South China Tire & Rubber Co., Ltd.[広州市華南橡胶輪胎有限公司] 2017年12月期の動向

近年の動向

-2016年3月、子会社「広州豊力橡膠輪胎有限公司 [Guangzhou Fengli Rubber & Tire Co., Ltd.]」は社名を 「万力輪胎股份有限公司 [Wanli Tire Co., Ltd.]」 に変更し、IPO (新規株式上場) を目指すと発表。同社は2004年12月、広州万力集団有限公司と広州市華南橡膠輪胎有限公司の共同出資により設立された。2005年7月29日に定礎式を行い建設を開始、2006年9月15日に高性能タイヤを初めてラインオフした。現在同社の登録資本金は445百万元。累計1,300百万元の資金を投じてきた。年産能力は6百万本。年産高は1,000百万元に上る。(2016年3月30日付け各種リリースより)

-2016年2月、傘下の万力輪胎本社は、広州市従化区鰲頭鎮万力路3号 (No.3, Wanli Road, Aotou Town, Conghua District, Guangzhou) に移転した。万力輪胎は番禺工場での生産を徐々に減らし、2016年12月31日までに全面的に停止するとしている。(2016年2月6日付け各種リリー スより)

業績

-同社のブランド 「万力」 タイヤの2015年販売本数は前年比7.6%増の1,250万本と発表した。万力は海外に研究所と新工場を建設し、グローバル化を進める計画である。(2016年4月29日付け各種リリースより)

新工場

-2016年11月、万力輪胎股份有限公司 [Wanli Tire Co., Ltd.]と江淮汽車有限公司の共同出資により設立された「合肥万力輪胎有限公司 [Hefei Wanli Tire Co., Ltd.]」は正式に生産を開始した。この工場の投資額は当初19.88億元と計画していたが、実際には14.28億元が投じられた。敷地面積は約333,000平方メートル。2015年6月26日に着工し、2016年末にはスチールラジアルタイヤ100万本の年産能力を備える。2017年中頃には年産能力を200万本まで引き上げる計画。(2016年11月10日付各種リリースより)


-子会社 「合肥万力輪胎有限公司 [Hefei Wanli Tire Co., Ltd.]」が試生産の段階に入り、間もなく第1本目のタイヤをラインオフすると発表。同社はトラック用グリーンエコラジアルタイヤ2百万本の年産能力を有している。この生産拠点の建設が始まったのは2015年6月26日。広州豊力橡膠輪胎有限公司 [Guangzhou Fengli Rubber & Tire Co., Ltd.]と合肥江淮汽車有限公司が共同出資した。敷地面積は約333,000平方メートル、総投資額は20億元。(2016年8月26日付各種リリースより)

戦略的提携

-万力輪胎は、米ロックウェル・オートメーションと長期提携の契約書を結んだ。契約金額は40百万米ドル。両社はコントロールシステム、情報ソフトウェアプラットフォーム及び知能化生産の分野で協力する。万力輪胎の合肥新工場建設が初の共同プロジェクトとなる予定で、ロックウェルの自動制御システムなどを採用する。完成すれば、中国初の工場全体で知能化生産を実現させたタイヤ工場となる。(2016年5月19日付け各種リリースより)

研究開発施設

-2006年、同社の検査センターは中国実験室国家認可委員会 (CNAS) の認可を取得し、国家レベルの検査センターとなった。

新製品

-広州万力輪胎股份有限公司 [Wanli Tire Co., Ltd.]は、同社の開発した新エネルギー車装着タイヤを年内に投入すると発表。このタイヤは新型材料を採用し、転がり抵抗10%低減を実現した。また防爆タイヤのランフラット技術を採用しているので、破裂しても時速80kmでの走行が可能であるという。(2016年8月9日付け各種リリースより)