日立化成工業株式会社 2009年3月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万円) |
2009年3月期 | 2008年3月期 | 増減率(%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 488,638 | 626,929 | (22.1) | - |
営業利益 | 19,938 | 60,493 | (67.0) | - |
経常利益 | 16,524 | 59,499 | (72.2) | - |
当期純利益 | 2,740 | 31,438 | (91.3) | - |
エレクトロニクス関連製品 | ||||
売上高 | 251,937 | 314,177 | (19.8) | 1) |
営業利益 | 17,212 | 45,670 | (62.3) | |
機能性材料関連製品 | ||||
売上高 | 239,264 | 279,894 | (14.5) | 2) |
営業利益 | 2,916 | 15,559 | (81.3) |
要因
1)
配線板及び配線板用材料
-配線板では、多層プリント配線板が、自動車及び半導体市場の低迷に伴う売上減により減少。
2)
工業用素材
-エポキシ樹脂硬化剤が、LED向け及び自動車用の需要減により、減少。
カーボン・セラミックス
-カーボン製品では、自動車向けの需要減により、電刷子が減少。
自動車部品
-内・外装成形品及び摩擦材料は、世界的な自動車生産台数減により、減少。
粉末冶金製品
-粉末冶金製品は、自動車用機械部品等の売上減により、減少。
海外事業
<メキシコ>
-北米及び南米でのブレーキ摩擦材を中心とした自動車部品事業の強化を狙いメキシコに工場を建設。
>>>詳細は、設備投資へ
開発動向
研究開発費 | (単位:百万円) |
2009年3月期 | 2008年3月期 | 2007年3月期 | |
全社 | 27,600 | 28,200 | 27,800 |
エレクトロニクス関連製品事業 | 15,800 | 15,700 | 15,300 |
機能性材料関連製品事業 | 11,800 | 12,000 | 11,500 |
技術供与契約(2009年3月現在)
契約会社名 | 相手方の名称 | 契約内容 | 契約期間 |
日立化成工業 日本ブレーキ工業 |
Federal Mogul Corp. (米国) | ディスクパッドに関する特許実施権及び技術情報の供与 | 2007年3月31日~ 契約製品を使用する対象車種の生産終了時 |
新神戸電機 | Exide Industries Ltd.(インド) | 自動車用鉛蓄電池に関する特許実施権及び技術情報の供与 | 1999年04月01日- 2010年03月31日 |
シール鉛蓄電池に関する特許実施権及び技術情報の供与 | 1995年06月22日- 2010年06月21日 |
技術導入契約(2009年3月現在)
契約会社名 | 相手方の名称 | 契約内容 | 契約期間 |
日立化成工業 | 日立製作所 | ミューチップタグに関する特許権及び技術ノウハウの実施権の取得 | 2007年04月20日- 2017年04月19日 |
新神戸電機 | Panasonic Storage Battery Co., Ltd.(日本) | 鉛蓄電池に関する特許権及び技術ノウハウの実施権の取得 | 2004年07月01日- 2014年06月30日 |
設備投資
設備投資額 | (単位:百万円) |
2009年3月期 | 2008年3月期 | 2007年3月期 | |
全体 | 36,000 | 37,400 | 37,700 |
エレクトロニクス関連製品事業 | 17,600 | 19,100 | 16,900 |
機能性材料関連製品事業 | 18,400 | 17,600 | 19,100 |
国内投資
-リチウムイオン二次電池用カーボン負極材の新工場を同社山崎事業所勝田(茨城県ひたちなか市)に建設すると発表。合わせて既存工場である山崎事業所桜川(茨城県日立市)の生産能力を増強する。投資額は約15億円。携帯電話やノートパソコンなど民生用の需要拡大に対応するためで、将来の自動車用途への展開も視野に入れる。完成時期は2009年秋を予定し、生産能力を約50%増強する。(2008年10月25日付日刊自動車新聞より)
海外投資
<メキシコ>
-北米及び南米でのブレーキ摩擦材を中心とした自動車部品事業の強化を狙いメキシコに工場を建設、現地に生産進出すると発表。稼働は2009年6月を予定、当面はディスクブレーキパッドを生産。今後5年間で25億円を投資し、2015年を目標に年産1500万個の体制を整える計画。さらに、後輪用ドラムブレーキのシューアッセンブリーといったブレーキ関連部品を中心に、現地生産品目の拡大を検討する。(2008年10月15日付日刊自動車新聞より)