Schaeffler Group (China) 2015年12月期の動向

新工場

-湖南省湘潭 (Xiangtan) 市に新たに生産拠点を設立すると発表。中華圏における生産能力を拡大し、中国国内およびグローバル市場向けに供給する。第1フェーズでは、約20ヘクタールの敷地に第1工場を建設する。2018年末までに稼働を開始し、自動車部品や精密軸受を生産する予定。プロジェクトの第2フェーズでは、第2工場、物流センター、訓練施設を建設する。(2016年8月18日付プレスリリースより)

-2015年内に中国南京工場でトラック用ホイールベアリングの生産を開始すると発表。年産量は50万ユニットに達する見込み。(2015年6月9日付け各種リリースより)

生産動向

-中国で生産する第100万台目の油圧トルクコンバーターを太倉第3工場でラインオフした。同社は中国でLuKブランドの製品を2006年から生産しており、現在マニュアルシフトチェンジクラッチ、乾式/湿式ダブルクラッチ、クラッチレリーズシステム、デュアルマスフライホイール、油圧トルクコンバーターなどの製品を中国から供給している。(2016年7月18日付けプレスリリースより)

-中国で生産する第500万台目のクラッチを太倉第3工場でラインオフした。太倉第3工場ではクラッチ製品を長安汽車、広州汽車、長城汽車など国内カーメーカーに供給しているほか、日本や韓国にも輸出している。(2015年11月9日付けプレスリリースより)

戦略提携

-南陽防爆集団股份有限公司 [Nanyang Explosion Protection Group Co. Ltd.] 及び山東華力電機集団股份有限公司 [Shandong Huali Electric Motor Group Co., Ltd.] と戦略的提携の協定書を結んだ。三社は中国のモーター市場開拓で提携する。Schaefflerにとって中国のモーターメーカーと提携協定書を結ぶのはこれが初めて。(2015年4月28日付けプレスリリースより)

製品開発

-中国でハイブリッドシステム 「P2」 を搭載したコンセプトカー 「Schaeffler Efficient Future Mobility China」 を開発した。「P2」 とは、エンジンとトランスミッションの間に電気モーターが設置されているという意味で、専用のハイブリッドクラッチが電気駆動の間、内燃エンジンを切り離す仕組み。このコンセプトカーに搭載されるパワートレイン部品には、ダブルクラッチトランスミッションや1.0L 3気筒ターボエンジンが含まれる。これらの部品は、ベースとなる長安汽車 「逸動 (Eado)」 セダンの2013年モデルに搭載されている1.6L 4気筒エンジンとオートマチックトランスミッションを代替するものとなる。(2015年4月19日付プレスリリースより)

研究開発体制

-上海市安亭にR&Dセンターを保有。

技術提携

-2016年5月、西南交通大学と共同実験室を設立することで合意し協定書を結んだ。この実験室は西南大学の牽引動力国家重点実験室内に設置し、軌道車両用ベアリングの先進技術を研究開発する。