Gestamp Automocion S.A. 2014年12月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万ユーロ)
  2014年
12月期
2013年
12月期
増減率 (%) 要因
売上高 6,256 5,853 6.9 1)
EBITDA 656 609 7.7 -


要因
1) 売上高
-2014年12月期の売上高は、中国、北米および欧州の売上増を受け、前年比6.9%増。欧州はスペイン、英国で売上が伸長したが、ロシアおよびMercosur地域で軟調に推移したこと、ユーロ安等の影響で一部増加分を相殺。

事業再編

合弁会社の持分異動
-星宇ハイテクは、同社との合弁会社Sungwoo Gestamp Hitech (Chennai) Ltd.に対する出資比率が45.0%から95.0%に上昇したと発表。また、Gestamp Sungwoo Hitech (Chennai) Pvt. Ltd.においても同様に25.2%から50.5%に変更となった。両合弁会社はともにインドで車体部品を生産している。

ホワイトボディ部品の加工と製品開発の統合
-「Office of Technology and Equipment」部門を新設。同部門はホワイトボディ部品の工程開発と製品開発の統合を推進する。今後、ホットスタンプ分野に注力する計画。(2014年1月12日付プレスリリース)

2015年12月期の見通し

-同社は中国および北米における売上増、欧州での景気回復を見込み、2015年12月期の売上高は前年比で約10%増加すると見ている。

研究開発拠点

-11カ所の研究開発拠点を保有:

  • ブラジル
  • 中国
  • フランス
  • ドイツ
  • スペイン
  • スウェーデン
  • 英国
  • 米国

-ドイツのBielefeldにシャシー関連のイノベーションセンター「Gestamp Chassis Innovation Center」を開設。グローバルで販売されるプラットフォーム向けに、次世代シャシーの設計やプロトタイプの試験などを行う。同社では金属自動車部品の軽量化、鉄製部品の強度・安全度向上を研究開発の注力分野としている。Bielefeld拠点では、設計から量産まで一貫した研究開発体制を構築している。面積は205,000平方メートルで従業員数は1,400名。(2014年12月2日付プレスリリースより)

研究開発体制

-約1,000名が研究開発に従事。

海外投資

<中国>
-同社にとって中国8番目となる工場を広東省の東莞 (Dongguan) に開設。同社の中国拠点では、PSA、Volkswagen、Renault-Nissan、Geely-Volvo、Ford、GM、BMW、Daimler、Jaguar Land Roverなどグローバル自動車メーカー向けに製品を納入している。2015年末には、中国市場での売上は全社売上高の約10%を占め、3番目に大きな市場になると見ている。(2014年10月24日付プレスリリースより)

<メキシコ>
-メキシコのPuebla拠点に第2工場 (Puebla II) を開設。投資額は55百万ユーロ超。新工場は、敷地面積が8万平方メートル、生産エリアが1.8万平方メートル。冷間プレス、熱間プレス、レーザー切断、レーザー溶接などの高性能設備を多数備える。第2工場の開設により同社は、Volkswagen、Audi、Chrysler、Fiat、日産、GM、Freightlinerなど、メキシコ市場における顧客の主要サプライヤーとしてのポジションを強化する。新工場は、今後3年間で生産体制を増強する。第2フェーズでは、55百万ユーロ超を投じて、工場面積を43,000平方メートルまで拡張する計画。(2014年9月9日付プレスリリースより)