Xinyi Glass Holdings Limited[信義玻璃控股有限公司] 2021年12月期の動向

業績

(単位:百万香港ドル)
  2021年12月期 2020年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 30,459.12 18,615.88 63.62 -フロートガラス、建築用ガラス、自動車用ガラス製品が中国及びグローバルで販売増。また、販売価格が上昇し、前年比大幅増となった。
税引前当期利益 13,501.72 7,330.34 84.19
純利益 11,570.68 4,482.68 158.12

 

グループ企業と共同で、ポリシリコンの製造子会社を設立

-同社とソーラーパネルを扱う同社グループ会社である信義光能が、ポリシリコン事業における合弁企業、信義晶硅控股有限公司(以下、信晶義硅)を設立すると発表。それぞれに48%、52%の出資比率で保有する予定だという。信義晶硅は、中国雲南省曲靖市麒麟区にポリシリコン製造工場を建設し、ポリシリコン製造を行う。年間6万トンのポリシリコンを生産し、(今後階段的に20万トンに上る可能性があるという)、シリカは年間1万トンの生産を見込む。ポリシリコン製造設備の建設は2年以内に完了予定。ポリシリコンは太陽電池の主要原料であり、従来の太陽電池の製造に広く使用されている。信晶義硅の設立により、太陽電池材料およびコア補助材料のサプライヤーとして事業の拡大を目指す。(2021年12月17日付けプレスリリースより)
 

設備投資

-2022年2月、信義グループが中国雲南省澄邁県と協力協定書に調印した。海南老城経済開発区にある既存拠点に自動車ガラスを300万枚生産する生産ラインを追加、また既存設備の更新及び残る3ラインの修復などを行う。また、300畝 (20万平方メートル) を確保し自動車部門による自動車ガラス集中管理センター、サプライチェーン管理センター、「双鏈+智能制造」施設の建設を行う計画があるという。(2022年2月22日付けプレスリリースより)

-2021年12月、雲南省曲靖市麒麟区と協力協定を締結。ポリシリコン、太陽電池モジュールケース、ハイエンドフロートガラスの生産に向けて230億元を投じる。麒麟区政府は信義光能と、20万トンのポリシリコン及び2万トンのシリカ、また廃熱回収装置付PVモジュールカバー生産、環境施設向け太陽光・風力発電事業のそれぞれのプロジェクトについて協定を締結。信義玻璃とは、フロートガラスの生産及び麒麟区における太陽光・風力発電プロジェクトに関して合意した。それぞれの生産拠点が完成すると、年間20万トンのポリシリコン及び2万トンのシリカのほか、1日あたり1,400トンのフロートガラス、2,400トンの太陽光発電モジュールカバーの生産が可能となる。(2021年12月17日付けプレスリリースより

-2021年6月28日、信義玻璃江門鶴山工業団地の起工式を実施した。総面積は約33万平方メートル、総投資額は20億元で、稼動後は主に高品質フロートガラス、LOW-Eコーティングガラス、省エネ建築用ガラスなどを生産する。(2021年6月30日付けプレスリリースより

-同社は信義光能と2021年5月26日に珪砂の供給について枠組み契約を締結した。同社は信義光能の子会社である合浦信義から約51万トンの珪砂を662百万元を超えない額で調達する予定。調達した珪砂は、信義玻璃グルー各社がフロートガラスの生産に使用する。信義光能グループは、中国とマレーシアの一貫生産工業団地を中心に、ソーラーガラス製品の生産と販売を行っている。合浦信義は、主に珪砂の採掘と加工を行う。(2021年5月26日付けプレスリリースより
 

研究開発体制

-省エネ、環境保護を主軸とし、フロートガラス、ガラス加工製品、フィルム、太陽エネルギー分野において、技術研究を行う。

-広東省技術研究開発センターが、1997年に省レベル企業技術センターとして認定。

-2009年1月、香港に世界初の省エネ環境保護ガラス研究開発センターを設立。

-企業、大学、研究院の三位一体産学研相互交流プラットフォームを構築し、華南理工大学、中国建築材料科学研究院、清華大学、深セン大学などの大学・研究院と協力し、材料分野(従来の無機ガラス材料、ラバープラスチックなどの高分子材料及びナノ、フィルム、複合材料を含む)における基礎研究、応用研究及び省エネ技術プロジェクトの開発を行う。
 

特許

-2021年末までに、グループは合計1,100件以上の特許を出願した。