Zhejiang Asia-Pacific Mechanical & Electronic Co., Ltd.
[浙江亜太機電股份有限公司] 2015年12月期の動向

業績

(単位: 百万元)
2015年12月期 2014年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 3,059.48 3,278.88 - - 市場競争の激化により売上が減少。
営業利益 157.48 186.93 - - 売上の減少に伴い利益も減少。
- 2015年Elaphe社に10百万ユーロを投資したことで利益が減少。
経常利益 170.08 210.00 -
純利益 148.69 181.14 -

新会社

-10百万元を出資し、上海に完全子会社「上海浙亜汽車有限公司 [Shanghai ZA Automotive Technology Co., Ltd.]」を設立すると発表。新会社は中国 (上海) 自由貿易試験区 (China (Shanghai) Pilot Free Trade Zone) に建設し、主に自動車、電子製品および機械に関する技術開発を行う。(2015年8月14日付け会社公告より)

-スロベニアのElaphe Propulsion Technologies Ltd.と中国にインホイールモーターを生産する合弁会社を設立することで合意し、2015年7月「投資意向書」に調印したと発表。同社が51%、Elapheが49%を出資する。同社は資金を提供し、Elapheはインホイールモーター生産技術を提供する。また同社はインホイールモーター以外の新エネルギー自動車パワートレイン部品で合弁会社と提携し、Elapheは合弁会社が必要とする特殊な技術の研究開発を請け負う。Elapheは主にEVおよびその他の車両用インホイールモーターを開発、生産している。(2015年7月29日付け会社公告より)

-同社が資本参加している「深圳前向啓創数碼技術有限公司 [Forward Innovation]」および「鈦馬信息網絡技術有限公司 [Tima Network Technology Co., Ltd.]」と合弁会社を設立すると発表。新会社の名称は「浙江網聯汽車主導安全系統有限公司 [Zhejiang Netlink Automotive Active Safety System Co., Ltd.]」。登録資本金は10百万元。出資比率は同社60%、前向啓創数碼20%、鈦馬信息20%。新会社は主に国内自主ブランド完成車メーカー向けに先進運転者支援システム (ADAS)、アクティブセーフティシステム、モバイルプラットフォームの研究開発を行う。(2015年7月10日付け会社公告より)

登記抹消

-2015年7月、子会社「鄭州亜太底盤有限公司[Zhengzhou Asia-Pacific Chassis Parts Co., Ltd.]」の登記抹消手続きを完了した。

受注

-9月3日に行われた軍事パレードで使用された紅旗L9に同社のブレーキが搭載されていたと発表。同軍事パレードでは、同社のブレーキを搭載した30余りの車種が使われていた。(2015年9月6日付けプレスリリースより)

-鄭州日産から新製品開発通知書を受領したと発表。同社は鄭州日産の「帥客 (Succe)」 EVにEPB付き左右リアブレーキキャリパーASSY、リアブレーキディスク、左右リアホイールハブシャフトヘッド、エネルギー回生機構一体型ABSを供給する資格を得た。(2015年7月16日付け会社公告より)

-大連黄海汽車および江西いすゞからそれぞれプロジェクト指定通知書を受領したと発表。それによると大連黄海からは「瑞途」向けABSアセンブリを、江西いすゞからは PPA02 (開発コード) 向けABSアセンブリ、フロントキャリパー、リアブレーキ部品のサプライヤーに指定されたとしている。(2015年5月6日付け会社公告より)

-湖州恩馳汽車有限公司 [Huzhou Enchi Automobile] より新製品の開発に関する通知書を受領したと発表。それによると、同社は恩馳のC01郵便電気自動車向けブレーキ一体型フロントステアリングナックル、マスターシリンダー付きバキュームブースターASSY、電動バキュームポンプASSY、ブレーキフルードリザーバータンクおよびD01電気自動車向けEPB、ESCのサプライヤーに選定されたとしている。(2015年5月5日付け会社公告より)

-奇瑞汽車河南有限公司 [Chery Automobile Henan Co., Ltd.] より新製品の開発に関する通知書を受領し、奇瑞のQ22、Q22L (開発コード) のABSサプライヤーに選定されたと発表。(2015年4月30日付け会社公告より)

