Zhejiang Wanliyang Co., Ltd.[浙江万里揚股份有限公司] 2021年12月期の動向

業績

(単位:百万元)
2021年12月期 2020年12月期 増減率(%) 要因
売上高 5,475.01 6,064.88 (9.73)

-乗用車市場での半導体不足および、商用車市場での販売減少などの影響により減収

営業利益 (743.97) 674.53 - -営業収益の減少および原材料価格の高騰による製品コストの大幅な増加が影響し、減益
税引前利益 (746.79) 669.50 - -
純利益 (749.47) 611.90 - -

買収

-同社は、2022年3月に浙江能源科技有限公司(旧 浙江科技股份有限公司)の持分51%の取得を完了。蓄電池の投資・運営、電力のスポット取引などを主な事業とし、2021年の営業収益は27.70百万元、純利益は7.07百万元。今回の買収により、既存の自動車部品事業に加え、蓄電池や電力スポット市場に参入した。(複数メディア報道より)

受注

-奇瑞に乗用車用ハイブリッドシステム「DHT」を提供。現在、モデル生産前の開発段階に入るという。(2022年4月28日プレスリリースより)

-同社は、一汽解放の高級ライトトラック「領途」(LinkTour)のAMTモデル向けに、AMTトランスミッション「WLY6AG45」を納入。マニュアル・オートマチック、クリープ、ヒルスタートアシスト、定速クルーズコントロール、排気ブレーキ、故障診断、複数走行モード切替などの機能を備えており、小型トラックのほか、バス、電気トラック/バス、ハイブリッド車などへの応用が可能。(2021年12月5日プレスリリースより)

研究開発プロジェクト

-2021年12月期、同社は以下の研究開発プロジェクトを推進。

  • EV車両向けECVT電動駆動システムプロジェクト
  • 乗用車用DHTデュアルモーターハイブリッドシステムプロジェクト
  • 商用車ハイブリッドシステムプロジェクト
  • 商用車大型トラックAMTプロジェクト
  • 商用車用大型トラック用MTプロジェクト(2021年アニュアルレポートより)

研究開発費

(単位:百万元)
2021年12月期 2020年12月期 2019年12月期
研究開発費用 376.86 361.33 329.34
研究開発費の売上高に占める割合(%) 6.88 5.96 6.46

-2021年末現在、研究開発人員は465名、従業員の11.50%を占める

研究開発体制

-中国国家認定の企業技術センターおよびCNAS認定の自動車用トランスミッション研究所を保有

-ドイツVectorと戦略的パートナーシップを締結し、研究開発力を強化。

-BoschとECVTに関する戦略的提携関係を締結。新エネルギー車駆動システムの開発を推進。