Ningbo Tianlong Electronics Co., Ltd.[寧波天龍電子股份有限公司] 2021年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
2021年12月期 | 2020年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 1,184.89 | 960.49 | 21.74 | -自動車向けエレクトロニクス部品及び軽量化の2つの分野に注力、自動車向け製品の売上高は前年比17.97%増、電気・電気関連部品は需要増により前年比38.13% 増となった。原材料費の上昇と人件費の上昇により利益成長は鈍化した。 |
営業利益 | 106.19 | 102.58 | 3.52 | |
経常利益 | 106.24 | 102.90 | 3.25 | |
純利益 | 97.96 | 92.88 | 5.47 |
受注
-2021年12月期、新エネルギー車関連の45件を含む計159件の新規プロジェクトを受注。
-2021年12月期、同社の自動車部品事業売上高は前年比17.97%増の83,260.77万元。 うち、自動車電子制御システム製品は36,323.73万元で、前年比19.18%増、自動車用精密プラスチック機能部品/構造部品は46,937.03万元で、前年同期比17.05%増。製品別ではドアシステム部品の売上高が前年同期比79.90%増加、金型事業の売上高が11,614.34万元で、前年同期比21.19%増となった。
研究開発費 |
(単位:百万元) |
2021年12月期 | 2020年12月期 | 2019年12月期 | |
研究開発費 | 47.53 | 41.87 | 45.85 |
売上高に対する比率 (%) | 4.01 | 4.30 | 5.00 |
-2021年12月31日現在、研究開発人員・技術者は417名。従業員数の31.38%を占める。
研究開発プロジェクト
1.連続繊維強化熱可塑性樹脂CFRTP(Organo技術)
-部品の大幅な軽量化を可能とし、自動車業界をはじめとする様々な部品の軽量化設計・開発に応用できる。検証済みであるという。
2.高集積IGBT機能搭載モジュールプロジェクト
-多数の金属端子、電磁リング、および導電性銅板を従来のプラスチックに直接統合させることで、その後のプロセスを大幅に簡素化し、製品の安定性を向上させる。2022年後半に量産を開始し、ホンダの次世代ハイブリッド新エネルギー車に間接的に供給する予定。 2021年、同社は初となるIGBT機能キャリアモジュールの生産ラインを設立した。
3.マルチインサート技術
-製品の加熱および恒温機能を実現するために、特定の形状の連続電熱線を一体型射出成形の形でプラスチック製品の厚壁に統合。自動車をはじめ、さまざまな分野で活用できる。
4.ウィンドウモーター向けインサート成形技術
-車のウィンドウモーターの電子モジュールの金属ピンを金型に埋め込み、部品を金型に挿入して射出成形することで、金属端子とプラスチック部品の一体化を実現。
5.2色成形技術
-一度に2つの材料の製品を射出でき、生産効率と品質の向上及び生産コスト削減が可能となる。
6.成形品取出時スライダー使用技術
-この技術により、脱型時に製品がスライダーに引っ張られず、従来の強い引っ張り構造により製品が破損する可能性を回避できる。 この技術は、同社のあらゆる種類の金型に広く使用でき、現在量産の水準に達しているという。
7.成形品取出時ランナー分離技術
-この技術により、手動で選択することなく製品を材料ヘッドから自動的に分離できるため、生産効率向上及び人件費削減を実現する。同社が開発したあらゆる種類の金型に広く適用できるほか、量産対応可能。
研究開発設備
-同社は自動車エアコン用遠心インペラASSY、自動車エンジン用冷却ファンなどの製品の性能テストを実施する風洞実験室を保有。
特許
-2021年12月31日現在、同社は発明特許32件、実用新型特許162件を保有。