UNO MINDA (NK Minda Group) (Minda Industries Ltd.) 2019年3月期の動向
-スイッチ、ホーン、ブロー成形品分野でインド最大サプライヤー。
-ホーンにおいてインド1位、Clarton Horns買収後世界2位。
-Rinder Group買収後、インド国内第3位のライトサプライヤー。
-インドにおいて合金ホイールシェア45%を有する。
-エアバッグ、エアフィルターにおいてインド2位。
Financial Overview |
(in INR Billion) |
Uno Minda グループ | |||
2019年3月期 | 2018年3月期 | 増減率 (%) | |
売上高 | 80 | 70 | 14.3 |
Minda Industries Limited (旗艦子会社) |
|||
2019年3月期 | 2018年3月期 | 増減率(%) | |
売上高 | 59.08 | 45.48 | 29.9 |
EBITDA | 7.25 | 5.34 | 35.8 |
見通し
-同社グループは海外事業比率を25%まで引き上げることを短期目標とし、EVの動向を注視しながら、既存の製品をEV車に展開することを目指す。また、優秀な人材や研究開発施設、先端技術にも投資する計画。
研究開発費 |
(in INR million) |
Minda Industries Limited | |||
2019年3月期 | 2018年3月期 | 2017年3月期 | |
全社 | 914.7 | 674 | 590.2 |
売上高比率 | 4.7 | 3.5 | 3.6 |
研究開発施設
-Minda Industries Limitedの研究開発施設はNawada Fatehpur Manesar、Rasoi、Sonepat、Pune にあり、それぞれ科学産業研究庁(DSIR)の承認を受けている。
-同グループは215の製品特許および230のデザイン登録を所有している。また、8つのR&Dセンターにおいて200人を超える研究チームをかかえる。デザインセンターはインド、日本、台湾、スペインに配置。
-CREATと称する先端技術センターをインドのプネーに開設。コネクティビティ、テレマティクス、ADAS、インフォテインメント、電動化技術、コントローラーおよびセンサー、ライティングをはじめとする次世代自動車技術関連の製品開発に取り組む。
研究開発活動
-2019年3月期におけるMinda Industries Limitedの主な活動は以下の通り。
- 後方スクリーン・ビジュアルインジケーター・プロジェクションディスプレイと改造防止機能付車両窃盗防止システムの開発
- ワイヤレスチャージャーについて、不要な部品を削減することで、コストや関連工程を削減して二酸化炭素排出量を減少
- 公共交通システム用AIS140規制テレマティクス制御装置の開発
- IRNSSベースのテレマティクス制御装置
- 物流効率を改善するためのクラウドベースの車両追跡デバイスの開発
- 後方駐車支援システムを含むADASシステムの開発
- 公共交通の安全性、クラウドコネクティビティなどを高めるためのインテリジェント輸送システムの開発
- 持続的にタイヤ圧を監視する圧力管理システムの開発
技術提携
-2019年3月期、Sensata Technologiesと磁気速度ポジションセンサー分野で提携に合意した。Sensata Technologiesは5年間にわたりノウハウ、技術援助、エンジニアリングサポートも提供する。
研究開発施設
-同グループが保有する研究開発施設は以下の通り:
地域 | 種類 | 施設 |
Sonepat | 国内 | 研究開発 |
Manesar | 国内 | 研究開発 |
Pune | 国内 | 研究開発 |
Gurugram | 国内 | 研究開発 |
Bawal | 国内 | 研究開発 |
スペイン | 国際 | デザイン |
台湾 | 国際 | デザイン |
日本 | 国際 | デザイン |
受賞
-2019年3月期の受賞は以下の通り:
受賞名 | 受賞社 |
Comprehensive Excellence – Maruti Suzuki | UNO MINDA |
Overall Performance – Maruti Suzuki | |
Overall Performance – Maruti Suzuki | |
Quality Excellence – Maruti Suzuki | |
Quality Excellence – Maruti Suzuki | |
VA VE – Maruti Suzuki | |
Special Support Award - スズキ | |
Delivery Management Award – ホンダ | M J Casting Ltd |
Best QCDDM Performance – ホンダ | Roki Minda Co. Pvt. Ltd. |
