・英国のクリーンテクノロジー企業Altiliumは3月4日、英国で製造される電気自動車(EV)用バッテリーの持続可能性を改善するため、日産が主導する共同プロジェクトに参加すると発表した。
・両社は、原材料のリサイクルを最適化し、バッテリー材料のクローズドループモデルを開発することで、天然資源の採掘の必要性を減らすために協力する。このリサイクルモデルには、日産のEV「リーフ(Leaf)」の使用済みバッテリーから出る廃棄物や製造工程で出る端材を処理し、将来のEVバッテリーでテストするための高ニッケルの正極活物質(CAM)を製造することが含まれる。
・このプログラムは英国先進推進技術センター(Advanced Propulsion Centre: APC)による共同プロジェクトの一環であり、ベッドフォードシャー州クランフィールド(Cranfield)にあるNissan Technical Centre Europe (NTCE)の技術的専門知識と研究開発能力を強化するものである。このコンソーシアムには、バッテリーメーカーであるAESCと、英国におけるセカンドライフバッテリーエネルギー貯蔵ソリューションのリーディングプロバイダーであるConnected Energyも参加している。
・このAPCからの資金援助により、Altiliumはティースサイド(Teesside)に計画している英国初の産業規模リサイクル工場の建設など、リサイクル施設のスケールアップを加速できる。