-丹東黄海汽車と「部品技術協定書」を結んだと発表。それによると、丹東黄海汽車は同社にN1、N3 (開発コード) のABSコントローラーの開発、製造を委託するとしている。(2014年4月28日付け会社公告より)

-2015年1月、上汽商用車 [SAIC Commercial Vehicle] より意向書を受領したと発表。それによると、同社はSK81 (開発コード) 向けにフロント/リアブレーキキャリパーASSYを開発、製造するとしている。(2015年1月9日付け会社公告より)

2016年12月期見通し

-2016年12月期の目標は主要事業の売上高35億元、経常利益2.2億元、純利益1.87億元。

研究施設

-1996年にテクニカルセンターを開設。2005年に国内ブレーキメーカーで唯一国家レベルのテクニカルセンターに認定される。

研究開発費

(百万元)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
金額 110.63 93.90 79.96
売上高に占める比率
(%)
3.62 2.86 2.94

研究開発活動

-北京航天発射技術研究所 [CASC Beijing Institute of Space Launch Technology] と軍・民用ブレーキ系統の分野で全面的に提携することで合意し、戦略的提携の覚書を結んだと発表。北京航天発射技術研究所はシミュレーション解析、完成車ブレーキの最適化、完成車道路走行テストベンチなどの分野を得意としており、これらに関するサービスを亜太機電に提供する。亜太機電はブレーキに関する専門的研究開発と生産能力を生かし、北京航天発射技術研究所に高品質の製品を提供する。(2015年12月8日付け会社公告より)

特許

- 2015年末現在、累計で108件の特許を取得。内訳は発明権17件、実用新案権89件、意匠権2件。

設備投資

(単位:百万元)
プロジェクト 予算 2015年12月期 進捗
ディスクブレーキ生産設備 (年間生産能力4百万セット) 333.20 21.64 60%
EPB付きリアブレーキキャリパーASSY技術改造 (年間生産能力40万セット) 151.87 50.68 70%
自動車鋳造部品工場建設 (年産12万トン) 657.40 252.10 40%
子会社「長春浙亜汽車底盤有限公司」の建屋建設 93.94 30.20 100%
子会社「安吉亜太制動系統有限公司」の建屋建設 136.00 15.88 70%

国内投資

-スロベニアのインホイールモーターメーカーElaphe Propulsion Technologies Ltd.と提携合意書を結んだと発表。Elaphe Propulsion が新たに発行する株式を10百万ユーロで取得する。Elaphe Propulsionの増資完了後、浙江亜太機電の持ち株比率は20%となる。増資により調達した資金はインホイールモーターの研究開発と生産に充てる。(2015年12月2日付け会社公告より)

-上海浦東新区に位置する、車載ネットワークサービス提供会社「鈦馬信息網絡技術有限公司 [Tima Network Technology Co., Ltd.]」に対し、増資の形で82百万元を投資し、その株式11.8841%を取得すると発表。この資金は鈦馬信息のOEM及びアフターマーケット向け新エネルギー車のデータプラットフォーム研究開発に充てられる。鈦馬信息はビッグデータクラウドと多様なスマート端末を利用して、自動車、新エネルギー車、電信会社、保険会社、自動車修理チェーン店などに世界レベルの車載ネットワークソリューションを提供している。(2015年6月23日付け会社公告より)

-深圳前向啓創数碼技術有限公司 [Forward Innovation] と2015年5月5日に投資意向協議書を結んだと発表。それによると、同社は増資という形で27.90百万元を投資し、Forward Innovationの株式15%を取得するとしている。Forward Innovationは車載ドライブ補助システムの研究開発、生産をしている。主な製品は、車線逸脱警報システム (LDWS)、前方衝突警告システム (FCWS)、疲労運転検査システム (FDDS)、歩行者検知システム (PDWS)、速度標識認識システム (SLSR)、360度全周囲俯瞰駐車システム (EPAS)、オートライトシステム、アイドリングストップシステム、ナイトビジョンシステムなどである。(2015年5月6日付け会社公告より)

-自動車部品用鋳物工場の建設に着工。年産量は12万トン規模。2015年8月末に主要建築物の施工を完了し、2016年初めごろにテスト生産を行う計画で。(2015年4月28日付けプレスリリースより)