Dongfeng Motor Parts And Components Group Co., Ltd.[東風汽車零部件(集団)有限公司] 2017年12月期の動向

業績

-2017年、グループ全体の売上高は前年比14.47%増の145.09億元となった。主要業務の売上高は前年比14.65%増の137.60億元だった。2018年の売上高必達目標は147.29億元、希望目標は157.18億元。(2018年1月31日付けプレスリリースより)

子会社業績

-2017年、子会社東風貝洱熱系統有限公司[Dongfeng Behr Thermal Systems Co., Ltd.]の売上高は13.73億元で、前年比26.06%増となった。2020年までに25.6億元を目指す。(2018年1月24日付けリリースより)

-2017年、合弁会社上海弗列加濾清器有限公司[Shanghai Fleetguard Filter Co., Ltd.]の売上高は12.98億元で、前年比27.32%増となった。2017年現在の従業員数は700名余り。2017年の新規受注アイテムは38件で前年比58%増、新規受注金額は前年比98%増の1.13億元に達した。(2018年1月11日付けリリースより)

-2017年1-11月の子会社東風汽車懸架弾簧有限公司[Dongfeng Motor Suspension Spring Co., Ltd.]の売上高は21.93百万元、予算を86.15%上回った。前年同期比では263.96%増、年産量は1万セットに達した。2020年の年産目標は3万セット。(2017年12月25日付けリリースより)

受注

-2017年8月、同社が資本参加する東風偉世通 (十堰) 汽車飾件系統有限公司 [Dongfeng Visteon Automotive (Shiyan) Trim Systems Co., Ltd.] は、易捷特新能源汽車有限公司[eGT New Energy Automotive Co., Ltd. (eGT)]より内装部品を複数受注。eGTはルノー、日産、東風汽車が湖北省十堰に設立した新エネルギー車開発会社。(2017年9月28日付けリリースより)

-2017年9月、東風汽車電気有限公司[Dongfeng Motor Electric Equipment Co., Ltd.]は東風電動車両股份有限公司よりA170010J—P0900駆動モーター2,100台を受注した。(2017年9月28日付けリリースより)

新工場

-2018年1月、東風博澤汽車系統有限公司[Dongfeng Brose Automotive Systems Co., Ltd.]は、総投資額5億元の新工場の建設が武漢市経済技術開発区で進められていると発表。新工場は2018年第2四半期に竣工し、第3四半期にはすべての設備が完成、人員の移転作業も完了する予定としている。同社は2007年に設立。ドアシステム、ウィンドウレギュレーター、シートシステムを生産し、神龍汽車、長安Ford、吉利、奇瑞、広汽Fiat、福建Daimler、BYD、Lear、Renault、東風Getragなどに供給している。(2018年1月25日付けプレスリリースより)

新会社

-2018年5月、同社と富奥汽車零部件股份有限公司[Fawer Automotive Parts Limited Company]は合弁会社設立の合意書に調印。双方はそれぞれ15百万元と35百万元を出資し、東風富奥泵業有限公司[Dongfeng Fawer Pump Co., Ltd.]を設立する。持ち株比率は東風汽車零部件30%、富奥汽車零部件70%。将来、合弁会社は東風各社との提携関係を深め、商用車、乗用車、新エネルギー車にオイルポンプ、ウォーターポンプ、電動ポンプなど各種ポンプを提供する。合弁会社は湖北省十堰工業新区に建設する。2023年までに売上高は2.6億元に達する見込み。(2018年6月4日付けリリースより)


-2018年5月、同社と米Cooper-Standardは武漢で合弁契約に調印。両社はパイピングシステムとシーリング材の合弁会社を設立する。合弁会社は燃料・ブレーキライン、フューエルデリバリーシステム、自動車シーリングシステムなどの業務を主とするほか、東風汽車ポンプ業有限公司[Dongfeng Motor Pump Co., Ltd.]のパイピング業務も引き継ぐ。本社工場は武漢に置き、同時に東風汽車ポンプ業有限公司パイピング業務工場をベースとして十堰にも工場を建設する。武漢工場は乗用車向け、十堰工場は商用車およびその他の顧客向けとする。(2018年5月16日付けプレスリリースより)

