Beijing Hainachuan Automotive Parts Co., Ltd. [北京海納川汽車部件股份有限公司] 2010年12月期の動向

ハイライト

事業概要

-同社は北京市を本拠とするが、近年新たに中国南部での事業拡大を目指し、湖南省株洲市で新生産拠点の建設を開始した。近年は北京汽車グループ以外の国内カーメーカへの部品供給も増加している。
-また近年は部品のモジュール化事業にも注力している。

地域の拡大

株洲生産拠点
-2010年1月24日、湖北恒隆集団(Hubei Henglong Group)、深セン航盛電子(Shenzhen Hangsheng Electronics)、南京協衆空調集団、山東興華板簧製造有限公司、株洲高新技産業開発区とそれぞれ合弁及び業務提携に関する協議書を締結。湖南省株洲市の新生産拠点にステアリング、車載電子部品、空調系統、エアサスペンション等の合弁子会社を設立する計画。(2010年1月24日付プレスリリースより)

北京生産拠点
-2011年2月18日、北京での5項目の合弁及び提携に関する協議書の調印式を行った。合弁及び提携の内容は以下のとおり;

1.) 延鋒偉世通汽車飾件系統有限公司(Yanfeng Visteon Automotive Trim Systems Co., Ltd.)と合弁会社「北京海納川延鋒汽車模塊系統公司(Beijing Hainachuan Yanfeng Automotive Module Systems Co., Ltd.)」を設立。

2.) 北京長城華冠汽車技術開発有限公司(CH Auto Technology Co., Ltd.)とモジュール化に関する技術提携を締結。

3.) 錦州漢拿集団有限公司(Jinzhou Halla Group Co., Ltd.)と子会社「北京北汽飛馳汽車電器科技有限公司」の再編と増資を行うことで合意。 Halla Groupはこの合弁により北京汽車向け発電機、スターター市場へ参入。

4.) 北京汽車製造有限公司と北京歯輪総廠(Beijing Gear Works)の事業強化を行うことで合意。

5.) 重慶長鵬実業(集団)有限公司と自動車防音製品の生産と研究開発で提携。

(2011年3月2日付プレスリリースより)

北京汽車以外のメーカーとの提携

包頭北奔重型汽車
-2010年6月1日、包頭北奔重型汽車と戦略的提携を締結。北奔側はエレクトロニクスコントロールシステムでの提携と、エレクトロニクス開発センターの共同設立を要望。(2010年7月8日付プレスリリースより)

江淮汽車(JAC)
-2011年3月14日、江淮汽車(JAC)とJAC山東分公司青州工場向け軽トラック部品の供給の戦略的提携を締結。双方は2010年12月よりすでに技術交流を開始している。(2011年3月17日付プレスリリースより)

モジュール化

-2010年5月13日、部品生産のモジュール化を目指し「北京海納川汽車部件股份有限公司汽車模塊系統分公司(Beijing Hainachuan Automotive Parts Co., Ltd. Automotive Module Systems Branch)」を設立。新子会社は主にフロントシャシーモジュール、リアサスペンションモジュール、フロントエンド冷却モジュール、ホイールモジュール、フロントバンパーモジュール、リアバンパーモジュール、エグゾーストシステムモジュールの研究開発と販売をおこなう。(2010年5月13日付プレスリリースより)

設備投資

新生産拠点建設

湖南省株洲で北京汽車向け部品工場設立
-2010年9月18日、湖南省株洲天元区栗雨工業園で株洲自動車部品生産拠点の定礎式を行った。この生産拠点は北京汽車の湖南及び周辺地区への進出に伴い建設される。総面積20万平方メートル、投資総額5.5億元。建設は2期に分けて行い、第1期建設は2011年7月末までに完工し稼働開始予定。自動車部品の生産加工、モジュール化、物流業務などを行う。製品は主に北京汽車の乗用車事業部株洲公司及び周辺の完成車メーカーに供給する。(2010年9月20日付プレスリリースより)