Northeast Industries Group Co., Ltd.[東北工業集団有限公司] 2022年12月期の動向

受注

2022年12月期の主な受注活動
-同社の子会社である長春一東離合器股份有限公司のクラッチ製品を、北汽福田グループ向けに供給開始。

-徐工重機などの新規顧客を獲得。全シリーズのモデル向けに製品搭載権利を取得。

-東風華神向けに製品を量産開始。

-東風商用車有限公司の適格サプライヤーの審査に合格。

-白城中一精鍛股份有限公司が、一汽紅旗、理想汽車、ThyssenKruppに新製品を供給。また、Scania、重慶長安、東風柳汽の3社の新規顧客を獲得した。奇瑞汽車にF4J20コネクティングロッドASSYとSAIC GS64、重慶長安にEK01/02、東風柳汽に1.6L/1.5T コネクティングロッド向け鍛造品を供給。一汽紅旗と上汽汽車にそれぞれ15TDとGS62HEVの二種類の新エネルギーハイブリッドコネクティングロッドを供給。 非コネクティングロッド製品では、Scaniaに商用車用ナットプレートを供給。

-吉林北方捷凱伝動軸有限公司が一汽VWの主流3モデルのトランスミッションシャフト開発権を獲得。同製品を2033年まで供給を行う。

-長春一東汽車零部件製造有限責任公司がDaimlerのH6プロジェクトのPPAP監査に合格し、1,000セットの油圧リフト機構を受注。

その他の受注動向
-2022年12月期において、吉林大華機械製造股份有限公司による自動車用フライホイール組立品とリングギア製品は、それぞれ274万セットと163万セットが中国国外へ輸出された。対外貿易収入は前年比で23%増となった。

研究開発拠点

-テクノロジーセンターを1拠点、ポスドク研究ステーションを2拠点、全国認定試験所(CNAS)を6ヵ所保有。

特許

-現在、800件以上の国内特許と600件以上の国際特許を保有。

設備投資

-東北工業集団の子会社である吉林大華機械製造有限公司 (大華公司) は、ハイエンドフライホイールのインテリジェント化及び拡張のプロジェクトを行っている。同プロジェクトでは、重量フライホイールとデュアルマスフライホイールの生産ライン建設を行う。重量フライホイールは、Scania、MAN、Navistar向けの新たな生産拠点となる。また、デュアルマスフライホイールは、2020年より上汽通用五菱汽車 (SAIC-GM-Wuling)、吉利 (Geely)など向けに供給していたもの。需要拡大への対応として、デュアルマスフライホイールの生産を拡大し年間30万セットとする予定。(2021年9月16日付プレスリリースより


-東北工業集団傘下の山東蓬翔汽車有限公司(蓬翔公司)が、特殊車両用インテリジェントフロアチェーンコンベアを使用した生産を開始した。この設備は、利便性が高く、自動化度を高めるほか組立精度を安定化させ、生産開始後、生産効率が2割向上するという。「新四化」に合わせた生産ラインの高度化を推進しており、特殊車両の生産能力を強化している。(2021年8月24日付プレスリリースより