Ningbo Tianlong Electronics Co., Ltd.[寧波天龍電子股份有限公司] 2020年12月期の動向
業績 |
(単位：百万元) |
| 2020年12月期 | 2019年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
| 売上高 | 960.49 | 919.00 | 5.89 | -同社は研究開発への投資を増加させ、自動車用電子機器及び軽量化の2つの主要分野へ注力。2020年12月期、自動車製品の売上高は前年比で12.03％増となった。 |
| 営業利益 | 102.58 | 72.40 | 41.68 | |
| 経常利益 | 102.90 | 72.17 | 42.57 | |
| 純利益 | 92.88 | 66.64 | 39.37 |
新会社設立
-2020年7月8日、蘇州太倉に支社「寧波天竜電子股份有限公司蘇州分公司（仮称）」を設立すると発表。設立された支社は、近隣のBrose太倉工場に製品を供給する。太倉分公司では新型電子コンポーネント(チップコンポーネント、センサー、新型メカトロニクスコンポーネント)、ブラスチック部品などの生産を手掛ける。（2020年7月8日付けリリースより）
-同社の持株子会社である「福建天隆電子有限公司」は、通常の生産および運用活動を行っていないため清算された。（2020年5月27日付けリリースより）
受注
-2020年12月期、同社は104件の新規プロジェクトを受注。うち20件は新エネルギー車に関するもので、主にTesla、VWのMEBプラットフォーム、ホンダ、Ford、日産、Mercedes-Benzなどに間接的に供給。（2020年年次報告書より）
-2020年7月、Tesla上海工場に供給する博沢汽車技術企業管理（中国）有限公司からTesla モデルY向けドアパネルプロジェクトのサプライヤー指定を受けた。2021年1月に供給し、全体でのプロジェクト総額は1.2億元となる。(2020年7月8付リリースより)
受賞
-2020年、上海東洋電装から2019年度「納期協力優秀賞」と「品質改善賞」を受賞。(2020年4月28日付けリリースより)
-2019年、プラスチック機能部品に対し、Continentalから2018年度サプライヤー賞を受賞。(2020年2月28日付けリリースより)
製品開発
-同社は、自動車用電子機器および新エネルギー車関連部品の研究開発に注力し、モジュール化、精密化、軽量化に注力。精密金型の設計・開発および複雑なマルチインサート精密射出成形プロセス、自動生産へ投資を行い、強化を図る。（2020年年次報告書より）
研究開発費用 |
(単位：百万元) |
| 2020年12月期 | 2019年12月期 | 2018年12月期 | |
| 研究開発費用 | 41.87 | 45.85 | 44.05 |
| 売上高に対する比率 (%) | 4.30 | 5.00 | 4.75 |
-2020年12月31日現在、研究開発人員・技術者420名を保有、従業員数の29.81%を占めている。
研究開発設備
-同社は以下について研究開発活動を行っている：
- 成形品取出時スライダー使用技術
- 成形品取出時ランナー分離技術
- ねじ山位置修正技術
- ウィンドウモーター向けインサート成形技術
- 2色成形技術
- 連続繊維強化熱可塑性樹脂CFRTP（Organo技術）
- マルチインサート技術
-同社は風洞実験室を保有しており、自動車エアコン用遠心インペラASSY、自動車エンジン用冷却ファンなどの製品の性能テストを行っている。
特許
-2020年12月31日現在，同社は発明特許29件、実用新型特許140件を保有。
-同社は、完全子会社の廊防天竜意航汽車部件有限公司[Langfang Tianlong Livon Automotive Components Co., Ltd.](廊防天竜)が、河北省科学技術庁、河北省財政庁、国家税務総局河北省税務局より連名で授与される高新技術企業証書 (ハイテク企業証書) を取得したと発表した。発行日は2019年12月2日、有効期間は3年。同社は3年間、所得税率15%という優遇税制を受けることができるという。(2020年4月9日付プレスリリースより)