Supplier Business Capability Award – Mahindra | MIL – Lighting Division |
Quality Excellence - トヨタ | MIL – Lighting Division |
Quality Excellence – GM | MIL – Lighting Division |
Exceptional Support Quality – Tata | MIL – Lighting Division |
合弁事業、企業買収、提携
-2019年3月期の合弁事業、提携は以下の通り。
Harita Seating Systems Limitedの吸収合併
-インドのシートシステムサプライヤー大手Harita Seating Systems Limitedの買収を発表。新たな製品の拡充が期待される。
独iSYS RTS GmbHの買収
-組み込みシステムおよびECUの設計開発を行う独iSYS RTS GmbH (‘iSYS’)の全株式の80%を取得。iSYSの主要納入先は、BMWやRolls Royce等。
Sensata Technologiesとの提携
-上述。
KPIT Engineering Ltd.のテレマティクス部門を買収
-KPIT Engineering Ltd.と子会社Impact Automotive Solutions Ltd.のテレマティクス部門買収に関して合意。VTS-AIS 140、OBITS(UBS-II基準適合バス向け統合テレマティクスシステム)、スクールバス向けテレマティクスに関するソフトウェア、ノウハウ、顧客基盤を獲得。
Kosei International Trade and Investment Companyとの合弁事業
-香港のKosei International Trade and Investment Companyとの合弁事業で合意し、合金ホイール鋳造部品の製造会社Kosei Minda Mould Private Limitedを設立。Uno Mindaは同合弁会社の株式49.90%を保有。
-その他の主な提携:
社名 | 製品領域 |
長瀬産業 | ブロー成形品 |
工場
国内
グループ会社 | 所在地 |
MIL Lighting Division | Manesar Pune Chennai |
Rinder India Pvt. Ltd. | Bahadurgarh Chakan Pimpri, Pune Hosur |
Minda Emer Technologies Ltd. | Manesar |
Minda Storage Batteries Ltd. | Pantnagar |
M J Casting Ltd. | Bawal Hosur |
MIL Switch Division | Manesar Pune Pantnagar Aurangabad Hosur |
MIL – SAC Division | Pune |
Mindarika Pvt. Ltd. | Manesar Pune Chennai Gujarat |
Kosei Minda Aluminum Co. Ltd | Chennai |
Minda Kosei Aluminium Wheel Pvt. Ltd. | Bawal Gujarat |
MIL – Wheel & Tyre Assembly | Gujarat |
MIL Acoustic Division | Manesar Pantnagar |
Roki Minda Co. Pvt. Ltd | Bawal Gujarat Chennai |
TG Minda India Pvt. Ltd. | Neemrana Bawal Gujarat |
Minda TG Rubber Pvt. Ltd. | Bawal |
MIL – Fuel Cap Division | Manesar |
Minda D -Ten India Pvt. Ltd. | Bawal |
Minda Nabtesco Pvt. Ltd. | Manesar |
Minda Kyoraku Ltd. | Bangalore Bawal Gujarat |
Minda Auto Components Ltd. | Mysore Nalagarh Surajpur Gujarat Narsapur |
Tokairika Minda India Ltd. | Bangalore |
Minda iConnect Pvt. Ltd | Gurugram |
Minda Onkyo India Pvt. Ltd. | Bawal |
Minda Katolec Electronic Services Pvt. Ltd | Pune |
Minda TTE DAPS Pvt. Ltd. | Manesar |
MI TORICA Pvt. Ltd. | Manesar |
Minda Distribution & Services | New Delhi |
YA Auto | Rudrapur |
