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HUAYU Automotive Systems Company Limited[華域汽車系統股份有限公司] 2018年12月期の動向

買収

-2018年2月12日、華域汽車系統 (上海) 有限公司(以下、華域上海)の子会社華域汽車(香港)有限公司は上海暢匯と株式譲受契約を締結。上海暢匯が保有する華美汽車(H.A. Automotive Systems, Inc.)の株式100%を買収することになった。2018年11月7日、買収取引が完了し、華美汽車は華域上海の完全子会社となった。(2018年アニュアルレポートより)

- 2018年12月18日、同社はTRW Asia Pacific Co., Ltd.と株式譲渡協議書に調印したと発表。華域は保有する上海天合汽車安全系統有限公司[Shanghai TRW Automotive Safety Systems Co., Ltd.](上海TRW)の株式50%を80.71百万元で譲渡する。譲渡取引完了後、華域は上海TRWの株式を保有しないこととなる。 (2018年12月20日付けリリースより)

- 2018年12月18日、同社は采埃孚(中国)投資有限公司[ZF (China) Investment Co., Ltd.]と株式譲受協議書に調印したと発表。華域はZF中国が保有する上海薩克斯動力総成部件系統有限公司[Shanghai Sachs Powertrain Components Systems Co.,Ltd.](薩克斯動力)の株式50%を65.16百万元で買収する。譲受取引完了後、薩克斯動力は華域の完全子会社となる。 (2018年12月20日付けリリースより)

-2018年3月29日、同社は上海小糸車灯有限公司の残りの株式50%を取得し、完全子会社化するとともに、社名を華域視覚科技(上海)有限公司[Huayu Vision Technology (Shanghai) Co., Ltd.]に変更したと発表。華域視覚科技は2018年3月1日より華域汽車の連結対象となり、現有の自動車ランプ製品から自動車ランプ情報システムと視覚検知システムへ業務を拡大する計画。(2018年3月29日付け会社公告より)

戦略的提携

-2018年4月2日、同社と上海宝山区政府は、共同で新エネルギー車産業を宝山区で集中的に発展させることで合意し、戦略提携の覚書に調印。年内に宝山工業パークで華域Magna Eドライブシステム工場建設と華域駆動モーター工場建設の2つのプロジェクトを前倒しで始動させる予定。(2018年4月4日付け各種リリースより)

国内投資
-2018年7月、華域視覚科技(上海)有限公司は長沙瀏陽ハイテク区に自動車用インテリジェントランプ工場を建設することで同区と合意した。敷地面積は約13万平方メートル。総投資額は10億元を超える見込み。2019年8月の完成、生産開始を目指す。年産能力は約380万セット。年産高は20億元超を見込む。(2018年7月22日付けリリースより)

新会社

-2018年12月、子会社延鋒汽車飾件系統有限公司[Yanfeng Automotive Trim Systems Co., Ltd.]はカナダThe Woodbridge Groupと新たに合弁会社を設立し、すでに稼働を開始したと発表した。新会社の名称は延鋒木橋軽質複合材料有限公司[Yanfeng Woodbridge Lightweight Composite Materials Co., Ltd.]。自動車用発泡ポリプロピレン（EPP）及びその他のビーズ法発泡スチロールを生産する。用途はシートフレーム、トランク、ハンドル、ドア及びバンパー、衝撃吸収ブロック、梱包及びパッキン等。合弁会社は先ず江蘇省常州市金壇区に工場を建設し、2019年中頃の稼働開始を目指す。稼働開始後は多くの主要なOEMや部品サプライヤーに製品ソリューションプログラムを供給する。(2018年12月25日付けリリースより)

生産開始

-同社とRheinmetallグループの合弁会社KS HUAYU AluTechは、35百万ユーロを投じてドイツNeckarsulm工場を拡張し、5,000平方メートルのアルミ構造部品製造施設を新設すると発表した。新工場では120名を雇用し、ダイカストによるアルミ製錬から熱処理、CNC仕上げ、最終検査に至るまでの全プロセスチェーンをカバーし、ショックアブソーバー用マウント、サスペンションストラット、アルミ製クロスメンバーや、電気自動車用バッテリートレイを生産する。(2019年1月28日付プレスリリースより)

-同社とRheinmetall Automotiveの合弁会社が中国安徽省広徳県に生産拠点を新設したと発表。広さ16,000平方メートルのHASCO KSPG (Guangde) Nonferrous Componentsの新拠点ではアルミシリンダーヘッドなどを製造し、2018年末までに450名の雇用を見込む。また低圧鋳造技術を初採用し、電気自動車(EV)用電動ハウジングも生産する予定。新工場では当初560百万元の売上を見込んでおり、今後5年間でシリンダーヘッド生産を倍増する計画だという。(2018年12月18日付プレスリリースより)

2019年12月期の見通し

-2019年の連結売上高1,600億元を見込む。(2018年アニュアルレポートより)

研究開発体制

-2018年末現在、同社は中国に355の研究、製造とサービス処点を有し、米国、ドイツ、タイ、ロシア、オーストラリア、チェコ、スロバキア、インド、メキシコ、カナダ、日本、スペイン、南アフリカ、イタリア、ブラジルなどに93の生産拠点 (研究開発拠点を含む) を開設。(2018年アニュアルレポートより)

-2018年、同社テクニカルセンターと電子分公司は24GHz後方ミリ波レーダーの量産化を実現。国内で初めて独自開発に成功したミリ波レーダーサプライヤーとなった。(2018年アニュアルレポートより)