Lingyun Industrial Co., Ltd.[凌雲工業股份有限公司] 2018年12月期の動向

業績

(単位:百万元)
2018年12月期 2017年12月期 増減率(%) 要因
売上高 12,251.83 11,844.95 3.44 -製品構成のアップグレード、事業計画の見なおしを進め、自動車部品販売は堅調を維持。ここ数年は新エネルギー車ハイエンド市場に焦点を当て、新エネルギー車部品の量産、供給を一部実現。
営業利益 675.48 696.58 (3.03) -一部のOEM、特に上汽GM五菱、東風悦達起亜向け売上が激減し、利益が減少。
経常利益 677.97 705.321 (3.88)
純利益 554.34 573.91 (3.41)



受注

-北京ベンツ[Beijing Benz Automotive Co., Ltd.]から「商品確認書」を受領し、北京ベンツの指定モデルにバッテリーケースを供給することになったと発表。ここ数年、同社はポルシェJ1、BMWの新X3及びI20にバッテリーケースを供給している。(2019年1月17日付けリリースより)

-子会社河北亜大汽車塑料製品有限公司はPA12/PA9Tパイプが日産の承認を取得し、国内で初めて日産向けプラスチックパイプサプライヤーとなった。(2018年12月11日付けリリースより)

-2018年11月、子会社河北亜大汽車塑料製品有限公司は濰柴(濰坊)新能源科技有限公司の冷却パイプサプライヤーとなり、濰柴と揚州亜星が開発した大型バス用電池パック冷却パイプの供給資格を得たと発表。(2018年11月27日付けリリースより)

買収

-2018年2月、同社は広州凌雲新鋭汽車零部件有限公司[Guangzhou Lingyun Xinrui Auto Parts Co., Ltd.]の株式49%を15百万元で取得し、完全子会社化すると発表。株式取得後、その社名を「広州凌雲汽車零部件有限公司[Guangzhou Lingyun Automotive Parts Co., Ltd.]」(仮称)に変更する。広州凌雲新鋭の2016年の売上高は2.5億元、純利益は7.58百万元だった。

吸収合併

-2018年2月、同社は完全子会社湖南凌雲恒晋汽車工業科技有限公司[Hunan Lingyun Hengjin Automotive Industrial Science and Technology Co., Ltd.]を吸収合併すると発表。吸収合併後、湖南凌雲恒晋は独立法人格を失い、登記を抹消され、凌雲工業の湖南分公司(支社)となり、これまでの資産、負債、人員、業務をすべて引き継ぐ。合併手続きはすでに完了した。

2019年12月期の見通し

-2019年度の売上高は130.72億元、経常利益は6.70億元の見通し。(2018年度アニュアルレポートより)

研究開発費

(単位:百万元)
年度 2018年12月期 2017年12月期 2016年12月期
研究開発費 467.65 472.50 398.49
研究開発費の売上高に占める割合(%) 3.82 3.99 4.48



研究開発体制

-凌雲中央研究院を核として、国家レベルのテクニカルセンターを1箇所、国家レベルの実験室と検査センターを10箇所、省レベルのテクニカルセンター9箇所、国家レベルの都市エンジニアリングパイピングトレーニングセンター1箇所、バンパー衝突試験専用実験室省を保有。一連の国際品質体系認証を取得。 (2018年度アニュアルレポートより)

研究開発活動

-2018年12月、「自動車用アーク溶接ロボット、レーザー加工ロボットシステムインテグレート技術の研究開発と応用」プログラムにより独自開発した汎用ロボット加工ユニットを瀋陽、上海、広州、重慶、成都などの支社が導入し、使用を開始。BMW PZS、上汽GM PPAPなど多くのOEM審査に合格した。(2018年12月10日付けリリースより)

