MAHLE Holding (China) Co., Ltd.[馬勒投資 (中国) 有限公司] 2020年12月期の動向

最近の動向

-Mahleは、中国の常熟市にエレクトロニクス・メカトロニクス開発センターを新設したことを発表した。約70名のエンジニアが代替燃料のソリューション開発に注力し、電動パワートレインやエレクトロニクス、メカトロニクスにおけるシステムの専門知識のさらなる拡大を目指す。また電気自動車 (EV)の充電ソリューションや代替燃料の熱管理アプリケーション開発にも取り組む。新型コロナウイルスの影響により新センターのグランドオープンは2021年後半となる。常熟の新拠点は、ドイツKornwestheim、スロベニアShempeter pri Gorici、スペインValenciaのエレクトロニクス・メカトロニクスの主要技術センターと並んで、代替燃料の分野におけるグループの活動の更なるイノベーションハブとして重要な役割を果たすとしている。(2021年421日付プレスリリースより)

 

出展情報

-Mahleは、約150種類のイノベーションと製品ソリューションを上海モーターショーで展示すると発表した。これらの展示物の約2/3は、代替燃料ドライブと熱管理技術分野関連となる。同社は最新世代の高電圧PTCヒーターを出展する。電子機器を統合する革新的な方法により、これらの発熱体はより小型、軽量、安価になる。ヒートポンプと組み合わせることで電気自動車 (EV)の航続距離を最大20%、氷点下付近ではそれ以上伸ばすことが可能。また電動コンプレッサーも公開、この電動エアコンプレッサーはエアコンと冷媒回路の心臓部として車内の温度とEVのバッテリーの空調を制御し、車両が静止しているときにバッテリーを急速充電することもできるという。(2021年416日付プレスリリースより)
 

研究開発動向

-Mahleは、ドイツと中国のグローバルコンピテンスセンターの拡張等による、研究開発活動のさらなる強化を発表した。主要開発分野はバッテリーシステムと水素アプリケーションとなる。同社は最近ドイツKornwestheimにメカトロニクス用コンピテンスセンターを開設しており、今後メカトロニクス分野における世界での全活動はKornwestheimで調整される。またドイツFellbachでは、電動ドライブシステム用のテストベンチが稼働を開始した。中国蘇州のeモビリティ開発センターは202012月に完成予定で、メカトロニクス、熱管理、流体管理の専門知識を拠点に蓄積し、中国市場向けのソリューション開発に取り組む。さらに同社は樹脂製のライナーと炭素繊維製のケースで構成されるタイプIVの水素タンク開発など現在のプロジェクトについても発表した。このほか、グループでは燃料電池と水素を動力源とするエンジンの実証実験も実施している。(2020年1016日付プレスリリースより)

 

生産拠点の設立

設立年 社名 備考
2015年5月 馬勒圧縮機(蘇州)有限公司 主にエアコンコンプレッサーを生産。
2015年6月

成都馬勒汽車熱系統有限公司
旧:成都貝洱汽車熱系統有限公司

同社は上海馬勒熱系統有限公司(旧:上海貝洱熱系統有限公司)が2013年2月に設立した完全子会社。新工場の総投資額は1.7億元。主にヒーター、エアコンを生産し、一汽VW、Volvo、Ford、長安スズキなどに供給。
2015年7月 貝洱海拉温控系統(上海)有限公司申富路分廠 貝洱海拉温控系統(上海)有限公司が設立した工場。主な製品は自動車用エアコンコントローラー。
2016年5月 東風貝洱熱系統有限公司十堰新工場 2015年初めに着工、2016年4月末に完成。工場敷地面積は約33,000平方メートル。第一期建設の床面積は12,000平方メートル。総投資額は35百万元。年産能力は冷却システム18万セット。
2017年5月 馬勒常熟空調圧縮機新工場 蘇州工場が移転したもの。生産設備が拡張され生産能力は倍増となった。

 

研究開発体制

設立年 研究開発施設 業容
2013年 馬勒汽車技術(中国)有限公司
[Mahle Automotive Technology (China) Co., Ltd.]
自動車部品およびソフトウェアの開発に従事。さらに、燃料フィルター、オイルフィルター、エアフィルターなどのフィルターも開発・生産する。
2018年 馬勒汽車技術(蘇州)有限公司
[Mahle Automotive Technology (Suzhou) Co., Ltd.]
自動車部品の研究開発に従事。
2021年 常熟エレクトロニクス・メカトロニクス開発センター 代替燃料のソリューション開発に注力し、電動パワートレインやエレクトロニクス、メカトロニクスにおけるシステムの専門知識のさらなる拡大を目指す。また電気自動車 (EV)の充電ソリューションや代替燃料サーマルマネジメントアプリケーション開発にも取り組む。