Linamar Corp. 2010年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万カナダドル)
  2010年12月期 2009年12月期 増減率(%) 要因
全社
売上高 2,229.2
1,675.9 33.0 -
営業利益 131.1
(50.5) - -
パワートレーン/ドライブライン事業部
売上高 2,076.0
1,514.6 37.1
営業利益 159.5
(10.1) -

要因
1) 2009年第4四半期のパワートレーン/ドライブライン部門の売上は前年同期比で121.3百万ドル、27.7%の増加。具体的要因は以下の通り:
-成熟したボリュームで推移し、大幅な成長レベルを維持。また、新規立ち上げ事業が堅調な受注を維持。
-米国およびアジア市場の需要が緩やかに増加し、売上増を牽引。

-年間の売上げは前年度と比べ561.4百万ドル、37.1%増。2010年通期、第4四半期とも、世界の自動車販売数量の大幅な成長が主要因。特に通期に与えた影響は大きかった。

2) 同部門の2010年度の営業利益は前年同期比で9.3百万ドル増、2009年第4四半期と比べ32.3%増。具体的要因は以下の通り:
-既存および新規事業で生産ボリュームが増加し利幅が向上。
-動きの遅い在庫や、コストが実際の価値を超過した棚卸資産の引当金が増加。
-U.S.ドルがカナダドルに対して弱くなり無担保社債に為替差益130百万ドル分が発生(2010年7月に発表)。

企業買収

-フランスFamer Groupの自動車部品事業を買収することで合意。Famer GroupはFamer Industrie (St Romain en Gier)、Famer Transmissions (Montfaucon)、Famer Rivoire (St Etienne)の3社で構成。シリンダーヘッド、エンジンブロック、ギア、その他エンジンおよびトランスミッション部品を生産している。年間売上額は約 50百万ユーロ。(2011年2月1日付プレスリリースより)

-同社ハンガリー子会社Linamar Hungary Nyrt.の株式を追加取得し、出資比率を約70.3%から約99.0%に引き上げ。(2010年7月2日付プレスリリースより)

事業再編

-英国のLinamar Automotive Systems Swansea Company Limited (LASSCO)を閉鎖する意向を明らかにした。LASSCOは南ウェールズのSwanseaに本拠を置く、パワートレイン部品の製造子会社。なお、生産 は他の拠点に移管する方針。 (2010年7月7日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

-同社の製品開発体制は、McLaren Performance Technologies(MPT、2003年に買収)に集約されている。研究開発拠点は、米ミシガン州Livonia、 Guelph, カナダのオンタリオ州Guelphにある「Frank Hasenfratz Centre of Excellence in Manufacturing」、ドイツCrimmitschauなど、その他を合わせ5ヵ所に保有。

設備投資

設備投資

-世界的に設備の新設や増設等を実施。現在約200プロジェクトが進んでいる。(2011年11月ヒアリング調査より)


海外投資
<中国>
-無錫に第2工場を設立。第1工場のキャパシティの逼迫に対応するためで、2012年秋頃に稼動予定。(2011年11月ヒアリング調査より)