Linamar Corporation 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万カナダドル)
  2012年12月期 2011年12月期 増減率 (%) 要因
全社
売上高 3,221.9 2,861.4 12.6 -
営業利益 218.5 157.0 39.2 -
パワートレーン/ドライブライン部門
売上高 2,741.2 2,534.8 8.1 1)
営業利益 195.8 163.8 19.5 2)

要因
1) パワートレーン/ドライブライン部門 売上高
-2012年12月のパワートレーン/ドライブライン部門の売上高は、前年比206.4百万カナダドル増え、8.1%増となった。要因は以下の通り:
  • 大量の新規立ち上げ事業が寄与。
  • 米国およびアジア市場の旺盛な需要を背景とした生産量の増加が、売上を押し上げた。
  • 欧州を始めとした商用車市場の需要減、および欧州のその他市場の需要減により、増加分が一部相殺された。
2) パワートレーン/ドライブライン部門 営業利益
-2012年12月期の同部門の営業利益は前年比19.5% (32.0百万カナダドル) 増加。要因は以下の通り:
  • 新規・既存事業の生産量の増加により利益率が向上。
  • 将来の成長を見越した労務費・諸経費に対する先行投資、商用車市場における生産量の減少および米ドル・ユーロ安が売上を一部相殺。

企業買収

-2011年、フランスFamer Groupの自動車部品事業を買収することで合意。Famer GroupはFamer Industrie (St Romain en Gier)、Famer Transmissions (Montfaucon)、Famer Rivoire (St Etienne) の3社で構成。シリンダーヘッド、エンジンブロック、ギア、その他エンジンおよびトランスミッション部品を生産している。年間売上額は約50百万ユーロ。(2011年2月1日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

-同社はカナダ・オンタリオ州、米国・ミシガン州、ドイツ、ハンガリーの4カ所に開発センターを保有。また、2003年に買収したMcLaren Performance Technologies (MPT) は高い製品設計・開発力・試験および評価能力を持つ。MPTはエンジン分野で定評があるが、昨今ではトランスミッションおよびドライブラインシステムの分野においても強みを持つ。

-2012年12月31日現在、MPTを含め同社のエンジニアリング・設計に従事する従業員は約1,065名。

設備投資

設備投資額

(単位:百万カナダドル)
  2012年12月期 2011年12月期
全社 366.9 348.5

海外投資

<中国>
-2012年、中国無錫に新たな工場を建設しており、天津市においても製造工場を建設するなど中国でのプレゼンスを高めている。無錫、天津市の工場は、2013年ないしは2014年中に稼働する予定。

-2011年、無錫に第2工場を設立。第1工場のキャパシティの逼迫に対応するためで、2012年秋頃に稼動予定。(2011年11月ヒアリング調査より)

<ドイツ>
-2012年、同社はドイツに新工場を開設。主に欧州自動車メーカー向けにドライブラインシステムを製造する。

設備投資

-2011年現在、世界的に設備の新設や増設等を実施。現在約200プロジェクトが進んでいる。(2011年11月ヒアリング調査より)