ジヤトコ (株) 2018年3月期の動向

新会社

-2018年7月9日、中国2番目の独立法人「加特可(蘇州)自動変速箱有限公司[JATCO (Suzhou) Automatic Transmission Ltd.]」が正式に設立された。2019年末に量産に入る計画で、年産能力は48万台。従業員は1,000名を超える規模になる。

海外事業

<中国>
-生産子会社ジヤトコ(広州)自動変速機(ジヤトコ広州)でのCVTの累計生産台数が、20181月に500万台に達したと発表。中国市場に進出して以来、10年での達成となる。小型車用「CVT7」と中型・大型用「CVT8」の両機種を生産し、年間生産台数は約100万台。

<メキシコ>
-2017年10月、メキシコAguascalientesにある第1工場でのCVTの累計生産台数が1千万台に達したと発表。2005年11月に生産を開始して以来、12年での達成となる。ジヤトコは、初の海外生産拠点としてJATCO Mexicoを2003年に設立。同工場は、メキシコで組み立てられる日産車全てにトランスミッションを供給している。JATCO Mexicoの現在の年間生産能力は170万台。


研究開発拠点

名称 所在地
国内
厚木開発センター 神奈川県厚木市
岡崎開発センター 愛知県岡崎市
茂木試験場 栃木県芳賀郡
海外
JATCO USA, Inc. 米国ミシガン州
JATCO Korea Engineering Corp. 韓国ソウル
JATCO France SAS フランス Verrieres le Buisson
JATCO France SAS, Spain branch スペイン Barcelona

-2018年4月、富士地区に車両の試乗を行う品質確認路を新設したと発表。全長313m、幅4.50mの直線コースを設営、旋回エリアも設けた。路面は、小さな挙動の体感や高速運転が可能なアスファルトの3層構造。製品の品質向上に向け、車載状態でユニットに起因して起きる現象の評価やその解析に使用されるほか、実際に製品を搭載した車両に試乗する機会を顧客に提供し、製品のアピールにもつなげる。