NOK (株) 2017年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2017年
3月期
2016年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 713,138 746,147 (4.4) -
営業利益 39,776 48,258 (17.6) -
経常利益 45,709 53,727 (14.9) -
親会社株主に帰属する当期純利益 27,328 30,053 (9.1) -
シール事業
売上高 310,569 296,189 4.9 -国内の需要回復に加えて、北米や中国等、海外での需要増加により販売が増加した。
営業利益 37,132 32,531 14.1 -増収により増益。

新3カ年計画 (2018年3月期~2020年3月期)

-方針

  • バランスのとれた顧客構成の構築
  • ダントツ品質の定着
  • 実行性あるBCMの構築
  • 人間尊重経営の実践

-2020年3月期目標:
売上高: 8,000億円
   営業利益: 560億円

研究開発費

(単位:百万円)
2017年3月期 2016年3月期 2015年3月期
全社 8,274 7,632 8,096
-シール事業 6,209 5,861 6,261

研究開発活動

シール事業
-環境関連:低摩擦損失による省エネルギー効果に寄与する製品、ハイブリッド・電気自動車・燃料自動車に対応するクリーン製品の開発を推進している。
-安全やIT関連:自動車制動関連の製品や電子部品との複合等による高付加価値製品の開発を推進している。
-オイルシール:信頼性を維持しつつ摩擦力低減を狙った新たな低摩擦シールで、従来のコーティングタイプに加えて、低摩擦力ゴム材料や子会社であるNOKクリューバー (株) と共同開発した低トルクグリースを組み合わせ、自動車用として市場投入。また、海外の新興国に向けた過酷な道路環境に対応する耐ダスト性が改良された製品も市場投入。
-Oリング:環境対応の新冷媒対応シール材、組立性向上コーティング材を市場投入する一方で、燃料電池用水素ガス対応シール材の開発を推進している。
-EV・HEV向け製品:省スペースや低反力のガスケットおよびフレキシブル基板 (FPC) 一体シール部品を開発、一部量産化。
-燃料電池車向け製品:燃料電池セルスタック向けシール部品を供給しており、量産に向けた準備を推進している。
-自動運転支援システム(ADAS)において、運転者の状態を判断する「ドライバモニタリング」も必要とされており、同社の開発した生体信号を測定できるゴム電極は心電、筋電位、脳波等のモニタリングが可能であり、運転者の疲労や眠気の検知への利用が期待されている。

電子機器部品事業
-車載向けのフレキシブル基板 (FPC) のプロセス/材料/部品実装開発及びFPCの新商品開発を推進。開発概要は、FPCの高精細/高機能化やモジュール化を実現するコア技術の確立。
-FPCとケーブル、FPCと機器間の高信頼性接続技術を開発、各顧客への技術紹介を開始。

研究開発拠点

拠点名 所在地
湘南開発センター 神奈川県藤沢市

技術提携契約

(2017年3月31日現在)
相手先 国名 内容 契約日
Freudenberg ドイツ オイルシール、Oリング等のシール製品およびそれに関連する技術の導入・供与 2009年1月1日

設備投資額

(単位:百万円)

2017年3月期

2016年3月期

2015年3月期
全社 65,135 61,399 41,470
-シール事業 31,221 21,996 18,680


シール事業
-国内では同社を中心に、海外では中国のNOK (無錫) バイブレーションコントロールチャイナ Co.,Ltd. 、タイNOK Co., Ltd.を中心に設備投資を実施。

設備の新設計画

(2017年3月31日現在)
事業所名
(所在地)
設備の内容 投資予定金額
(百万円)
着手 完了予定
同社
鳥取事業場 (鳥取県)
防振ゴム製造設備 6,105 2015年5月
2017年7月

同社
北茨木事業場 (茨木県)

樹脂製品製造設備 4,318 2017年6月 2018年11月

ユニマテックシンガポールPte.Ltd.
(シンガポール)

化学合成品等製造設備 7,928 2015年9月 2018年3月

無錫NOKフロイデンベルグ Co.,LTD
(中国無錫)

オイルシール製品等製造設備 2,260 2016年7月 2017年7月

メクテックマニュファクチャリング Corp.(ベトナム)Ltd.

フレキシブル基板製造設備 6,144 2016年11月 2017年7月

2018年3月期設備投資額見通し

(単位:億円)
2018年3月期
(予測)
2017年3月期
(実績)
増減
(%)
日本 312 269 16.0
アジア 338 376 (10.1)
欧米 8 6 33.3
合計 658 651 1.1

2018年3月期の見通し

(単位:百万円)
2018年3月期
(予測)
2017年3月期
(実績)
増減 (%)
売上高 716,800 713,138 0.5
営業利益 44,500 39,776 11.9
経常利益 52,000 45,709 13.8
親会社株主に帰属する当期純利益 32,000 27,328 17.1


>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)