Faurecia Group (China)
[佛吉亜(中国)] 2015年12月期の動向

業績

-2016年上半期の全社の売上高は前年同期比0.5%増の107.10億ドルだったと発表。そのうち、Faurecia中国の売上高は8.43億ユーロ (約9.47億米ドル) で、前年同期比11.5%減となった。対中国OEM売上高は31%増で、中国全体の12%を占めた。(2016年8月25日付け各種リリースより)

最近の動向

-東風鴻泰 (Dongfeng Hongtai) と折半出資により設立した合弁会社 「東風佛吉亜内飾公司 [Dongfeng Faurecia Automotive Interior Company]」 は、2015年11月27日、武漢開発区 (Wuhan Economic&Technological Development Zone) で工場建設を開始した。工場の建築面積は約30,000平方メートル。2016年8月までに完成、稼働開始を予定している。年産能力は100万セット。さらに第2フェーズとしてテストセンターとシート・排ガス研究センターも建設する計画。武漢工場は主にインストパネル、ドアパネル、遮音部品、内外装プラスチック部品などを生産し、神龍汽車、東風乗用車、Renault、東風ホンダなどに供給する。2020年には売上高30億元超を見込む。(2015年11月30日付各種リリースより)

-上海モーターショー2015に展示された東風汽車の「東風風神 (Dongfeng Fengshen) L60」およびFord 「Edge」に同社製品が搭載されたと発表。「東風風神 L60」向けには、シートフレームおよびシートメカニズムを生産している。また、エキゾーストシステムのホットエンドおよびコールドエンドにも採用された。Ford 「Edge」向けには内装システム一式、2列目・3列目シートを納入するほか、エキゾーストシステムのホットエンドおよびコールドエンドにも採用されている。(2015年4月30日付プレスリリースより)

新会社

-2016年3月、佛吉亜排気系統(上海)有限公司[[Faurecia Exhaust System (Shanghai) Co., Ltd.]を設立。排気システム部品の設計、開発、生産を行う。

-中国の内装・外装トリムシステムメーカーである北京威卡威汽車零部件股份 [Beijing WKW Automotive Parts] と折半出資による合弁会社「Beijing WKW-FAD Automotive Interior Parts Co. Ltd. (BWKWFAD)」を設立することで合意したと発表。これによりFaureciaは中国での事業を拡大し、まずInfinitiやVolvoなどの顧客に納入する予定。BWKWFADへの投資総額は14百万ユーロ (100百万元)。内装用アルミ装飾部品に特化し、アジア市場向けに開発・生産・組立・販売を行う。さらに、アフターサービスや技術サポートも提供する計画。(2015年10月12日付プレスリリースより)

-東風汽車が過半数株式を所有する東風鴻泰 (Dongfeng Hongtai) との間で、広範なパートナーシップ契約を締結したと発表。両社は合弁会社を設立し、東風汽車とその提携先の乗用車・商用車メーカーに納入する。最終的にはFaureciaの全事業をカバーする計画。2015年5月末までに設立を完了する予定で、年間売上高は中期的に約20億ユーロを見込んでいる。第1段階として自動車用内装・外装部品の開発や生産、供給を行う。すでに、神龍汽車 (Dongfeng Peugeot Citroen) が四川省成都 (Chengdu) で生産する車両向けに製品を受注しているという。近い将来には、自動車用シートや排ガスコントロールシステムなどに事業を拡大し、東風汽車や提携先が拠点を持つ中国全域に事業を展開する計画。湖北省武漢 (Wuhan) に新たに研究開発センターを設立し、合弁会社の製品開発、プログラム開発、試験、評価などをサポートする。(2015年3月31日付プレスリリースより)

受注

-吉利汽車 (Geely) の新型「GC9」に同社製品が搭載されていると発表。インストパネル、センターコンソール、ドアパネルのほか、全てのエンジンタイプで排ガスコントロールシステムのホットエンドおよびコールドエンドに採用されている。(2015年4月27日付プレスリリースより)

研究開発施設

所在地 設立年 名称 主要開発分野
上海市 2005年 佛吉亜技術中心 [Faurecia R&D center] 本部及びテクニカルセンター
吉林省
長春市
2012年 長春佛吉亜旭陽汽車零部件技術研発中心
[Changchun Faurecia Xuyang Automotive Components Technology R&D Center]
シート及び内装部品の設計、開発
江蘇省
無錫市
2004年 佛吉亜(無錫)座椅部件有限公司
[Faurecia (Wuxi) Seating Components Co., Ltd.]
シートの研究開発と生産
上海市 2011年 排放控制技術系統研発中心
[Faurecia Emission Control Technology R&D center]
乗用車、商用車用排気コントロールシステムの研究開発



-2015年12月、佛吉亜排気コントロール技術システムは上海でアジア太平洋中国本部及び研究開発センタービル新築の鍬入れ式を行った。このビルでは600名以上のエンジニアにより測定試験や実験が行われ、乗用車及び商用車用の排気コントロールシステムの研究開発が行われる。延べ床面積は4.5万平方メートル。2017年下半期に完成する予定。 (2015年12月18日付けプレスリリースより)