Valeo Group (China) [Valeo Group (中国事業)] 2014年12月期の動向

ハイライト

業績

-2014年のValeo中国のOEM向け売上高は前年同期比28%増の13.7億ユーロとなり、ValeoグループのOEM向け売上高全体の14%を占めた。受注額では、Valeo 中国はValeoグループの受注総額 (175億ユーロ) の24%を占めた。

最近の動向

-2014年5月、子会社 「上海法雷奥汽車電器系統有限公司 [Shanghai Valeo Automotive Electrical Systems Co., Ltd.]」 の新工場が竣工した。新工場の敷地面積は約80,000平方メートル。年産量は10百万台超。Valeo Groupの世界最大の工場であり、中国国内で最大規模の、最多品種を扱う自動車用電装部品メーカーとなる。(2014年6月3日付け各種リリースより)

新会社

-2014年11月、子会社 「法雷奥汽車空調湖北有限公司[Valeo Automotive Air Conditioner Hubei Co., Ltd.]」 は長春分公司 [Changchun Branch] を開設した。

製品ラインオフ

-2014年10月、子会社「瀋陽法雷奥車灯有限公司 [Shenyang Valeo Auto Lighting Co., Ltd.]」は百万個目となる自動車ランプのラインオフを祝う式典を行ったと発表。同社は瀋陽地区最大の自動車ランプサプライヤーで、敷地面積は6万平方メートル。2013年9月に量産を開始している。(2014年10月23日付け各種リリースより)

研究開発体制

-現在、中国に3,300名余りのエンジニアを擁する。毎年、営業収益の5%を製品研究・開発に投入している。

-深センの全球電子技術センター (Electronics Expertise Center) に100名以上のエンジニアを有しており、さらに、2015年までに200名を新しく雇用する計画。

研究開発拠点

-2014年末現在、中国に3つのR&Dセンターと10の開発センターを有する。

<R&Dセンター>

名称 製品
部門
所在地 業容
法雷奥雨刮系統亜洲研発中心
[Valeo Wipers Systems Asia R&D Center]
ワイパーシステム 上海 -OEM供給する中国メーカーへの技術支援。
-アジア及び新興市場における技術支援。
法雷奥全球電子研発中心
[Valeo Gloval Electronics R&D Centre]
エレクトロニクス製品 広東省
深圳市
-エレクトロニクス部品の研究開発
法雷奥照明系統湖北技術中心
[Valeo Lighting Systems Hubei Technical Center]
ライティングシステム 湖北省
武漢
-中国および全世界向けにライティングシステム製品を開発。

新製品

-2014年北京モーターショーにおいて、Valeoは以下の革新的技術を披露した。
・フルLEDヘッドランプ:ハロゲンランプに比べ消費エネルギーを5倍低減する。さらに、LEDランプの形状デザインの自由度が高いことが特徴。
・カーコネクティビティソリューション「eSkin 2 コンソール」:ドライバーは車載コンソールからスマートフォンのサービスやアプリケーションを操作できる。
・新型エアコンフィルター:中国が2016年から施行する環境基準に適応する製品として開発。微小粒子、超微小粒子を吸着して車内の空気を清潔に保つ。
・i-StARS スターターオルタネーター:スターターとオルタネーターを組み合わせたもので、燃費低減を寄与。アイドリングストップによりCO2を6%削減することが可能で、都市走行時にはCO2を15%削減できる。
(2014年4月26日付けプレスリリースより)

国内投資

-2014年11月、子会社 「法雷奥汽車空調湖北有限公司[Valeo Automotive Air Conditioner Hubei Co., Ltd.]」 は吉林省長春に第4の生産拠点として長春分公司 [Changchun Branch] を開設した。現在工場建設準備段階にある。主にカーエアコンと部品を生産する。製品の90%は国内向け、10%は日本など海外へ輸出する。