Visteon Group (中国事業) 動向 2009

ハイライト

<内外装部品事業>

新工場稼働を開始

-合肥経済技術開発区に建設したVisteonの新工場が2009年1月3日稼働を開始。(2009年1月3日プレースリリースより)

武漢に新工場を建設

-5月16日、東風偉世通汽車飾件系統有限公司(Dongfeng Visteon Automotive Trim Systems Co., Ltd.)は新工場の建設に着工。建設場所は武漢経済技術開発区で、建築面積は約97,000平方メートル。主にインストパネル、ドアトリム、バンパー、 フェンダーなどの乗用車用内・外装トリムを生産する。第一期工事完成後の生産能力は10万台分。新工場には研究開発センターも設置する。(2009年5月 18日付プレスリリースより)

成都に合弁会社を設立

-延鋒偉世通彼欧汽車外飾系統(Yanfeng Plastic Omnium Automotive Exterior Systems) と長春一汽富維汽車零部件は成都市龍泉開発区に外装部品を生産する合弁会社を設立。社名は一汽富維延鋒彼欧汽車外飾有限公司(Faway Yanfeng Plastic Omnium Automotive Exterior Co., Ltd.)。総投資額は195.4百万元。登録資本金は158百万元。出資比率は長春一汽富維51%、延鋒偉世通彼欧49%。近日中に工場建設に着工す る。生産能力は乗用車用バンパーアセンブリ35万セットであるが、2016年に達する予定。2015年には売上高205.4百万元となる見込 み。(2009年12月28日プレースリリースより)

<電子部品事業>

「ナノ」向け電子部品の受注

-12月15日、Visteonはインドタタ自動車の超低価格車「ナノ」向けにオーディオシステムと騒音を低減する2気筒エンジン用軽量インテークマニ ホールドを供給すると発表。このオーディオシステムはラジオプラットホーム「タイガー」を基にしてインドチェンナイのVisteonテクニカルセンターと 上海の中国テクニカルセンターが共同開発した。車内エンターテイメント、オーダーメイドのスピーカーとアンテナ、AM/FMラジオ、CDプレイヤー、 USBポート、「Bluetooth」ワイヤレス機能などを備え、オーナーの多様な求めに対応する。(2009年12月15日プレースリリースより)

<クライメートコントロール部品事業>

「傑希思(南京)汽車空調有限公司」が正式に稼働

-Visteon、マツダ、松下電器の三社による合弁会社「株式会社日本クライメイトシステムズ」は南京の生産拠点「傑希思(南京)汽車空調有限公司 (Jie Xi Si (Nanjing) Automotive Climate Control Co., Ltd.)」が正式に稼働開始したと発表。マツダ(中国)をはじめ、拡大を続ける中国市場の需要を満たすのが狙い。同社の第一期投資額は6,800万元。 主にカーエアコンシステム用熱交換器を生産する。今後3年間で約300名の人員を雇用する計画。年産能力はエパボレーター80万台、コンデンサー30万 台、ヒーターコア30万台。中国市場のほか日本やアセアン諸国向けへの輸出も予定している。(2009年06月26日プレースリリースより)

開発動向

研究開発体制

名称 設立年 所在地 業容
偉世通中国研発中心
(Visteon China Technical Center(CTC)
2005年11月 上海市 -Visteonのアジア太平洋地域における内装部品およびエレクトロニクス部品の技術開発を担い、グローバル及び地域対応の多様なモデル開発を支援する。
テストセンター 2009年3月 上海 -VisteonとHalla Climate Control (HCC)は上海に各種エアコン部品の測定、試験を行う実験施設を設立。HVAC用と冷却系統用の風量測定器、騒音、振動測定実験室、エバポレーターとヒーターの測定器などの設備を整備。

製品開発

-自動車HVAC用の新型パルスカウントシステムを開発。従来のシステムに比べて、配線を簡素化するとともに、軽量化を実現した。第2世代となる同システ ムの開発は、中国とインドの同社技術センターが担当しており、 2010年半ばの製品化を目指す。同社は第1世代のパルスカウントシステムを2006年に開発、Chrysler「Pacifica」に採用され た。(2009年7月22日付プレスリリースより)