Bohai Automotive Systems Co., Ltd. [渤海汽車系統股份有限公司](旧 山東滨州渤海活塞股份有限公司) 2016年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
| 2016年12月期 | 2015年12月期 | 増減率(%) | 要因 | |
| 売上高 | 1,768.75 | 1,471.15 | 20.23 | -販売実績の増加。 |
| 営業利益 |
226.61
|
46.49 | 387.44 | - |
| 経常利益 |
154.77
|
57.04 | 171.34 | |
| 純利益 |
142.59
|
51.31 | 177.90 |
新会社
-同社は、9億元を投資して、子会社「濱州渤海活塞有限公司[Binzhou Bohai Piston Co., Ltd.]」を設立すると発表。新会社は山東省濱州市に置き、登録資本金を9億元とする。ピストンおよび自動車、内燃機、コンプレッサー部品などの生産、販売を行う。新会社設立後、同社はピストン事業に関する資産と負債をすべて新会社に移管する。(2017年5月4日付け会社公告より)
-江森自控渤海電池(濱州)有限公司[Johnson Bohai Battery (Binzhou) Co., Ltd.]と渤海江森自控電池有限公司[Bohai Johnson Battery Co., Ltd.]は濱州市でオープニングセレモニーを行った。この二社はどちらもJohnson Controlsと同社の合弁会社で濱州工業園区(Binzhou Industrial Park)内に位置する。敷地面積は約133,000平方メートル、総投資額は2.5億米ドル。2018年4月にテスト生産に入る予定。年産能力は電池7.5百万個。内訳は従来型のSLI電解液電池3百万個、AGMアイドリングストップ用電池4.5百万個。年間売上高25.58億元、利益2.92億元を見込む。737人の雇用を創出する。(2017年2月9日付け各種リリースより)
-同社は、韓国Hanon Systemsと合弁会社「北京海納川翰昴汽車零部件有限公司[Beijing Hainachuan Hanon Automotive Parts Co., Ltd.]」設立の契約を結んだ。両社はカーエアコンの開発、生産、販売で協力する。新会社の登録資本金は33百万元。同社が51%を、Hanon Systemsが49%を出資する。初期の投資額は70百万元超で、北京Benzなど高級車向けエアコンユニットを生産する。まず北京Benz MFA2(開発コード)に供給する。(2016年8月15日及び16日付けプレスリリースより)
-同社は、Johnson Controls Europe Holding Co., Ltd.と山東省濱州市に自動車用バッテリー生産合弁会社「渤海江森自控電池有限公司[Bohai Johnson Controls Battery Co., Ltd.]」(略称：渤海江森)を設立する。資本金は52.58百万米ドル。出資比率は同社が51%、Johnson Controlsが49%。Johnson Controlsの中国における自動車用バッテリー工場としては4拠点目となる。フル稼働時の従業員数は650名程度となる見込み。2017年に着工、2019年に生産開始予定。工場は最先端の生産設備を備え、年産規模は約7.5百万個となる予定。合弁設立後に、渤海江森とJohnson Controls Europe Holdingは更に「江森自控渤海電池有限公司[Johnson Controls Bohai Battery Co., Ltd.]」(略称：渤海電池)を設立する。資本金は63.77百万米ドル。出資比率はJohnson Controlsが51%、渤海江森が49%。両合弁会社はアイドリングストップ用電池と従来型の電解液電池(flooded battery)を生産、販売する。Johnson Controls Europe Holdingは、米Johnson Controls Inc.の子会社で香港に登記されている。(2016年6月9日付けプレスリリース及び6月6日付け会社公告より)
受注
-2016年3月18日、独Deutzより2種のアルミピストン各70セットを受注し、組立て段階に入ったと発表。さらにDeutz向け鍛鋼ピストンを開発中で、2018年に量産に入る計画。(2016年3月31日付け各種リリースより)
