<製品分野ごとの動向 >

■内装部品
-2006年1月、子会社「東風電子科技」はVisteonとの合弁子会社「東風偉世通(武漢)汽車飾件系統有限公司」と共同出資で「東風偉世通(十堰)汽車飾件系統有限公司」を設立。登録資本金88百万元。東風電子科技は既存の生産拠点「東風電子科技股份有限公司汽車飾件系統公司」の生産設備を現物出資、東風偉世通(武漢)側は資金を出資。新合弁会社は既に東風日産乗用車の天籟 (Teana)用内装トリム製品を受注、神龍汽車向けにも新製品を開発し乗用車用内装トリム分野で生産を拡大している。(*東風偉世通(武漢)汽車飾件系統有限公司は2003年9月に同社が米Visteon及びその中国子会社延鋒偉世通汽車飾件系統有限公司と共同出資で設立した合弁会社。)

<東風偉世通(十堰)汽車飾件系統有限公司の資本構成>

株主	出資比率
東風電子科技股份有限公司 (Dongfeng Electronic Technology Co., Ltd.)	60%
東風偉世通(武漢)汽車飾件系統有限公司　(Dongfeng Visteon (Wuhan) Automotive Trim Systems Co., Ltd.)	40%

-2007年12月、「東風偉世通(武漢)汽車飾件系統有限公司(Dongfeng Visteon Wuhan Automotive Trim Systems Co., Ltd.)」の武漢工場の拡張工事がほぼ完了。増産部分は主に神龍汽車(Dongfeng-Peugeot-Citroen Automobile)に供給。

■電子・電装
-2006年2月、東風電子科技は米Johnson Controlsとの合弁で「上海江森自控汽車電子有限公司」を設立。登録資本金500万ドル。新会社は乗用車用インストメーター、情報ディスプレイ、車体コントローラー等の自動車電子部品を生産する。東風電子科技は子会社「上海東科汽車零部件有限公司(Shanghai Dongke Auto Component Co., Ltd.)」の生産設備を現物出資した。

<上海江森自控汽車電子有限公司の資本構成>

株主	出資比率
東風電子科技股份有限公司 (Dongfeng Electronic Technology Co., Ltd.)	50.01%
Johnson Controls	49.99%

■クライメートコントロール
-2006年1月、Behrとの合弁会社「東風貝洱熱系統有限公司(Dongfeng Behr Thermal Systems Co., Ltd.)」の武漢新工場が竣工。

■アクスル
-2007年3月、東風汽車有限公司(Dongfeng Motor Co., Ltd.)がDana Mauritius Ltd.との間で2005年3月に締結していた合弁会社「東風徳納車橋有限公司(Dongfeng Dana Axle Co. Ltd.)」の設立に関する合意書が両社間の協議により修正された。この修正は2006年3月にDanaが米連邦破産法11条の適用を申請したのを受け行われた。今回の修正により、Dana Mauritius Ltd.は2007年3月末までに合弁事業の総資本金の4%にあたる38.8百万元（約5百万ドル）を支払い、2008年4月1日以降、米連邦裁判所の承認が下りた日から3年以内に、残り46%株式相当分の払い込みを行うこととなった。またDana Mauritiusは当初の計画どおり東風車橋有限公司(Dongfeng Axle Co., Ltd.)への出資を予定している。

■金属成形加工
-2007年10月、東風汽車傘下の部品メーカー3社、武漢東風冲圧件有限公司(Wuhan Dongfeng Stamping Co., Ltd.)、東風汽車模具有限公司(Dongfeng Motor Die & Mould Co.,Ltd.) 、武漢東風鴻泰控股集団有限公司(Wuhan Dongfeng Hongtai Holdings Group Co., Ltd)が合併し、新たに大型金型製造とプレス成形を一体化した「東風模具冲圧技術有限公司(Dongfeng Molud Stanmping Technical Co., Ltd.)」を武漢に設立。新会社は神龍汽車(Dongfeng-Peugeot-Citroen Automobile)、東風ホンダ（武漢）、東風汽車の自主ブランド車向けにプレス部品を供給する。