Aisin Group (中国事業) 2010-2011年3月期までの動向

ハイライト

新工場

-アイシン・エィ・ダブリュは、中国江蘇省蘇州市にFF用自動変速機(AT)の工場を建設すると発表した。年産能力は24万台。2013年中頃から生産を本格化する。中国での生産拠点は2カ所目で、海外では3カ所目となる。トヨタ自動車など主要得意先の生産増に対応する。総投資額は180億円を予定している。新会社の社名は「AW蘇州オートモーティブ・パーツ」で、4月に設立する。資本金は1億米ドル(約83億円)で、AWが全額出資する。従業員は約600人で、生産品目はFF用ステップATの計画。土地面積は約10万3千平方メートル、建屋面積は約4万5千平方メートル。AWは天津でFR用ATを生産しており、新会社の生産開始に伴い中国国内での年産能力は計36万台に拡大する。(2011年1月28日付日刊自動車新聞より)

-アイシン精機グループの化成品・摩擦材メーカー、アイシン化工(愛知県豊田市)は19日、中国にディスクブレーキ用パッドを生産する子会社を設立したと発表した。同社の海外子会社としては米国とタイに続いて3社目。最終的にトヨタ自動車の現地合弁拠点に納入される製品を中心に、2015年には16億円の売り上げを目指す。現地子会社の社名は「唐山愛信化工有限公司」(略称TAC)で、資本金は6億円。アイシン化工が60%、アイシン精機が20%、ブレーキシステムメーカーのアドヴィックスが20%を出資して7月に設立した。河北省唐山市にあるアイシン精機の現地法人内に生産設備を設置する。11年5月までに生産ライン1本を設置して生産を開始。TACで生産したパッドは天津市にあるアドヴィックスの現地法人に納入し、ブレーキシステムに組み込まれた上でトヨタの現地法人に納入される。
(2010年8月20日付日刊自動車新聞より)

-アドヴィックスは、中国に新会社を設立すると発表した。設立するのは開発・販売会社の「アドヴィックス中国」と生産会社の「アドヴィックス福州自動車部品」の2社。アドヴィックス中国はアドヴィックスの全額出資子会社で資本金は200万米ドル (約1億7千万円)で江蘇省常州市に本社を置く。設立は11年5月の予定。アドヴィックス福州自動車部品は資本金が3100万米ドル(約26億円)で、アドヴィックスが80%を出資し残りを台湾の自動車部品メーカー六和機械が出資する予定。工場は福建省福州市に建設する。11年2月に設立し13年4月から生産を開始する予定。初期投資は35億円を予定する。売上高は17年度で1億7500万米ドル(約150億円)を見込んでいる。同社は現在、中国国内に2 カ所の生産拠点を持ちブレーキブースターやマスターシリンダー、コーナーモジュールを生産しているが、新生産会社ではABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やESC(横滑り防止装置)関連部品など制御系部品の生産を予定。日系メーカーを中心に中国のローカルメーカーや欧州系メーカーも視野に入れた拡販を目指す。現在は約400億円の中国市場での売上高を、2017年度には500億-600億円程度に引き上げる計画。(2010年12月28日付日刊自動車新聞より)

受賞

-2007年から3年連続で広州トヨタより優秀品質賞を受賞。