-2018年3月、同社と米Federal-Mogul Holdings LLCは合弁会社設立の契約書に調印。合弁会社の投資額は4億元で、十堰市張湾区の東風零部件集団工業パーク内に工場が建設される。内燃機関ピストンの設計、製造、販売を行う計画。2022年に売上高を3.8億元とし、一部の製品を北米に輸出するのが目標としている。合弁会社は主に中国と東風傘下のエンジン向けに高性能ピストンを設計・生産し、従来型燃料エンジンの熱効率の向上、炭素排出量の低減に貢献し、各種環境保護法規に適合させるとしている。(2018年3月27日付けプレスリリースより)

-2017年12月、富奥汽車零部件股份有限公司[Fawer Automotive Parts Limited Company]は、同社と合弁会社設立の意向表明書に調印したと発表。合弁会社は湖南省十堰市(Shiyan City, Hunan)に建設し、自動車用オイルポンプ、ウォーターポンプ、電子ポンプなどのポンプ類を手掛ける。社名、投資金額、持ち株比率などは未定。(2017年12月14日付け会社公告より)

-2017年10月、同社とNexteer Automotive中国の合弁会社「東風耐世特転向系統(武漢)有限公司[Dongfeng Nexteer Steering Systems (Wuhan) Co., Ltd.]が、正式に設立された。合弁会社は東風グループの各種乗用車にステアリング技術ソリューションを提供し、戦略的提携関係を構築する。同時に運転支援技術と自動運転技術を東風集団各社に普及させビジネス化させる。まずシングルピニオンアシストEPS(SPEPS)から始め、続いてコラムアシスト式EPS(CEPS)、ラック式EPS(REPS)、デュアルピニオンアシストEPS(DPEPS)及び高度運転支援、自動運転のステアリング先進技術ソリューションの各プログラムを提供してゆく。2019年中に東風Nexteer初のEPSを量産する計画。事業計画では2023年までに東風グループ内完成車市場でのシェアを20%とし、売上高を12億元から14億元とする目標を掲げている。(2017年10月31日付けプレスリリースより)

-2017年7月、Faureciaは同社と合弁会社を設立し、共同でクリーンモビリティ業務の開拓にあたると発表。合弁会社はこれまで両社が協力してきた自動車内装部品業務をさらに広げようというもの。東風傘下の乗用車、商用車ブランドに先進的なクリーンモビリティシステムソリューションを提供する。合弁会社は湖北省襄陽市に建設し、2018年の生産開始を目指す。2021年には売上高12億元を実現する計画。(2017年7月5日付けプレスリリースより)

戦略的提携

-2017年6月、同社と富奥汽車零部件股份有限公司は、吉林省長春で「戦略的提携枠組み合意書」に調印。両社は技術開発、資源共有において協力し事業展開する。(2017年6月19日付けプレスリリースより)

-2017年8月、子会社東風汽車緊固件(武漢)有限公司 [Dongfeng Motor Fastener (Wuhan) Co., Ltd.]は邢台鋼鉄有限責任公司と戦略的提携に合意した。両社は自動車用高強度ファスナー、新材料開発などの分野で深く提携し、互いの強みを生かし、共に発展することを目指す。東風汽車緊固件(武漢)有限公司は2013年11月18日生産を開始。東風汽車緊固件有限公司が事業転換を目指し、乗用車用ファスナー生産を主要業務と位置付け、2億元近くを投資し建設した。設計生産能力は2万トン/年。(2017年9月15日付けリリースより)

買収

-2018年7月、東風電子科技股份有限公司[Dongfeng Electronic Technology Co., Ltd.]は、グループ内の新エネルギー車向け業務を整理統合し、完全な電気駆動システム事業形成のため、2億元から2.5億元の価格で東風汽車電気有限公司[Dongfeng Motor Electric Equipment Co., Ltd.]の全株式を買収すると発表した。現在、東風汽車電気の株式は東風汽車零部件(集団)有限公司[Dongfeng Motor Parts And Components Group Co., Ltd.]が98.78%を保有し、残りの1.22%もここ2ヶ月以内に買収予定。買収取引完了後、東風電子科技は東風汽車零部件から東風汽車電気の全株式を買収する。(2018年7月9日付けリリースより)