Auto Component | Haridwar |
MIL 2W Alloy Wheel Division | Ahmednagar |
Kosei Minda Mould Pvt. Ltd. | Bawal |
海外
グループ会社 | 所在地 |
Light Systems And Technical Centre S.l. | スペイン |
Rinder Riduco S.a | コロンビア |
Clarton Horns | スペイン メキシコ モロッコ |
Pt. Minda Asean Automotive | インドネシア |
Minda Industries Vietnam Co. Ltd. | ベトナム |
Minda Auto Components Ltd | 日本 |
iSYS RTS GmBH | ドイツ |
国内/海外における事業動向(2019年3月期)
-長瀬産業は、Uno Mindaグループとの合弁会社であるミンダ・キョーラクの増資を引き受け、出資比率を9.7%から20%に引き上げたと発表した。ミンダ・キョーラクは今回の増資で調達する資金を使って18年内にインド北西部のグジャラート州に自動車部品を製造する工場を新設する。自動車市場が拡大しているインドで供給体制を拡充する。
-2018年4月、Uno Mindaグループの取締役会は豊田合成ミンダ・インディアの株式41.67%の取得を承認。
-Minda Industriesは、2018年5月に2つの新工場を建設すると発表した。東海理化電機製作所との合弁会社Minda Rika(MRPL)は、Gujarat州に590百万ルピーの投資で四輪車用スイッチの生産を開始。 光生アルミニューム工業との合弁会社Minda Koseiは、Gujarat州に合金ホイール工場の生産を開始し、投資額は20億ルピーと発表。
-2018年7月、Minda Industries LimitedはソーニーパトRasoiにおける同社二輪ライト事業の事業および資産を完全子会社Rinder India Pvt. Ltd.に移管したと発表。
-2018年7月、Minda Industriesは、取締役会が日本の光生グループとの新たな合弁企業設立を承認したと発表した。今回の提案ではMindaが49.9%、光生グループが50.1%の株式を保有する。この合金ホイール成形工場はHaryana州Bawalに建てられる見込みで、Mindaは合金ホイールの成形及びデザイン、また研磨において恩恵を受けるとみられる。また、今回の合弁企業はハイエンド技術および世界基準の設備への足掛かりとしても機能する。
-2018年7月、同社取締役会は独iSYS RTS GmbH ('iSYS')の株式80%を500万ユーロで取得することを承認し、さらに150万ユーロの資本投入を行うことを発表した。
-2018年9月、Maharashtraにおける新規2輪車OEM向け合金ホイール工場への投資を取締役会が承認したと発表した。今回の投資額は50億インドルピーに上り、2段階わたって建設される。第一段階は2年以内に30億インドルピーを以て建設が開始され、その後第二段階が実施される。実際の生産開始は2019年11月の予定。
-2018年11月、今後12ヵ月間にわたり計800百万ルピーのコントローラーおよびテレマティクスプロジェクトを計画。このプロジェクトはMILの一事業部門となり、子会社であるi-SYSと連携して実行される。
-2018年12月、Sensata Technologiesと磁気速度ポジションセンサー分野で提携に合意した。Sensata Technologiesは5年間にわたりノウハウ、技術援助、エンジニアリングサポートも提供する。
-2019年1月、KPIT Engineering Ltd.と子会社Impact Automotive Solutions Ltd.のテレマティクス部門買収に関して合意。VTS-AIS 140、OBITS(UBS-II基準適合バス向け統合テレマティクスシステム)、スクールバス向けテレマティクスに関するソフトウェア、ノウハウ、顧客基盤を獲得。
-2019年2月、2019-2020年度にインドPuneにセンサー工場を新設すると発表した。1,200百万ルピーを投じて建設する新工場は、40億ルピー規模の売上高を見込む。
-2019年2月、豊田合成ミンダはGujaratの新工場の開所式を行った。同工場は3番目の製造拠点であり、エアバッグ、ステアリングホイール、ウェザーストリップをSuzuki Motor Gujarat Pvt. Ltd.に供給する。2022年3月末までに30億円を投資する。
-2019年2月、Minda Industries(MIL)の取締役会は、Harita Seating Systems(HSSL)とMILとの合併案を承認したと発表した。合併後は、Fehrer Automotiveの合弁会社Harita Fehrer(HFRL)が株式の51%を保有することとなる。HSSLとその子会社は、インド国内12カ所に生産工場を所有している。