特許

-2018年、218件の特許を申請。そのうち69件は発明特許。

設備投資額

(単位:百万元)
プロジェクト 予算額 2018年投資額 進捗(%)
ダッシュボードブラケットユニット溶接設備 6.48 2.63 80.37
ダッシュボードブラケットアセンブリ(左)溶接設備 2.68 1.07 80.03
ダッシュボードブラケットアセンブリ(右)溶接設備 2.46 0.97 79.53
エネルギー吸収バンパー設備 11.42 0.07 100
XXバンパー溶接設備 13.18 4.22 82.55
柳州凌雲汽車零部件有限公司柳東工場建屋の第3期建設 25.21 21.66 100
柳州凌雲汽車零部件有限公司哈爾浜油圧ライン 11.70 7.15 61.13
柳州凌雲汽車零部件有限公司柳東工場建屋の第2期建設 8.90 5.17 100
闊丹凌雲汽車膠管有限公司凌雲股份研究開発センター総合ビル 19.79 4.19 21.17
上海亜大汽車塑料製品有限公司多層ベローズ押出ライン 3.50 1.03 50
瀋陽凌雲瓦達沙夫汽車工業技術有限公司工場建屋の第2期建設 20.00 12.52 62.70
瀋陽凌雲瓦達沙夫汽車工業技術有限公司 G28溶接作業場 4.87 4.00 82.02
瀋陽凌雲瓦達沙夫汽車工業技術有限公司CMT溶接ライン 9.00 3.08 34.19
瀋陽凌雲瓦達沙夫汽車工業技術有限公司G08アルミ合金レーザー溶接作業場 9.98 2.56 25.64
瀋陽凌雲瓦達沙夫汽車工業技術有限公司G08自動化生産ライン 45.00 11.64 25.86
瀋陽凌雲瓦達沙夫汽車工業技術有限公司SG127ロールライン 3.70 3.68 90.00
瀋陽凌雲瓦達沙夫汽車工業技術有限公司G08アルミ合金型材カシメ打ち作業場 3.88 3.34 86.21
瀋陽凌雲瓦達沙夫汽車工業技術有限公司G28エネルギー吸収ボックスパンチング自動化ライン 3.04 2.62 86.21
闊丹凌雲汽車膠管有限公司情報化システム改造 6.84 5.62 82.20
闊丹凌雲汽車膠管有限公司ウォーターパイプ生産ライン 7.62 2.54 33.27
凌雲吉恩斯科技有限公司熱成形ライン 12.51 6.42 51.28

国内投資

-2018年5月、同社は30百万元を投じ年産30万台の自動車部品工場を建設するが、その環境アセスメントを発表。それによると、敷地面積は12,951平方メートル。ウィンドウフレーム、インパクトビーム、ホイールカバーなどを生産し、上海VW長沙工場の朗逸(Lavida)、途安(Touran)など、北京汽車株洲のM50Nなどに供給する。(2018年5月18日付けプレスリリースより)

海外投資

-2018年12月、インドネシア子会社の年産8万個のパンチングメタル溶接ラインが完成し検収された。このプロジェクトは同社が初めて独自に行った海外投資案件。(2018年12月14日付けリリースより)

-2018年1月、同社は独完全子会社Waldaschaff Automotive GmbH(略称:WAG)に対し55百万ユーロを追加出資し、増資を行うと発表。WAGは同社が2015年に買収したドイツの会社で、主にドア、テールゲート、エンジンフードコンポーネント、構造部品などを生産し、独VW(Audi、Porsche、Scania)、Ford、GM、BMWなどに製品を供給している。買収完了後、WAGは製品開発能力を拡大し、自動車軽量化部品の開発を継続しているほか、新エネルギー車バッテリーケースの開発も手掛けている。今回の増資はWAGの正常な生産運営を保証し、新製品の開発量産、新規プロジェクト推進のための資金に充てるために行うものである。増資完了後、WAGの資本金は4.5百万ユーロから59.5百万ユーロに引き上げられる。(2018年1月15日付け各種リリースより)