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Guoxuan High-Tech Co., Ltd.[国軒高科股份有限公司](旧 江蘇新東源輸変電設備制造股份有限公司 ) 2018年12月期の動向

受注

-2018年1月、衆泰福特汽車有限公司[Zotye Ford Automobile Co., Ltd.]の初のEVに三元系正極リチウムイオン電池(622)を供給することが決定した。このEVの航続距離は350kmを超えるもので、現在は設計、開発段階にある。現時点で国軒高科は、江淮汽車IEVシリーズ向け動力電池1.1万セット(第1四半期)、北汽新能源汽車EC180およびEC220向け動力電池2.3万セット(2018年上半期)など、すでに大口の受注を獲得しているという。(2018年1月31日付け各種リリースより)

-2018年、同社は江淮汽車のEVにリン酸鉄リチウム電池パック、奇瑞およびZotyeにVDA規格の三元系電池を供給。(2018年会社のアニュアルレポートより)

近年の動向

-12月7日、転換社債の発行により最高20億元を調達し、駆動用リチウム電池産業化、国軒南京工場年産15GWh動力用電池生産ライン及び付属設備建設(第1期では5GWh)、廬江国軒新エネルギーの年産2GWh駆動用リチウム電池産業化の各プロジェクトと流動資金に用いると発表した。(2018年12月7日付けリリースより)

-2018年7月9日、募集資金による投資プロジェクトの内容を調整すると発表した。合肥国軒年産6億Ah高エネルギー密度駆動用リチウム電池工場建設の生産規模を年産4Gwhに変更する。総投資額は26.73億元。実施主体を全額出資子会社合肥国軒電池有限公司[Hefei Guoxuan Battery Co.,Ltd.]に変更する。工期は8ヶ月。フル稼働後の売上高は50億元、純利益は6.39億元を見込む。青島国軒年産3億Ah高エネルギー密度駆動用リチウム電池事業化プロジェクトの生産規模を年産2Gwhに変更する。総投資額は10.36億元。製品種類を三元系電池からリン酸鉄リチウム電池に変更する。工期は12ヶ月。フル稼働後の売上高は25億元、純利益は3.17億元を見込む。(2018年7月12日付けリリースより)

2018年6月、福建海源新材料科技有限公司[Fujian Haiyuan New Material Technology Co.,Ltd.]は合肥国軒高科動力能源有限公司[Hefei Guoxuan High-tech Power Energy Co., Ltd.]からバッテリーケースカバーを受注し、金型製作に入るようにとの通知を受領した。2018年下半期に量産段階に入る予定。ライフサイクル5年間で81百万元の売上高を見込む。(2018年6月29日付けリリースより)

新会社

-4月4日、同社とTata AutoComp Systemsは合弁契約を締結した。インド4輪市場向けバッテリーパックの設計、エンジニアリング、生産、供給を行う。合弁会社はプネ(Pune)でプロトタイプの生産を開始した。Tata AutoCompは急成長中のEVセグメントに対して、バッテリーパック、バッテリー冷却システム、BMS (バッテリー管理システム)、ラジエーター、DC充電器を提供している。合弁会社はインドでEVを生産するOEM各社向けサービスを加速する。 

-2018年8月1日、同社の全額出資子会社合肥国軒高科動力能源有限公司[Hefei Guoxuan High-tech Power Energy Co., Ltd.]が自己資金150百万元を投じ、安徽金通智匯新能源汽車投資管理合伙企業など4社と共に、投資事業有限責任組合-－安徽金通新能源汽車基金(一期)合伙企業(有限合伙)[Anhui Jintong New Energy Automobile Fund (First Phase) Limited Partnership](仮称)を設立すると発表した。この基金は集めた資金の80%以上を新エネルギー車産業及びその関連分野の重要プロジェクトに投資するとしている。(2018年8月1日付けリリースより)

-2018年4月25日、合肥経済技術開発区に2億元を投資し、全額出資孫会社合肥国軒電池有限公司[Hefei Guoxuan Battery Co.,Ltd.]を設立すると発表した。新会社は国軒高科の合肥エンジニアリング研究所の技術力を借りて、リチウムイオン動力電池の研究開発、生産、販売を行う。(2018年5月2日付け会社公告より)

