CITIC Dicastal Co., Ltd. [中信戴卡股份有限公司] 2014年12月期の動向

ハイライト

実績

三門峡戴卡輪轂製造有限公司 [SMX Dicastal Wheel Manufacturing Co., Ltd.]
-合弁会社「三門峡戴卡輪轂製造有限公司」の2014年のホイール生産量は前年比10.33%増の3,880,900本、売上高は前年比10.65%増の1,011.51百万元だったと発表。(2015年2月6日付け各種リリースより)

ラインオフ

-2014年8月、子会社「凱斯曼秦皇島汽車零部件製造有限公司 [KSM Qinghuangdao Auto Parts Manufacturing Co., Ltd.]」は、機械加工ラインの稼働を開始し、エンジンシリンダーヘッド試作品のファーストロットのラインオフに成功したと発表。この製品はVolkswagenに供給する予定になっている。(2014年8月4日付けプレスリリースより)

戦略的提携

-2015年1月、Siemens と戦略的提携の契約調印式を行ったと発表。この提携は同社のインテリジェント化戦略に沿ったもので、双方は自動車部品製造のデジタル化推進のために戦略的パートナーとして、製品開発、製造、ライフサイクル管理などのデジタル化で協力するとしている。(2015年1月20日付けプレスリリースより)

研究開発体制

-テクニカルセンターを保有(1993年2月設立)。2005年に、国家発展改革委員会より国立研究開発センターとして承認された。

-海外においても、欧州、北米、日本にテクニカルセンターを保有する。同社は中国のホイールメーカーとして初めて、世界の自動車メーカーと共同開発を行っている。共同開発プロジェクトは2015年まで行う予定。

-同社の部品実験センターは目下アジアで最大規模の自動車ホイール実験センターとなっている。(2015年2月3日付け政府公告より)

技術提携

-2014年12月、清華大学 (Tsinghua University) と戦略的提携の協定書を締結した。両者は先進的な高圧鋳造成形技術の研究開発とアルミ鋳造品圧力成形技術に関する研究開発を行い、アルミ鋳造品の軽量化を実現するとしている。(2014年12月26日付け各種リリースより)

-2013年12月、天津大学材料学院および河北工業大学材料学院と「新型アルミニウム合金の変質」に関する共同研究の契約を結んだと発表。三者は、新しい非晶質の材料の変質について研究し、それを利用した細化剤を開発する計画。より細かい組織で、より均一な成分の軽量高強度のアルミニウム合金を開発する。(2014年1月23日付け各種リリースより)

特許

-ここ数年、科学研究機関及び大学、大学院などと連携し、50項目余りの産学共同研究プロジェクトを展開し、300件余りの特許を取得している。

国内投資

-2015年1月、秦皇島開発区 (Qinhuangdao Economic & Technological Development Zone) の部品実験センターで新たな実験室の建設に着手した。実験室の延べ床面積は12,050平方メートル。総投資額は22.44百万元で工期は11カ月。新実験室完成後はステアリングナックルブラケット、ステアリングリンケージブラケットなどコア部品の実験、検査を行うとしている。(2015年2月3日付け政府公告より)

-合弁会社「秦皇島戴卡興龍輪轂有限公司 [Qinhuangdao Dicastal Xinglong Wheel Manufacturing Co., Ltd.]」は240百万元を投じ、年産1.8百万本の高強度軽量アルミ合金ホイールに関する設備投資を行っている。建設は2段階に分けて行っており、現在は第2期工事の基礎工事が完了し、2015年末の完成を目指している。1.8百万本の内、0.6百万本はスピニング加工アルミ合金ホイール、1.2百万本は鋳造アルミ合金ホイールとなる。第1期工事はすでに完了し、年産0.7百万本の生産能力を有する。第2期工事完了後、同社の年産能力は10百万本となり、生産量世界一のホイール工場となる。(2014年10月21日付け各種リリースより)

海外投資

-米ミシガン州グリーンビル市に140百万米ドルを投じて年産300万個のアルミホイール工場を建設すると発表。すでに破産したUni-Solarの広さ98エーカーの工場を購入済みで、さらに新たに1万平方メートルの工場を建設するとしている。同社にとって初の海外生産拠点となる。(2014年9月28日付け各種リリースより)