Denso Group (China) [Denso Group (中国事業)] 2012年12月期の動向

ハイライト

ハイライト
-デンソーは10日、2013年をめどに中国の開発拠点を移転、拡充すると発表した。上海市内に自前の開発拠点を建設し、風洞設備などの大型評価設備を導入。さらに15年度までに人員を現状の約3倍となる500人に拡大する。13年6月の稼働開始を予定しており、投資額は約72億円を見込んでいる。これまでも上海市内の拠点で日系各社の現地開発ニーズに応じてきたが、土地や建屋などを賃借していた。移転して開発能力を拡充することで、日系各社のニーズに対応できる幅を広げたり、自主開発を目指す地場メーカーをサポートする。(2012年4月11日付日刊自動車新聞より)

-中国では、低コスト製品を開発することで、販売の現地化を推進した。中国市場において、新エネルギー車や環境配慮車に対する需要に対応するために、上海開発拠点を強化する予定。


情報通信関係製品
-デンソーは、4月23日に中国・北京市で開幕する「オートチャイナ2012」 (北京モーターショー) の出展概要を発表した。メーンとなる出品として体験型 コックピット「シンクロナイズドコンセプト」を用意し、情報通信を利用した次世代の車両安全技術やエンターテインメント技術を紹介する。ドライバーの表情 から眠気を検知してカーナビに休憩スポットを案内する機能や、インターネットを通じて好みに応じたメーターデザインを選択、設定する機能を体験することが可能だ。(2012年4月14日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発設備

会社名 概要
電装上海技術中心
(Denso Shanghai Technical Center)
ディーゼルコモンレールシステム、ナビゲーションシステムの開発援助
電装 (上海) 情報技術有限公司 ナビゲーションシステムなど自動車用制御ソフトの開発
電装 (上海) 情報技術有限公司西安子会社 ナビゲーションシステムなど自動車用制御ソフトの開発
 

上海開発拠点の移転・拡充

-デンソーは10日、2013年をめどに中国の開発拠点を移転、拡充すると発表した。上海市内に自前の開発拠点を建設し、風洞設備などの大型評価設備を導入。さらに15年度までに人員を現状の約3倍となる500人に拡大する。13年6月の稼働開始を予定しており、投資額は約72億円を見込んでいる。これまでも上海市内の拠点で日系各社の現地開発ニーズに応じてきたが、土地や建屋などを賃借していた。移転して開発能力を拡充することで、日系各社のニーズに対応できる幅を広げたり、自主開発を目指す地場メーカーをサポートする。(2012年4月11日付日刊自動車新聞より)

交通制御システムの実証試験

-デンソーは2012年3月22日から、中国・上海の同済大学と共同で車車間通信・路車間通信を活用した交通制御システムの実証実験を、中国の江蘇省太倉 (Taicang) 市の公道で開始する。過去数年間にわたって同社は、日本・米国・欧州でこの実証実験を行っており、中国での実験は今回が初めて。車車間通信・路車間通信を活用することで、救急車や消防車などの緊急車両は、自車の位置や進行速度などを周りの車両や路側のインフラ機器にワイヤレスで伝える。 これにより、緊急車両が接近すると交差点の信号を変え、周囲の車両に車線変更指示を行うことが可能になる。今回の実証実験は、このような緊急時における優 先通行の実現と衝突事故防止を目的としている。(2012年3月13日付プレスリリースより)