South China Tire & Rubber Co., Ltd. [広州市華南橡胶輪胎有限公司] 2013年3月期の動向

ハイライト

受注

-2013年7月、東風標致 (Dongfeng Peugeot) 301と新愛麗舎 (New C-Elysee) 向けに「万力」 (Wanli) ブランドタイヤの供給を開始したと発表。また、神龍汽車 (Donfeng Peugeot Citroen) の自主開発ブランドG25プラットフォーム向けタイヤについて、現在は試験段階にあり、2014年12月より供給予定。(2013年8月27日付けプレスリリースより)

-2013年モデルにスペアタイヤを供給する広州市華南橡膠輪胎有限公司は一汽轎車馬自達6 (Mazda6) 2013年モデル向けに「万力 (Wanli)」ブランドの高性能乗用車用タイヤを供給すると発表。規格は195/65R15 トレッドパターンAP028A。このトレッドパターンは同社が一汽轎車のB90、B50のために開発したものだが、Mazda6のデザインにマッチすることからスペアタイヤとして採用が決まった。供給は2013年6月開始予定で、数量は毎月8,000本から10,000本になる見込み。(2013年6月4日付けプレスリリースより)

-比亜迪 (BYD) VBプラットフォーム向けに新たにタイヤを開発し、日産NV200を参照に比較試験を行うと発表。BYD VBプラットフォームは年産1-2万台が見込まれており、2014年6月投入の予定。なお現在同社はBYDのG6およびM6にタイヤを供給している。 (2013年5月28日付けプレスリリースより)


生産施設

-同社は従化市 (Conghua) の「広州豊力橡膠輪胎有限公司」 でスチールタイヤ増産プロジェクトを進めているが、2013年4月28日、広州市環境保護局から新工場建設の許可が下り、本格的な工場建設を開始。メ イン工場の基礎工事はすでに完了し、現在設備の発注などを進めている。段階的に生産量を拡大してゆき、最終的には年間200万本のスチールタイヤを生産する。まず2014年に年産能力を35万本とし、それと同時にもう一つの生産拠点である番禺から年産130万本の設備を移転させる。2015年ごろには更に35万本の設備投資を行い、2016年末には年産能力を200万本まで引き上げる計画。 (2013年5月3日付けプレスリリースより)

開発動向

新製品

-2013年9月26日、従化工場で同社が自主開発したピンクのフルカラータイヤ (規格:規格215/55R16 H220) の試作に成功したと発表。このカラータイヤは表面、側面にピンクカラーを施したものでピンク色の各車種への装着に適している。(2013年10月14日付けプレスリリースより)

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新しい幅広タイヤ「STR668」を発表。耐摩耗性の高いトレッドと強化型ビードを採用しているため、高い耐摩耗性と積載能力が求められる中長距離用トレーラーに適しているという。(2013年8月30日付けプレスリリースより)

- トラック用ワイドタイヤの新モデルを発表。この製品はシングル使用のために設計したもので、高い積載荷重能力を提供す るとしている。駆動軸或は従動軸に装着することにより軽量化、燃費向上、コスト低減、走行安定性の改善を実現するという。(2013年8月30日付けプレ スリリースより)

-2013年1月、転がり抵抗を低減した超軽量グリーンエコタイヤET201を開発、6月に室内試験を行い、合格した。現在、関連製品を投入しているタイヤメーカーは国外でも数社のみという。(2013年7月25日付けプレスリリースより)

-同社は、2013年5月31日、従化市の生産拠点でフルカラータイヤH220規格195/55R15の試作に初めて成功したと発表した。(2013年6月13日付け各種リリースより)


特許

-2013年9月末現在、特許50件を保有。内、1件は開発、26件は実用化、23件は外観に関連したもの。