年モデルに採用されたと発表。使用していない回転部品の大部分をドライブラインから切り離すことで、イナーシャの影響や車両のドライブラインへの抵抗を最小限にする新しい方法を用いている。この製品の生産は、米国ミシガン州のThree Rivers工場で行われている。AAMはこの受注に向けて、2013年に同拠点に1億ドル超を投じたほか、従業員550名を増員したという。(2013年12月19日付プレスリリースより)

-同社は、観致汽車 [Qoros Auto Co., Ltd. (Qoros)] から同社が特許を有する e-AAM技術を用いたドライブラインシステムの受注を獲得したと発表。中国上海に本部を置く観致汽車は、Chery Automobile と Israel Corporationの合弁企業。 観致汽車は、今後発売する自社ブランドモデルに e-AAMを搭載し、中国および欧州市場向けモデルとして中国で生産する。e-AAMハイブリッドドライブラインシステムおよびEVドライブラインシステムは、電気駆動ユニット、電気駆動制御モジュール搭載のパワーボックスユニット、駆動モーターとハイブリッド制御用に設計されたソフトウェアで構成されている。(2013年7月9日付プレスリリースより)

受賞

-同社は、同社が「Supplier Recognition Award」を授与したサプライヤーを発表した。今回受賞したサプライヤーには以下の会社が含まれる。
AAPICO Amata:コストを低減したアクスルハウジング
Gibbs Die Casting:3ピーストルクチューブ
NTN Bearing Corporation:総合的な顧客満足度
(2013年6月20日付プレスリリースより)

-同社は、北京奔馳汽車 (Beijing Benz) より2012年「Supplier Award」をパワートレイン部門で受賞したと発表した。AAMのアジア拠点では、ハウジング「PowerLite」や効率的なハイポイドギア比を用いた独立式リアドライブアクスルを生産している。この製品により、さまざまなエンジンやトランスミッションの配置に対応することが可能になる。アジアにおいて「Mercedes-Benz C-Class」および「E-Class」に採用されている。(2013年6月18日付プレスリリースより)

ISO認証

-同社は、米国ミシガン州のDetroitにある本社 (World Headquarters) がエネルギーマネジメントシステム規格「ISO 50001」の認証を取得したと発表。同社の拠点がこの認証を取得したのは今回が初めてとなる。(2014年1月24日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ドル)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
合計 103.4 123.4 113.6

研究開発拠点

-同社はミシガン州Auburn HillsおよびRochester Hillsのテクニカルセンターで研究開発を実施。

研究開発活動

-2013年の研究開発費は、主に軽トラック、乗用車、SUV、クロスオーバー車および商用車向けのドライブライン、ドライブトレインシステムおよび部品の開発に投資された。

-他にも同社は以下についても研究開発を実施している。
  • 性能向上のための、製品の電子化
  • HV、EV用システム
  • 省燃費および排ガス削減に向けた製品開発
  • NVHおよび出力密度の性能測定基準の向上

設備投資

設備投資額

(単位:百万ドル)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
全社 251.9 207.6 163.1

-2013年の設備投資額は、新規および既存プロジェクトの立ち上げに配分された。

国内投資

-同社は、米国ミシガン州のThree Rivers拠点に1億米ドル超を投資すると発表。このプロジェクトは2013年12月に完了する予定で、従業員500名超が増員となる見込み。今回の投資により、同拠点では新たに複数の生産ラインや組立スペースの設置、塗装ラインの改良、出荷・受入能力の拡大などを行う予定。なお、同社は2012年単年で、ミシガン州の拠点に50百万米ドルを超える投資を行っており、従業員は約300名を増員した。現在はDetroitのグローバル本社をはじめ、同州に7拠点を保有している。(2013年2月1日付プレスリリースより)