Gentex Corporation 2019年12月期の動向

業績

(単位:百万ドル)
2019年
12月期
2018年
12月期
増減率 (%) 要因
売上高 1,858.9 1,834.1 1.4 1)
営業利益 488.5 508.1 (3.9) -


要因
1) 売上高
-2019年12月期の売上高は、前年比1.4%増。2019年12月期の売上高は、暦年ベースでのグローバル自動車生産の減少ならびに2019年第4四半期に発生したGMストライキによりマイナス影響を受けた。その一方、2019年は自動防眩ミラーの出荷が42.9百万ユニットに増加(2018年は41.6百万ユニット)したこと等により、全体としては前年比増となった。また、外装自動調光ミラーの認知向上に伴い、北米向け自動車ミラーの出荷は前年比8%増となった。

  

2020年12月期の見通し

-同社は2020年12月期の売上高を、1,910~2,000百万ドルと予想している。

 

研究開発費

(単位:百万ドル)
  2019年12月期 2018年12月期 2017年12月期
合計 114.7 107.1 99.7
売上に対する比率 (%) 6.2 5.8 5.6

 

製品開発

CES2020展示製品
-同社は、デジタルビジョン、車両コネクティビティ、センシング、調光ガラス製品のラインナップを拡大する多くの新機能と技術コンセプトをCES 2020に出展すると発表した。同社は新型フルディスプレイミラーを公開する。このミラーはタッチスクリーン調整、赤外線を後方に照射して明るい後方視野を確保するアクティブ照明コンセプト、車線プロジェクションコンセプト機能を備えており、後方のシーンにデジタルで生成された車線を重ね合わせるという。また、サイドビューカメラを車両のアウトサイドミラーに統合するハイブリッドカメラ監視システムと、アウトサイドミラーをサイドビューカメラポッドと曲面内部OLEDディスプレイに置き換えたフルデジタルカメラ監視システムも展示する。さらに前後方カメラの録画が可能なミラー一体型デジタルビデオレコーダーも公開。さらに調光式サイドウィンドウ、調光式フロントガラスバイザー、独自のピラーディスプレイなどのガラスディスプレイの新機能も紹介する。このほかドライバーがホームオートメーションデバイスをタッチスクリーンから操作できるHomeLink Connectと、料金徴収技術のIntegrated Toll Module (ITM)のデモや車内の煙、蒸気、VOC (揮発性有機化合物)、その他の空気中の汚染物質を検出する開発中の車内検知ユニットも発表予定。(2020年1月6日付プレスリリースより)

アストンマーチン向けリアビューシステム
・同社は1月2日、アストンマーチンと共同で将来のアストンマーチン車用のカメラ式リアビューシステムを開発したと発表した。最初のプロトタイプはデモ用にアストンマーチン「DBS Superleggera」に組み込まれCES2020の同社のブースで展示される。
・このシステムはカメラ3台を用いて車のサイドとリアの全体画像を映し出す。側面カメラは両サイドミラーに収納され、そのビデオ画像はルーフに取り付けられたカメラによる後方画像と合成される。この画像はコックピット内のバックミラー統合画面を通してドライバーにリアルタイムで表示される。
・今回の同社とアストンマーチンの協力は進行中の開発プログラムの一部で、将来はアストンマーチン車にCMS(カメラ監視システム)を導入する。現在のプロトタイプでアストンマーチンは全体的な形状と設計の方向性を示している。同社はシステムのカメラ、ソフトウェア、ミラー組込ディスプレイを統合すると共に外部ミラーサプライヤーのLumatechと提携しサイドミラーを設計した。
・ 同社は2020年型アストンマーチン「DBS GT Zagato」用のFDM(フルディスプレイミラー)を最近出荷開始した。
  
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設備投資額

(単位:百万ドル)
  2019年12月期 2018年12月期 2017年12月期
全社 84.6 86.0 104.0
-自動車用製品 63.5 84.3 82.7