戦略的提携

-10月23日、完全子会社である合肥国軒高科動力能源有限公司(Hefei Guoxuan High-tech Power Energy Co., Ltd.、以下、合肥国軒)が江准汽車と山東省青島市において、共同で補助金措置がない場合の新エネルギー車(NEV)市場化推進に関する戦略的提携協議に合意したと発表した。双方は、新エネルギー乗用車及び商用車分野においてエネルギー密度が140Wh/kg以上の電気自動車の動力電池システムを複数開発する。2018年-20年の間に、江准汽車のニーズに基づき合肥国軒が全面的にリン酸鉄リチウムセル製品をパージョンアップし、補助政策技術要求を満たす。また、補助金措置がない時代に向けて、双方が共同でコストが市場化のニーズに適合する車両や動力電池を開発する。生産面においては、合肥国軒が2018年江准汽車に「iEVA50」向け電池パック3,500セットを供給し、2019年には合計4GWh分の動力リチウム電池を供給する。

研究開発拠点

-同社は、技術センター、研究ステーション、CNAS認定研究所、学術研究施設、工学研究所を有する。
 

特許

-2018年12月期、同社は累計で2,961件の特許を申請し、そのうち発明に関するものは1,440件。1,560件の特許を取得し、そのうち発明に関するものは333件。(2018年会社のアニュアルレポートより)

投資

-子会社の増強のため、上海電気集団股份有限公司[Shanghai Electric Group Co., Ltd.](上海電気)とともに、子会社上海電気国軒新能源科技有限公司[Shanghai Electric Guoxuan New Energy Technology Co., Ltd.](電気国軒)に対し2億元の増資を行うと発表した。国軒高科はそのうちの98百万元を、上海電気は102百万元を出資する。増資完了後、電気国軒の登録資本金は3億元から5億元に増額され、持株比率は国軒高科45.4%、上海電気47.4%、上海昊豪新能源科技合伙企業(有限合伙)3.6%、上海軒能新能源科技合伙企業(有限合伙)3.6%となる。2018年12月期の電気国軒の売上高は147.43百万元、純利益は19.30百万元の赤字だった。(2019年4月30日付けリリースより)

-2019年1月12日、上海でグローバル本社及び上海電気国軒研究開発拠点の着工式を行った。この拠点の建設地は上海嘉定区外岡鎮で、敷地面積は92,000平方メートル。総投資額は30億元を見込み、2019年末完成、2020年運用開始を目指す。完成後は国軒高科の世界6大研究開発センター(米シリコンバレー、クリーブランド、独ボーフム、日本つくば市、シンガポール、安徽省合肥)とともに、戦略投資、人材育成、製品設計、経営サービス、運営管理などの職能を一体化させた上海拠点として発展させる計画である。このほか、完成後、国軒高科と上海電気集団が設立した合弁会社「上海電気国軒新能源科技有限公司[Shanghai Electric Guoxuan New Energy Technology Co., Ltd.]」もこの拠点に入居することになっている。(2019年1月14日付けリリースより)

-2019年1月6日、年産20万セットのEVパワートレインコントロールシステム工場の着工式を合肥市包河区で行った。この工場の総投資額は約20億元。延べ床面積は約15万平方メートル。2020年上半期の完成、稼働開始を目指す。この工場には国軒高科工程研究総院をコアとする国家レベルのCNAS実験室を併設する。研究センター完成後は電池材料、電池セルの開発と電池の再利用、リサイクルを手掛ける。(2019年1月10日付け複数メディア報道より)

-2018年6月26日、新エネルギー車動力電池部品生産拠点を安徽淮北経済開発区に建設することで同区と合意した。建設総投資額は15億元。主に新エネルギー動力電池部品の研究開発、生産、販売を行う。年産高は20億元に達する見込み。現在同社の保有する生産ラインの2018年現在の動力電池生産量は6.5GWh。そのうち、三元系622生産ラインは5GWh。2018年通年の生産量は最高8-9GWｈに達する見込みだが、具体的には市場ニーズに合わせて生産計画を立てる。2018年末には同社全体の生産能力は13-14GWhに達する。(2018年6月28日付けリリースより)