Ningbo Joyson Electronic Corporation [寧波均勝電子股份有限公司] 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万元)
2013年12月期 2012年12月期 増減率(%) 要因
売上高 6,103.83 5,358.46 13.91 -北米及び国内で新規受注の獲得、国内自動車電子部品市場の開拓、Prehの買収などによる増収。
営業利益 379.79 300.14 26.54 -
経常利益 385.65 311.71 23.72 -
純利益 299.99 248.85 20.55 -

受注

-子会社PrehはBMWの新型車「X5」向けに独Bad Neustadtで開発したセントラルコントロールシステムを供給すると発表。この特殊なフィルムはBMW、BayerおよびPrehの共同開発によるもの。パネルはPrehのBad Neustadt工場で生産。電子部品などその他の部品はメキシコのMonterreyで生産し、最終的にはBMWの米Spartanburg工場で組み付けられる。(2014年3月24日付けプレスリリースより)

-子会社PrehはBMWの電気自動車 「i3」にバッテリーマネージメントシステムを供給すると発表。同社は現在世界で唯一BMWにEV用バッテリーマネージメントシステムを供給しているサプライヤー。PrehがBMW i3に開発したバッテリーマネージメントシステムはBMU (Battery Management Unit) とCSSU (Cell Supervising Sensor Unit) の2つのユニットで構成されており、ドイツのBad Neustadt のPreh GmbHで生産している。i3以外にも電気自動車BMW Active E、およびActiveHybrid 5、電動オートバイBMW C evolutionなどがPrehのバッテリーマネージメントシステム技術を採用している。(2014年3月6日付けプレスリリースより)

-子会社PrehはMercedes-Benz S-class向けに新しい後席クライメートコントロールシステムを開発したと発表。ライトガイド照明とシリコンタッチパネルのユニットを採用し、システムを高性能化した。これら新技術の採用で軽量化に成功、重量は従来比半分以下、おおよそ200gへと削減されたとしている。(2013年8月2日付けプレスリリースより)

-子会社PrehはLincolnの「MKZ」のニューモデル向けに統合型センターコンソールを開発したと発表。このセンターコンソールは、エアコンシステムとインフォテイメントシステムを組み合わせた製品で、電話、ナビ、ラジオ、オーディオなどの機能を備えている。Prehのセンターコンソールは、ドイツ本社Bad Neustadtで製造されており、Lincolnの現行モデルにも搭載されている。(2013年4月1日付けプレスリリースより)

買収

-子会社Prehはドイツのバイエルン州Wurzburgにあるソフトウェア開発会社 Innoventisを買収したと発表。ドイツでの研究開発能力を高め、均勝電子のグローバル市場での成長を支えるのが狙い。 Innoventisは自動車とその関連業種の電子システム測定、ソフトウェア、電子ネットワークエンジニアリングサービスを行っている。(2013年8月29日付けプレスリリースより)

-完全子会社「浙江博声電子有限公司 (Zhejiang Bosen Electronic Co., Ltd.)」は、Bosen (China) Holding Limited が保有する「寧波均勝電子股份有限公司 (Ningbo Joyson Electronics Co., Ltd.)」の株式25%を21,286万元で取得すると発表。(2013年4月25日付け会社公告より)

受賞

-2013年1月、子会社「寧波均勝汽車電子股份有限公司 [Ningbo Joyson Automotive Electronic Co., Ltd.]」は上海GMの2012年優秀サプライヤー賞の技術イノベーション賞を受賞。(2013年2月17日付けプレスリリースより)

-2013年、引き続き上海VW、上海GMの優秀サプライヤー賞を受賞。(2013年同社アニュアルレポートより)

2014年12月期の目標

-2014年12月期は売上高が70億元以上の目標。(2013年同社アニュアルレポートより)

開発動向

研究開発費

-2013年12月期の研究開発費は253.95百万元で、全社売上高の4.16%を占める。2012年の187.22百万元と比べて35.64%増。

研究開発体制

-寧波、上海、長春に製品開発センターを保有。国内外の納入先と並行して開発を行なえる体制を整備。研究開発の分野は以下の通り:
  • 製品の早期モデル化
  • 製品の設計・開発
  • 金型の設計・開発
  • 治工具設備の設計・開発
  • 工程技術開発
  • ハード・ソフトウェアの開発
  • 電子情報の開発
-子会社PrehのドイツにあるR&Dセンターを研究開発の中核とする。製品設計や、構造設計、ハード・ソフトウィエアの開発とテスト、センシング技術、産業エンジニアリング、金型、治工具技術などが行われる。

-親会社「寧波均勝集団 [Ninbo Joyson Group]」は寧波市から電気自動車産業技術のモデル企業に選出され、新エネルギー自動車に関する研究開発施設を立ち上げることになったと発表。同施設ではハイブリッド車および電気自動車の電池コントロールシステムの開発を行う。(2013年11月20日付けプレスリリースより)

製品開発

-独子会社Prehがフランクフルトモーターショーで新型コンソール技術を展示する。同シリーズ製品は3D成型ジェニュインガラス及び3Dファンクションアイコンに特徴がある、アイコン生成にはLCDを使用せず、Preh社第4世代のブラックパネルディスプレイを使用している。センターアームレストの前方にタッチパッドを配し、フィーリングフィードバック機能を持たせている。文字認識を強化するために、タッチパッドにマウスカーソルに似た機能を設置、カーソルの移動により対象の選択を実現している。(2013年9月11日プレスリリースより)

-2013年4月、独自に開発し、中核特許を保有するターボチャージャー吸排気機構を公開。2013年12月時点、年間生産能力は30万セットを達成。(2013年同社アニュアルレポートより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万元)
項目 2013年12月期
治工具 115.03
「遼源均勝」 工場建設 第1フェーズ 16.25
機械および設備 79.58
改築など 3.80