買収
-同社は、自己調達資金532.48百万元で北京新能源汽車股份有限公司[Beijing New Energy Vehicle Co., Ltd.]の増資のうち208百万元を引き受けると発表。北京新能源汽車は2009年設立。EV、HV、新エネルギー車の動力モジュールを生産販売している。資本金は2,000百万元。これを増資により3,200百万元とする。増資後、同社は北京新能源汽車の株式6.50%を保有することになる。(2016年3月8日付け会社公告より)
-同社は、1株あたり9元で2.19億株の非公開株を発行し資金調達するとともに、現金3.48億元を加え、合計23.21億元を投じ、北京海納川汽車部件股份有限公司傘下の海納川(濱州)発動機部件有限公司[Hainachuan (Binzhou) Engine Parts Co., Ltd.]の株式100%及び泰安啓程車輪製造有限公司[Taian Qicheng Wheel Manufacturing Co.,Ltd.]の株式49%を買収すると発表。買収価格は海納川(濱州)発動機が21.61億元、泰安啓程が1.6億元。この買収に先立ち、北京海納川は海納川(濱州)発動機に対し資産の統合再編を行っている。北京海納川が保有する泰安啓程の株式51%、英瑞傑汽車系統制造(北京有限責任公司 [Inergy Automotive Systems (Beijing) Co., Ltd.]の株式40%、翰昴[Hanon]の株式20%、天納克(北京)汽車減震器有限公司[Tenneco (Beijing) Ride Control System Co., Ltd.]の株式35%、天納克(北京)排気系統有限公司[Tenneco (Beijing) Exhaust System Co., Ltd.]の株式49%を海納川(濱州)発動機に無償で譲渡。再編後の海納川(濱州)発動機を買収することで同社は更なる事業拡大を図る。(2016年2月5日付け会社公告より)
事業提携
-同社は、完全子会社濱州博海精工機械有限公司[Binzhou Bohai Precision Machinery Co., Ltd.]とLiebherr-Gear Technologyが戦略的提携の合意書を結んだと発表。両社は互いの得意とする業務プラットフォームを利用し、北京汽車集団に自動化ソリューションとアフターサービスを提供する。提携は次の3つのスタイルを考えている。1.Liebherrが請負人となって受注する。2.博海精工機械が請負人となって受注する。3.双方がプロジェクトの部類によって製品ドキュメント、スペアパーツ、相応のサービスなどを提供する。(2016年11月23日付け会社公告より)
受賞
-濰柴動力、中国重汽、一汽錫柴、玉柴機器などの顧客から、優秀サプライヤーを受賞。(2016年同社アニュアルレポートより)
-北汽福田汽車のWin-win cooperation Awardを受賞。(2016年12月26日付けプレスリリースより)
-海馬汽車の2016年度品質賞を受賞。海馬汽車からの受賞は今回が初めて。(2016年12月26日付けプレスリリースより)
研究施設
-業界で国内初の国家レベルの技術センター、国家認可取得実験室、ポストドクターワークステーションを設立。先進国と同じレベルの研究・開発および試験、評価の能力を備え、多くの新製品および発明の技術水準も国際一流レベルに達したとしている。
研究開発費用 |
(単位:百万元) |
| 2016年12月期 | 2015年12月期 | 2014年12月期 | |
| 研究開発費用 | 65.54 | 50.84 | 59.60 |
| 売上高に占める比率(%) | 3.71 | 4.96 | 5.06 |
設備投資 |
(単位:百万元) |
| 予算 | 2016年投資額 | 進捗(%) | |
| 高級セダン用ピストン800万個の年産体制の構築 | 392.41 | 80.82 | 97.17 |
| 自動車用高強度鋼鍛造ピストン40万個の年産体制の構築 | 273.66 | 32.02 | 33.30 |
| エンジン用シリンダーブロック・ヘッド、クランクシャフト25万セットの年産体制の構築 | 1,379.41 | 600.82 | 44.00 |
| 大出力ディーゼルエンジン用アルミ合金ピストン200万個の年産体制の構築 | 298.39 | 47.78 | 76.77 |
