ユニプレス (株) 2010年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2010年 3月期 |
2009年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 175,750 | 180,816 | (2.8) | -円高に起因する為替換算の影響。 |
営業利益 | 12,191 | 10,523 | 15.9 | -合理化及び国内の車体部品・トランスミッション部品工場再配置の実施。 |
経常利益 | 11,801 | 8,156 | 44.7 | |
当期純利益 | 6,537 | 3,625 | 80.3 |
受注
-日産自動車がタイで生産を予定している「グローバルエントリーカー」の車体プレス部品を受注したと発表。これにあわせて6月1日付でタイ事業準備室を新設した。グローバルエントリーカー用のプレス部品は、今年度中に生産を開始する予定で、2012年に13億バーツ(約36億円)の売り上げを見込む。日産のタイ子会社であるタイ日産自動車を通じて受注した。日産は「March/Micra」の後継モデルとして、小型車向けに新開発した「Aプラットホーム」を使ったグローバルエントリーカーを2009年度末に市場投入する。これに使用するプレス部品を同社が生産して納入する。(2009年6月3日付日刊自動車新聞より)海外事業
-海外メーカーの活用を本格化する。現地企業を「ティア2メーカー」として選定して、加工や組み立てを委託する。新興国を始めとした今後の海外展開については、自社による生産進出の指標を部品供給車両の年間生産台数20万台に設定して、それ以下の規模であれば現地メーカーによる委託体制を採用していく方針だ。現地メーカーを活用した生産体制は、新たに車体プレス部品を受注して事業をスタートするタイで展開。タイでは加工、組み立てを委託するとともに、販売や生産管理、品質保証を担う現地法人を設立するほか、金型と治工具の供給を行い、後方支援体制を整える。この仕組みをモデルとして今後の事業展開を図っていく。(2009年6月9日付日刊自動車新聞より)合弁事業
-インドで立ち上げた合弁事業の内容を一部変更すると発表した。当初同社、丸紅、伊の自動車部品メーカーであるマニュエットオートモーティブの3社の合弁で設立を予定していたが、マニュエット社が出資を見送ることを決めたため、同社の出資分を55・0%から80・0%に引き上げる。また3月末予定であった会社設立を9月に延期する。(2009年6月3日付日刊自動車新聞より)会社設立
-タイに子会社を設立すると発表した。日産自動車がタイで生産を予定しているグローバルエントリーカー用の車体プレス部品を受注したことに対応するもの。主に車体用プレス部品の販売を手掛ける。新設するのはUnipres (Thailand) Co., Ltd.(バンコク市)。資本金は1千万バーツ(約2700万円)、従業員は15人程度で9月から営業を開始。2012年の売上高は13億バーツ(約35億円)の見込み。同社にとってタイ生産拠点は中国広東省に次ぐアジア地域における2拠点目。(2009年7月22日付日刊自動車新聞より)-中国にトランスミッション部品の新工場を建設すると発表した。10月に新会社「ユニプレス精密広州」(広州市花都区)を設立、2011年3月にも操業を開始する。ジヤトコ(広州)自動変速機などに変速機用部品などを納入する。新会社の資本金は約13億円。同社が25%、子会社のユニプレス広州が75%を出資する。中国工場であるユニプレス広州の隣接地に7万平方メートルの建設用地を確保。34億円を投じて新工場を建設する。第1期の建屋面積は1万4千平方メートル。2013年には1億5千万元の売上高を目指す。(2009年9月2日付日刊自動車新聞より)
>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)
2011年3月期の見通し |
(単位:億円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 増減率(%) | |
売上高 | 1,900 | 1,758 | 8.1 |
営業利益 | 128 | 122 | 4.9 |
経常利益 | 125 | 118 | 5.9 |
当期純利益 | 80 | 65 | 23.1 |
設備投資額 | 180 | 137 | 31.4 |
製品群別売上高 |
(単位:億円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 増減率(%) | |
車体プレス製品 | 1,502 | 1,374 | 9.3 |
トランスミッション製品 | 231 | 229 | 0.9 |
金型治工具製品 | 109 | 78 | 39.7 |
