Aisin Group (China)[Aisin Group (中国事業)] 2017年12月期の動向

合弁企業

-2018年4月、アイシン精機は、子会社のアイシン・エィ・ダブリュが、中国自動車メーカーの広州汽車集団乗用車(広州汽車)および浙江吉利控股集団の浙江吉利羅佑発動機(吉利汽車)とそれぞれ合弁で、中国にオートマチックトランスミッション (AT) 生産会社を設立すると発表した。ともにFF 6速ATを年間40万台規模で生産する計画。アイシン・エィ・ダブリュは、それぞれの合弁会社の60%の株式を取得する。同社は、中国第一汽車との合弁会社で2004年からATの生産を開始している。(2018年4月25付プレスリリースより)

工場再編

-2018年4月、アイシン精機をはじめとするアイシングループは、2020年におけるオートマチックトランスミッション(AT)生産1,250万台体制構築に向け、マニュアルトランスミッション(MT)の生産工場である中国の唐山愛信歯輪(唐山歯輪)の生産ラインを再編し、2019年8月から同工場内でATの生産を開始すると発表した。唐山歯輪は1996年に生産を開始し、MTとAT用部品のドライブプレートを生産している。今回、既存のMT生産ラインの再編して新規にAT組み付けラインを導入し、中国の自動車メーカー向けにFF車用6速ATを年間40万台体制で供給していく。(2018年4月24付プレスリリースより)

製品出荷

-2018年5月、高丘六和(天津)工業有限公司[Takaoka Lioho (Tianjin) Industries Co., Ltd.]はDQ熱間プレス工程工場で「トヨタ向け280B部品初出荷式」を行った。280B部品はトヨタ TNGAプラットフォームモデル第1弾に搭載される。(2018年6月15日付けプレスリリースより)

受賞

-2018年3月、アイシン・エィ・ダブリュは東風乗用車公司[Dongfeng Passenger Vehicle Company]の2017年度優秀サプライヤー賞を受賞した。(2018年3月28日付けプレスリリースより)

-AW (中国) 投資有限公司[AW China Co., Ltd.]は2016年、下記の通り各賞を受賞した: トヨタ自動車(常熟)より品質達成賞、コスト優良賞、ベスト協業賞; 天津一汽トヨタの品質優秀賞; 上海汽車の優秀開発賞; 一汽轎車の2015年度ベスト10サプライヤー賞 (2016年3月25日付けプレスリリースより)

国内投資

-唐山愛信歯輪有限責任公司[Tangshan Aisin Gear Co., Ltd.]はトランスミッション工場の拡張工事を開始した。総投資額は1.28億元。既存の工場に改造を加え生産能力を拡大する。新たに加えるのは組立ライン2本、研削加工ライン2本、トランスミッションケース生産ライン1本。完成後の年産能力はF621シリーズMT 10万台、AF52シリーズAMT 10万台。同社は主に天津一汽トヨタ、四川トヨタ、瀋陽華晨金杯、長城汽車などに製品を供給している。(2016年7月8日付け各種リリースより)

開発拠点

会社名 業務内容 所在地 設立年
AW蘇州技術中心有限公司
[AW Suzhou Technical Center Co., Ltd]
トランスミッションの設計・開発 江蘇省蘇州市 2012年
愛信 (南通) 汽車技術中心有限公司
[Aisin (Nantong) Technical Center of China Co., Ltd]
車体部品の設計・評価 江蘇省南通市 2011年
愛德克斯 (常州) 管理有限公司
[Advics Changzhou Administration Co., Ltd]
ブレーキシステムの開発 江蘇省常州市 2011年


-愛信 (南通) 汽車技術中心有限公司[Aisin (Nantong) Technical Center of China Co., Ltd]は2016年7月5日、南通経済開発区で操業を開始した。新たに建設した研究センターの敷地面積は2.6万平方メートル。第1期建設の建築面積は1.2万平方メートル。主に自動車部品の研究開発、設計、性能試験、評価、技術サービス、コンサルティングなどを行う。このセンターはアイシン精機が米国に次いで2番目に設立した海外の研究センターである。(2016年7月22日付け各種リリースより)