Delphi Group (China)
[Delphi Group (中国事業)] 2015年12月期までの動向

事業概況

-サーマルシステム、電気&電子アーキテクチャー、エレクトロニクス & セーフティシステムの分野では、相次いで新会社・工場を設立し、中国での生産体制を拡大。上海のグローバルテクニカルセンターでは中国市場に対応した製品開発を行い、国内主要自動車メーカーへの供給を拡大。2014年5月、エレクトロニクス & セーフティシステム事業部は中国で2ヵ所目となる研究開発拠点、「德爾福電子 (蘇州) 研発中心 [Delphi Electronics (Suzhou) Technical Center]」を蘇州工業園 (Suzhou Industrial Park) に開設し、研究開発体制を更に強化。

<分野別概要>

1.サーマルシステム 上海汽車工業との合弁子会社、上海徳爾福汽車空調系統 [Shanghai Delphi Automotive Air Conditioning Systems Co., Ltd.] のエアコンシステム国内シェアは第1位 (同社調べ)。2010年瀋陽、2011年煙台に工場を設立。
2.電気&電子アーキテクチャー 子会社徳爾福派克電気系統有限公司 [Delphi Packard Electric Systems Co., Ltd.] はワイヤーハーネス国内シェア第1位。上海、広州、長春、白城、煙台、蕪湖等に計13工場を保有。
3.エレクトロニクス & セーフティ 德爾福電子 (蘇州) 有限公司 [Delphi Electronics (Suzhou) Co., Ltd.)] のカーエレクトロニクス工場でカーエンターテイメント、ECU、 セーフティシステム等の先端製品を生産。

 

新会社

-2016年1月、子会社「徳爾福派克汽車零部件(上海)有限公司[Delphi Packard Automotive Parts (Shanghai) Co., Ltd.]を上海に設立。

-2014年10月、徳爾福派克電気系統有限公司 [Delphi Packard Electric Systems Co., Ltd.] は、天津武清開発区 (Wuqing Development Area, Tianjin) に天津分公司 [Tianjin Branch] を設立。

売却

-合弁会社 「上海徳爾福汽車空調系統有限公司 [Shanghai Delphi Automotive Air Conditioning Systems Co., Ltd.]」 (上海Delphi) の株式50%を、99百万米ドルで上海航天汽車機電股份有限公司に売却。この売却手続きは2016年4月30日までに完了する予定。完了後、上海Delphiの資本構成は上海航天汽車機電股份有限公司87.5%、上海汽車空調器廠 [Shanghai Automobile Air-conditioner Factory] 12.5%となる。(2015年10月20日付け会社公告より)

-車載テレビ・チューナーやアンテナなどの受信機事業を25百万米ドルで中国兵器工業集団傘下の東北工業集団(Northeast Industries Group)に売却することで合意。2015年7月、譲渡手続きを完了。完了後、東北工業集団はこの事業を独FUBA Automotive Electronics Co.,Ltd.で展開する。(2015年8月24日付けプレスリリースより)

戦略的提携

-2016年1月、Delphi は高徳 [AutoNavi] と自動運転分野で提携することで合意。具体的には、高精度の地図、ナビゲーション、正確な位置情報サービス(LBS)などの分野で提携する。 AutoNaviはクラウドサービスプラットフォームとビッグデータを活用し、道路画像、GPSなど多元的データや天気、事故、交通規制、工事などのリアルタイム情報について、収集、分析、処理、配布を広く行い、自動運転クラウドサービスと高精度地図データ制作のための技術と基礎を提供する。(2016年1月8日付け各種リリースより)

-2015年1月、Delphiは中国検索エンジン大手の百度 (Baidu) と車載インフォテインメント分野で提携すると発表。Baiduのスマートフォンと連携してカーナビゲーション等を行なうサービス「Carlife」をDelphiの次世代車載インフォテイメント (IVI) プラットフォームに融合するとしている。DelphiのIVIプラットフォームはCarplay、Android Auto、Mirror Linkなど最新の車載ネットワーク技術を統合したもの。DelphiはBaidu「Carlife」との融合により、自動車とモバイル機器のシームレスなコネクティビティを実現し、中国のユーザーに対してスムーズにコンテンツを提供するとしている。(2015年1月29日付け各種リリースより)

研究開発体制

<R&Dセンター>

名称 事業部門 所在地 設立 業務内容
徳爾福 (中国) 科技研発中心[Delphi (China) Technical Center] エレクトロニクス & セーフティ 上海市浦東外高橋保税区 2003年12月 -Delphiが中国に初めて設立したグローバルテクニカルセンター
-自動車エレクトロニクス&セーフティ製品を開発
徳爾福電子(蘇州) 研発中心[Delphi Electronics (Suzhou) Technical Center] エレクトロニクス & セーフティ 蘇州工業園 2014年5月 -エレクトロニクス & セーフティ部門が設立した中国2か所目の研究開発拠点
-インフォテインメントおよび電子コントロール、セーフティシステムなどの製品と技術を開発
-床面積は現在の1,500平方メートルから将来3,000平方メートルに拡張予定。うち設計実験室は1,000平方メートル。
-2014年末現在のエンジニア数は約200名。

 

国内投資

-2015年7月、徳爾福派克電気系統有限公司 [Delphi Packard Electric Systems Co., Ltd.] は、広東省江門市 (Jiangmen) のハイテク開発区に自動車部品生産拠点を建設すると発表。敷地面積は46,000平方メートル。工場建屋、オフィスビル、倉庫などの総建築面積は約 28,000平方メートルになる。投資額は20百万米ドル。2016年に生産を開始し、主に広州Fiat、日産などに供給する。フル稼働後の売上高は 180百万ドルを見込む。(2015年7月10日付け各種リリースより)

-2015年4月、江蘇省常熟ハイテク産業区 [Changshu New & Hi-tech Industrial Development Zone] にカーエアコン生産拠点を建設することで、同区と契約を結んだと発表。総投資額は100百万ドル。フル稼働後の売上高は30億元に達するとしている。 (2015年4月17日付け各種リリースより)

-2014年5月、Delphiは天津武清開発区 (Wuqing Development Area, Tianjin) に世界最大クラスのワイヤーハーネス生産拠点を建設すると発表。生産拠点の敷地面積は40,000平方メートル、延べ床面積は22,000平方メートルで総投資額は100百万元。自動車ワイヤーハーネス、車載電話、車載インフォテインメントシステム用など各種ワイヤーハーネスを生産する。主な供給先はMercedes-Benz、長城汽車など。(2014年5月19日付け各種リリースより)

中国事業計画

-Delphiは、中国での売上高を2012年を基準として2020年までに4倍とする目標を発表。2012年のDelphiの中国における売上高は2,300百万米ドル (36,600百万元) だった。2013年は2012年比18%増の2,700百万ドルだった。また中国市場における売上高は現在、同社の全世界における売上高の16%を占めているが、2020年にはこれを25%まで引き上げることを目標とする。現在同社は中国に28の生産拠点、3つのテクニカルセンターを置き、2900名のエンジニアを擁している。これに加え、山東省煙台に100百万米ドルを投じディーゼル噴射システムの生産工場を開設する。今後18カ月以内に新たに2つの工場を建設する予定。(2014年4月29日付け各種リリースより)

近年の動向

-Delphiは、上海のパワートレイン工場でガソリン直噴射 (GDI) 高圧燃料ポンプの生産を開始し、現地生産を本格化させたと発表。この製品は高精度、低騒音、低燃費などを特徴としている。2014年後半には、同製品の生産ラインを増設する予定。(2014年9月17日付け各種リリースより)