American Axle & Manufacturing Holdings, Inc. 2007年度(2007年12月期)の動向

ハイライト

業績

単位:
百万米ドル
2007年12月期
2006年12月期
増減率
(%)

要因

売上高 $3,248.2 $3,191.7 1.8% 下記1)参照
総利益 278.4 (128.6) - -


2007年度の業績
主な要因
1) GM、クライスラーの主要大型トラックやSUV向け生産量は前年並み。一方、GMの中型軽量トラックやSUV向け生産量は11%減少した。

2006-2007年、GMが小トラックの生産を縮小した影響で正味売上高は減少。この減少分は金属市場価格上昇対応のための商品価格調整により一部相殺された。

2007年度の4WD/AWDの普及率は、63.6%(2006年:61.9%、2005年:63.7%)。普及率は、同社が納入している各車種向けに同社が生産したフロントアクスルの総数を同社が生産したリアアスルの数で割ったもの

受注
新規及び追加受注の受注残は2008年1月17日現在で約13億ドル。
このうち
-約75%は米国以外
-AWD/RWD乗用車およびSUV向けの約50%は(北米、南米、アジア、欧州、豪州生産車向け。4社より計10プログラム受注。)
- 約8百万ドル相当は2008-2010年に供給開始予定
-新規顧客からの受注:VW(新型世界戦略車向けリアアクスル)、Tata Motors(小型車向けアクスル)、Chery Automobile (2009モデルイヤーSUV向けリアドライブモジュール)、Mahindra International (MIL)

合弁会社設立
2007年10月、American Axle & Manufacturing Holdings, Inc. (AAM)は、Sona Koyo Steering Systems Limited(ソナ光洋ステアリング・システムズインド)と合弁で、インドに工場を開設。合弁会社の商号は「AAM Sona Axle Private Limited (AAM Sona Axle)」。主に小型トラック、乗用車、SUV用のアクスルを生産し、インド国内で販売する。「AAM Sona Axle」は、プネ(Pune)を本拠とし、インド北部に生産施設を置く。新工場は2008年稼動予定で、当初は小型車用アクスルを生産しタタ・モーターズに供給する。

グローバル化の拡大
現在中国とポーランドに新工場を建設中。また、メキシコおよびブラジルの既存拠点を更に拡張予定。

再編プロジェクト

2007年度は米国自動車国内市場構造の変化に対応するべく再編計画を引き続き推進。人員削減に加え、稼働率向上対策として生産設備を再配置 2007年12月にはBuffalo Gear, Axle & Linkage (Buffalo, New York)の生産ラインを休止。


開発動向

研究開発費用

単位:
百万米ドル
2007年度
2006年度
2005年度
2004年度
2003年度
研究開発費 $80.4 $83.2 $73.6 $68.6 $60.7


製品開発

パワートランスファーユニット、トランスファーケース、ドライブライン、トランスミッションデフ、マルチピースドライブシャフト、インデペンデントリアドライブアクスル、及びインデペンデントフロントドライブアクスルなど。また、既存製品との電子統合化や、ハイブリッド車両システムの研究開発にも注力している。


設備投資

単位:
百万米ドル
2007年度
2006年度
2005年度
2004年度
2003年度
資本支出額 $186.5 $286.6 $305.7 $240.2 $229.1


2007年度の主な設備投資

生産設備の配置転換、生産能力の再配置/調整、新規受注の乗用車とクロスオーバー車向け生産準備、中国、ポーランドにおける新工場建設など。

2008年度の投資計画
2008年度の予定設備投資額は190百万ドルから200百万ドル。グローバル規模での生産ラインの整備・拡張は2008年も引き続き行われる予定。現在ブラジル、インド、メキシコ、ポーランド、タイおよび米国における計8拠点にて拡張プロジェクトを推進中。