Camel Group Co., Ltd.[駱駝集団股份有限公司] 2022年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
2022年12月期 | 2021年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 13,425.36 | 12,403.45 | 8.24 | -2022年の中国商用車市場において生産・販売数量が減少し、同社の部品供給に影響を受けた。 |
営業利益 | 483.87 | 926.97 | (47.80) | |
税引前利益 | 477.08 | 922.10 | (48.26) | |
純利益 | 455.96 | 847.36 | (46.19) |
受注
-完全子会社の駱駝集団蓄電池銷售有限公司が華晨BMWの2025-2028年鉛蓄電池プロジェクトを受注し、華晨BMWの12V鉛蓄電池の正式なサプライヤーになったと発表した。(2023年1月11日付駱駝股份の公式サイトより)
-2022年に、同社は上汽フォルクスワーゲン、一汽虹旗、東風日産、長安汽車、Sinotruk、吉利などの新規プロジェクトを含んだ62件のプロジェクトを新規受注。華晨BMW、Scaniaなどの企業から受注を獲得したほか、ホンダBEVプラットフォームのグローバルプロジェクトも受注した。
1.自動車用低電圧鉛蓄電池事業
-2022年、同社の車載用低圧鉛蓄電池の年間累計販売量は、前年比2.16%増の3,221万KVAH。 12件の新エネルギー車補助鉛蓄電池プロジェクトを新規受注。主に上汽新能源、BYD、長安汽車、GAC AIONなどの自動車会社の電気自動車補助電池プロジェクトと、合創汽車などのNEVメーカーの低圧電池プロジェクトが含まれる。
2.自動車用低電圧リチウム電池事業
-12Vリチウム電池に関しては、奇瑞、東風、吉利のほか国内の新興NEVメーカー2社から受注を獲得。
- 24Vリチウム電池に関しては、北汽福田/ダイムラー、「零一」スマートトラック、華菱汽車、宇通客車、東風小康、欧州OEMからプロジェクトを受注。
-48Vリチウムバッテリーに関しては、フォルクスワーゲンの48Vと12Vのデュアル電源システムプロジェクトを受注。
自動車関連事業状況
1.自動車用低電圧鉛蓄電池事業
-2022年、同社はAGM/EFBアイドリングストップストップ電池、パーキングエアコン電池、新エネルギー車用補助電池などの開発を推進。 そのうちEFB製品はドイツのフォルクスワーゲンBMG承認を獲得;AGMバッテリーはBMW H4/H6/H7/H8モデルの技術承認を完了;LN2バッテリー開発は日本のHGT技術承認を取得。
2.自動車用低電圧リチウム電池事業
-同社は2022年に12Vプラットフォームの垂直および水平プラットフォーム製品とMOS/RelayBMSプラットフォーム製品の開発を完了;24Vプラットフォーム製品は商用車のスターターバッテリーおよび補助バッテリーを開発完了;パーキングエアコン製品は全国バージョンと南部向けバージョンを開発;48Vプラットフォーム、上汽フォルクスワーゲンと共同で48Vと12Vのデュアル電源システムを開発。
3.電池リサイクル事業
-2022年、同社の廃鉛バッテリーのリサイクル・処理能力は年間86万トンに達した。廃リチウムバッテリーリサイクルプロジェクトの第1期が検査を通過し、第2期の建設が始まった。
新プロジェクト
中国湖北省に低圧リチウムイオン電池及びリチウムイオン蓄電池の生産拠点を設立
-駱駝集団は、湖北省襄陽市ハイテク区に年産1,200万セットの低圧リチウムイオン電池工場と10GWhのリチウムイオン蓄電池工場を建設すると発表した。建設は2期に分けて実施する。第1期の投資額は33億元で、建築面積は約187,000平方メートル。年産400万セットの低圧リチウムイオン電池と2GWhのリチウム蓄電池の生産能力を整備する。第2期では35億元を投じ、約167,000平方メートルの用地に年産800万セットの低圧リチウムイオン電池と8GWhのリチウム蓄電池の生産能力を追加する計画。(2023年3月1日付プレスリリースより)
米国ミシガンにNEV用バッテリー工場を設立
-駱駝集団は、傘下の駱駝能源股份有限公司[Camel Energy Inc.]が北米工場(Camel Energy Manufacturing Michigan)の建設を開始したと発表した。この工場は米国ミシガン州バトル・クリーク市に位置し、敷地面積は約16万平方メートル。投資金額は約2,000万ドルだという。2023年第1四半期に稼働開始し、年間200万個のNEV用電池を生産する計画。(2022年8月17日付プレスリリースより)
研究開発費用 |
(単位:百万元) |
2022年12月期 | 2021年12月期 | 2020年12月期 | |
研究開発費用 | 528.47 | 491.49 | 390.51 |
売上高に占める割合(%) | 3.94 | 3.96 | 4.05 |
-2022年末現在、同社は研究開発員1,054名を保有、総従業員の14.90%を占めている。
開発拠点
名称 | 業務内容 | 所在地 | 設立年 | 議決権の所有割合(%) |
駱駝集団蓄電池研究院有限公司 | 新エネルギー向けリチウムイオンバッテリーの技術開発、生産など | 湖北省 襄陽市 |
2004年 | 100.00 |
駱駝集団武漢光谷研発中心有限公司 | リチウムバッテリー、燃料電池及び新型バッテリー、材料、蓄電池の開発、試作など | 湖北省 武漢市 |
2016年 | 100.00 |
Camel Energy Inc. | 高度バッテリー、材料、電力システム | アメリカ ミシガン |
2016年 | 100.00 |
特許
-鉛酸バッテリーにおいて特許の申請を149件行い、167件を取得。2022年末時点において累計で739件の特許を保有している。
-リチウムバッテリーでは193件の特許申請を行い、102件を取得。2022年末時点の保有特許は296件。
認証
-2022年において、同社のBMS製品がIATF16949、ASPICE L2、ISO26262 ASIL-Dの各種認証を取得
展示会
-2022年5月24日から26日までジャカルタで開催された自動車部品展示会(INAPA)に出展。展示会には新しく開発したHitecブランドの乗用車用バッテリー、トラック用バッテリーなどの現地の市場ニーズに合う蓄電池製品を出展した。2022年、駱駝集団はインドネシアに分公司を設立し、現地の顧客に製品を提供している。(2023年5月30日付駱駝集団のWechat公式アカウントより)