製品ラインオフ

-2017年9月、同社が資本参加する湛江徳利車両部件有限公司[Zhanjiang DENI Vehicle Parts Co., Ltd.] は第1億個目のキャブレターをラインオフした。2017年、湛江徳利のインジェクションシステム生産量は4万セットを突破する見込みで、将来的に同社の主力製品と予定。2020年には第100万セット目のインジェクションシステムラインオフ実現を目指す。(2017年9月21日付けリリースより)

-2017年11月、子会社東風博澤汽車系統有限公司[Dongfeng Brose Automotive Systems Co., Ltd.]は第80万台目のトランスミッションモーターをラインオフした。東風博澤は東風Getrag、江西Getragなどのトランスミッションメーカーに新世代DCTトランスミッション用モーターを供給している。2016年4月、同社のモーターを採用した6DCT150デュアルクラッチトランスミッションが世界で初めて東風Getragでラインオフされ、一汽、上汽に納入された。東風ブランド乗用車にも順次搭載される予定。(2017年11月17日付けリリースより)

受賞

-2017年12月、合弁会社東風貝洱熱系統有限公司[Dongfeng Behr Thermal Systems Co., Ltd.]は、東風商用車公司のベストサプライヤー賞、神龍汽車の提携win-win賞、東風カミンズのベストカスタマーサポート賞などを受賞。また同社は一汽解放向けシリコンオイルクラッチ、北汽福田向け冷却モジュールの自主開発を終えた。実験センターもCNAS認可審査に合格した。(2017年11月17日付けリリースより)

-2017年、同社が資本参加する東風延鋒(十堰)汽車飾件系統有限公司[Dongfeng Yanfeng (Shiyan) Automotive Trim Systems Co., Ltd.]は東風商用車公司のベストサプライヤー賞、東風汽車股份有限公司
と東風ホンダの優秀サプライヤー賞を受賞。2017年以降、東風延鋒(十堰)は小鵬汽車、山東国金汽車、広汽零部件など新規顧客から2万台分余の製品を受注した。(2018年1月24日付けリリースより)

-2017年、同社が資本参加する東風汽車電子有限公司[Dongfeng Automobile Electronics Co., Ltd.]は東風商用車公司の製品開発ベストサプライヤー賞、華菱星馬の2017年度優秀サプライヤー賞、北奔重型トラックの2017年度優秀サプライヤー賞と2017年度イノベーションインテグレート開発賞、中国一拖の特殊貢献賞などを受賞。東風電子は2017年45件の特許を申請、うち19件の特許権を取得。売上高は13.12百万元となった。(2018年1月19日付けリリースより)

特許

-2017年、特許権88件を取得。そのうち発明特許は14件。(2018年1月31日付けリリースより)

子会社ビジョン

-2017年12月、 東風汽車伝動軸有限公司[Dongfeng Motor Propeller Shaft Co., Ltd.]は今後のビジョンを3フェーズに分けて展開すると発表した。第1フェーズ、2018年から2019年、全面的に黒字転換させる。第2フェーズ、2022年までに利益率を6%とし、売上高を5.07億元とする。第3フェーズ、2025年までにステアリングシステム業界大手企業に成長する。(2017年12月25日付けリリースより)

研究開発費

-2017年、5.9億元を研究開発に投入。(2018年1月31日付けリリースより)

研究施設

-合弁会社「東風貝洱熱系統有限公司 [Dongfeng Behr Thermal Systems Co., Ltd.]」は新たに建設した研究開発センターの運用を開始した。このセンターは20142月に建設を開始、総面積は5,000平方メートル。1階の床面積は3,000平方メートルで、試験、試作品製作を行う。2階の床面積は2,000平方メートルで、会議やオフィススペースとして使用する。(2015713日付けプレスリリースより)