Kalyani Group 2017年3月期の動向

近年の動向

Bharat Forge Ltd.

事業概況
(2017年3月期)
-2017年3月期の連結売上高は、前年度71,336.8百万インドルピーから5.8%減の67,174.4百万インドルピー。弱い輸出需要やインド国内の中型・大型商用車分野の期待外れの伸びなどが影響した。

-2017年3月期のEBITDAは、前年14,475.8百万インドルピーから12.1%減の12,717.8百万インドルピー。EBITDAの割合は総収入の減少の下2015-16年度の30.1%から2016-17年度の27.1%に300 bps(一株純資産)下がった。

(2016年3月期)
-2016年3月期の連結売上高は、前年77,589百万インドルピーと同レベルの77,801百万インドルピー。北米のクラス8トラック市場でのスローダウンが悪影響した。しかしながら乗用車分野での伸びがこれらロスを相殺した。

-2016年3月期のEBITDAは前年度(14,750百万インドルピー)とほぼ同レベルの14,745百万インドルピー。プロジェクト関連のコスト増分が仕入価格の値下がりにより相殺され、EBITDAマージンも前年度並みの19.3%となった。


事業再編
-2017年3月期、Alstom, Alstom Bharat Forge Power Private Limited (ABFPPL)との合弁会社の株49%を売却した。

-2016年3月期、ドイツ拠点CDP Bharat Forge GmbHの生産部門を子会社化し、Bharat Forge CDP GmbH (BF CDP)に名称変更した。

-2016年3月期、合資会社Bharat Forge Aluminiumtechnik GmbH & Co. KGを有限会社化 (limited liability company) し、Bharat Forge Aluminiumtechnik GmbHに名称変更した。

-Bharat Forgeは合弁会社であるImpact Automotive Solutions Limitedの50%の株式を合弁会社パートナーである KPIT Technologies Limitedへ売却した。Impact Automotive Solutionsは自動車向けハイブリッドソリューションの開発、製造のために2010年に設立。Bharat Forgeの所有していた株式はKPIT Technologiesへ108 百万ルピーで売却された。 (2014年9月8日発表より)

受注
-Bharat Forgeはドイツ子会社であるBharat Forge Aluminiumtechnik GmbH & Co KG (BFAT)がドイツOEMメーカーからサスペンション部品供給のために約250百万ユーロの複数年契約を獲得したと発表。この契約のために、BFATは追加パーツの生産のため新規プレスラインを追加した。(2014年5月8日プレスリリースより)

事業見通し
-Bharat Forgeは単体での売上を2014年度の340億ルピーから2018年度には700億ルピーへの倍増を計画。

-Industry 4.0プログラムを採用したSmart Manufacturing向け主要プラットフォームを構築予定。

研究開発動向
-2016年3月期、研究開発に396.1百万インドルピーを投じた。3D印刷、電子ビーム溶接、レーザー溶接、金属射出成形、ナノ技術等の技術開発に注力。同社のCO2排出量削減につながる、軽量でエネルギー効率に優れた製品の開発に向け取り組んでいる。


海外投資
<英国>
-2016年8月、英国のBharat Forge International (BFIL)をBharat Forge Global Holding GMBHから4.54百万ドルで買収し完全子会社化した。

<米国>
-2016年12月、子会社Bharat Forge America Inc.がWalker Forge Tennessee LLC & PMT Holdings Inc. USA (WFT)の全株式を14百万ドルで買収した。Walker Forgeはエンジンやシャシー向け複雑形状の高合金鋼鉄部品の主要サプライヤーで、自動車、産業市場に幅広い顧客層を持つ。

<ドイツ>
-ドイツ子会社のBharat Forge Aluminiumtechnik (BFAT) が、ドイツの自動車メーカーにサスペンション部品を供給する約250百万ユーロ分の複数年契約を締結。今回の受注に対応するため、BFATは溶解炉などの設備一式を備えたプレスラインを新たに敷設する。同設備はザクセン州Brand-Erbisdorfに31百万ユーロを投じて敷設され、2015年1月の稼働を見込んでいる。(2014年5月8日付プレスリリースより)

Automotive Axles Ltd.

注:Automotive Axles は2015年から会計年度末を9月から3月に変更した。これに伴い、2015年3月期は約6カ月の会計期間で終了したため、前年度との直接比較は不可。

事業概況

(2017年3月期)
-2017年3月期の連列売上高は前年10,875百万インドルピーの5.63%増の11,488百万インドルピー。
既存顧客層の更なる拡大、新規市場用を含む新製品開発等が増収の主な要因となった。

-2017年3月期のEBITDAは1,142百万インドルピー。直近12カ月の実績963百万インドルピーと比較し18.58%増となった。

(2016年3月期)
-2016年3月期の連結売上高は前年度比30%増の109億インドルピー。顧客層の更なる拡大、新規市場用を含む新製品開発等が増収の主な要因となった。

-2016年3月期のEBITDAは973百万インドルピー。直近12カ月の実績707百万と比較し38%増となった。


国内投資
-2016-2017会計年度で省エネ設備で39.70百万インドルピー投資し、12.50百万インドルピーの節約になった。

-増えた市場の要求に対応するためにレイアウト変更活動、タンデムアクスルの要求数の増加等に応えるため生産立上げの生産能力拡大プロジェクトを立ち上げた。

-カスタマイズアクスルの需要に応えるため輸出生産ラインと委託専門アクスル工場を分けた。

-2015年3月期、同社はブレーキとトレーラー用アクスルを開発する新工場をインドのJamshedpurに設立。新工場の月間生産能力はブレーキ:30,000、アクスル:2,400。

-2015年3月期、同社はMysore工場にハブリダクションアクスルのための新生産ラインの運用を開始。この新生産ラインはハブリダクションアクスルの生産能力が従来比2倍の600セットとなる。

Kalyani Lemmerz Ltd.

国内投資
-2010年11月、同社はインドに乗用車用スチールホイール工場を開設した。ホイール年産能力200万本のうち170万本分を受注済み。納入先はFIAT、Tata Motors、Mahindra & Mahindra、VW India、VW USA、VW Mexico、VW China、Ford India、Renault Nissan India。(2010年11月23日付プレスリリースより)