Anqing Huanxin Group Co., Ltd. [安慶環新集団有限公司] 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

-2012年前半期の売上高は15億元。
-2011年時点で、環新集団製ピストンリングの国内市場シェアは48%、バルブシートとバブルガイドは38%、ガソリンエンジン用シリンダーライナーは80%占める。

受賞

-2012年1月6日、SAICは2012年部品メーカー大会を開催し、安慶帝伯格茨缸套有限公司（ATGL）が「A級部品メーカー」に選ばれた。（2012年1月10日付プレスリリース）

-安慶帝伯格茨缸套有限公司 (Anqing TP Goetze Liner Co., Ltd.) は、2011年3月24日に天津一汽豊田汽車有限公司や天津一汽豊田発動機有限公司、一汽豊田（長春）発動機有限公司、四川一汽豊田汽車有限公司、四川一汽豊田有限公司長春豊越公司から「2010　Safety Award」を受賞した。（2011年9月20日付プレスリリース）

-2011年3月、広汽豊田発動機有限公司は部品メーカー商談会を開き、安慶帝伯格茨缸套有限公司（ATGL）に「Excellent Quality Award」を授与した。ATGLは2005年に設立され、その後、広汽豊田発動機有限公司にシリンダーライナーなどを提供。同社製品が主に広汽豊田発動機有限公司の「AZ」と「773F」に搭載。ATGLは合計で800万強シリンダーライナーを供給した。（2011年4月28日付プレスリリース）

-安慶帝伯格茨缸套有限公司は「FAW Jiefang」の無錫ディーゼルエンジン工場から品質認定を獲得。同工場は主にシリンダーライナーを生産している。この認定書の有効期間は2011年1月1日～2013年12月31日。（2011年4月20日付プレスリリース）

合弁会社事業

-TPRは中国･山東省に自動車エンジン用シリンダーライナー生産の合弁会社を設立すると発表した｡韓国の同社関連会社Y&Tパワー･テックが環新集団有限公司 (ARN) と共同で7月に設立するもので､2012年に年間10億円の売り上げを計画している｡新会社はYTAL (仮称) で､山東省日照市に所在｡中国内の韓国系メーカーにシリンダーライナーを供給する計画｡資本金800万米ドル｡ Y&Tが80%､ARNが20%を出資する｡（2010年5月17日付日刊自動車新聞より）

事業再編

-2010年8月4日TPRは中国山東省で中国部品メーカーと計画していた自動車エンジン用シリンダーライナーの合弁生産会社の建設を凍結したと発表した｡韓国の通貨 (ウォン) が急激に下落したため､TPRの韓国の関連会社､Y&Tパワーテックで増産し中国に輸出した方が有利と判断した｡Y&Tは来年10月までをめどに生産ラインを1本増設､月産能力を33%増の160万本に引き上げる予定｡ (2010年8月5日付日刊自動車新聞より）

組織再編

-TPRは、安慶帝伯格茨缸套有限公司を連結子会社にすると発表。(2009年8月5日付日刊自動車新聞より)

開発動向

製品開発

・安慶帝伯格茨活塞環有限公司はトランスミッション用シールリングの試作に成功し、無錫賀安特動力科技有限公司 (ドイツHoerbiger社の関連会社) に供給した。(2009年6月29日付プレスリリースより)

設備投資

主な設備投資プロジェクト

(単位：百万元)

プロジェクト	詳細	投資総額	進捗状況
新工場	‐年産6000万個のGDCピストンリング、バルブスプリング二期工事、ショックアブソーバー用粉末冶金、ピストンの鍛造件生産ラインなど	-	建設中
安慶環新集団有限公司のZRシリーズエンジン	-	200.0	建設中
安慶環新集団有限公司シリンダーライナーの生産能力上昇	-	-	完工
ピストンリング生産設備建設	-年生産能力：8,000万本	200.0	2012年完了
安慶帝伯格茨缸套有限公司 (Anqing TP Goetze Liner Co., Ltd.) 工場建設	-シリンダーライナー生産設備建設 -年生産能力：4百万本	200.0	2012年完了
ピストン生産設備建設	-年生産能力：360万本増加	150.0	2011年完了
安慶帝伯粉末冶金有限公司 (Anqing TP Powder Metallurgy Co., Ltd.) 工場建設	-バルブシートインサート・バルブガイド生産設備建設 -年生産能力：5千万本	100.0	2012年完了

-安慶帝伯格茨缸套有限公司 (ATGL) は2995万ドルを投資し、日本TPRの全自動アルミパッケージの生産ラインを導入した。製品加工ラインは3つ。現時点では、中国国内唯一の全自動アルミパッケージ生産ラインとされる。製品は長春トヨタ、広州トヨタ、昌河スズキなどへ提供。2005年に生産を開始。その後国内メーカー多数に供給している (国内：一汽トヨタ、広州とトヨタ、スズキ。海外：トヨタ、現代自動車など)。

-安慶帝伯格茨缸套有限公司 (ATGL) は日本TPR会社から各種の乾式・湿式ディーゼルエンジンシリンダーライナーの生産ライナーおよび加工ラインを導入。