樹脂製品 | 45 | 43 | 4.7 |
その他 | 13 | 34 | (61.8) |
合計 | 1,900 | 1,758 | 8.1 |
地域別売上高 |
(単位:億円) |
2011年3月期 | 2010年3月期 | 増減率(%) | |
日本 | 1,114 | 1,053 | 5.8 |
北米 | 221 | 226 | (2.2) |
欧州 | 152 | 185 | (17.8) |
アジア | 413 | 293 | 41.0 |
中期経営計画 |
(単位:億円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
売上高 | 2,000 | 1,950 | 1,900 | 1,758 |
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 2,000 | 2,000 | 2,000 |
-2010年3月31日現在、研究開発に携わる人数は現在172名。
産業財産権
-2010年3月31日現在、産業財産権を86件保有。研究開発活動
<製品開発>-製品の強度・剛性の最適化
-製品の小型・軽量化
-プレス技術を応用した製品の設計
-開発期間の短縮化
<材料開発>
-高強度鋼板
-高剛性樹脂材料
<工法開発>
-高強度鋼板プレス加工法
-ホットプレス工法
-金属精密塑性加工法
-軽合金材料のプレス加工法
-軽合金材料の溶接工法
-高強度パイプ加工法
-高強度樹脂プレス加工法
-樹脂複合成形加工法
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2010年3月期 | 2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 13,700 | 11,800 | 11,900 |
自動車用部品 | 13,600 | 11,600 | 11,300 |
自動車用部品
-得意先の海外展開及びモデルチェンジに対応するための自動車用部品の生産用設備の更新を主な目的として設備投資を実施。
海外投資
-中国市場での需要増に対応するため、車体部品を増産する。100%子会社の広州優尼冲圧有限公司(広東省広州市)に総額15億円を投じ、工場拡張および生産設備の増強を行うもの。拠点拡充は2011年中頃までに完了する予定。(2010年2月23日付プレスリリースより)設備の新設計画
(2010年3月31日現在)
事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 年月 |
完成予定 年月 |
本社及び事業所 (神奈川県横浜市、 静岡県富士市、 神奈川県大和市) |
本社ロケーションの 再構築及び 耐震工事他 |
1,600 | 2010年 4月 |
2011年 3月 |
栃木工場 (栃木県真岡市・ 小山市、 神奈川県横須賀市) |
生産体制強化及び モデルチェンジによる 生産設備更新 |
1,500 | 2010年 4月 |
2011年 3月 |
富士工場 (静岡県富士市・ 富士宮市) |
生産体制強化及び モデルチェンジによる 生産設備更新 |
1,200 | 2010年 4月 |
2011年 3月 |
ユニプレス九州(株) 本社及び工場 (福岡県京都郡) |
生産体制強化及び モデルチェンジによる 生産設備更新 |
4,200 | 2010年 4月 |
2011年 3月 |
Unipres Mexicana, S.A. de C.V. 本社及び工場 (メキシコ アグアスカリエンテス州) |
生産体制強化及び モデルチェンジによる 生産設備更新 |
1,100 | 2010年 1月 |
2010年 12月 |
Unipres (UK) Limited 本社及び工場 (英国 タイン・アンド・ウェア州) |
生産体制強化及び モデルチェンジによる 生産設備更新 |
1,200 | 2010年 1月 |
2010年 12月 |
ユニプレス広州 [Unipres Guangzhou Corporation] 本社工場及び工場 (中国広東省) |
生産体制強化及び モデルチェンジによる 生産設備更新 |
1,400 | 2010年 1月 |
2010年 12月 |
ユニプレス精密広州 Unipres Precision Guangzhou Corporation 本社及び工場 (中国広東省) |
年間40万台生産体制の 工場及び設備の新設 |
3,200 | 2010年 1月 |
2010年 12月 |
Unipres India Private Limited 本社工場及び工場 (インド) |
生産体制強化及び モデルチェンジによる 生産設備更新 |
700 | 2010年 4月 |
2011年 3月 |