電装2009年-2010年度の動向

ハイライト

パワートレイン関係

-2009年4月、江蘇省常州市の「電装(常州)燃油噴射系統(Denso (Changzhou) Fuel Injection System Co., Ltd.)」でコモンレールシステム(ディーゼルエンジン用燃料噴射装置)の生産を開始した。

空調関係

-中国で需要が大きいカーエアコンなど自動車部品の生産能力を、年産数十万規模で拡大する計画。(2010年7月12日付各種リリースより)

-2011 年5月18日、デンソーと富奧汽車零部件有限公司の合弁会社天津富奥電装空調有限公司は、吉林省長春西新経済技術開発区(Changchun Xixin Economic & Technological Development Zone, Jilin Province)で長春分公司の定礎式を行った。総投資額は1.77億元。建築面積は1.6万平方メートル。2012年上半期完成予定。2015年まで に自動車用エアコンの年産能力を56万台とし、年間売上高12億元を目指す。長春分公司の建設により四川一汽トヨタ長春豊越、一汽VW、一汽轎車などの顧 客に対し近距離で供給することが可能になる。(2011年5月20日付けプレスリリースより)

ボデー関係

-アスモは2011年2月、電装(中国)投資有限公司(DICH)との合弁で中国に新生産拠点を設立する。新会社「阿斯莫(杭州蕭山)微電機有限公司」は 浙 江省杭州市に本拠を置く。2012年8月より、自動車用小型モータおよび関連部品を生産する計画。資本金は18.1百万米ドル(14.4億円)で、アスモ が90%、DICHが10%出資する。新会社は2016年に売上高83億円、従業員660名を計画している。なお、この合弁会社への総投資額は221百万 元(27.8億円)。(2011年1月19日付プレスリリースより)

情報通信関係製品

- 2009年2月、上海のソフトウエア開発会社「上海電装創智信息技術有限公司」のすべての株式を2009年4月にデンソークリエイトから中国統括会社の電 装(中国)投資有限公司(DICH)へ譲渡するとともに、社名を「電装(上海)信息技術有限公司」に変更すると発表。電装(上海)信息技術有限公司は事業 をそのまま引き継ぎ、カーナビゲーションを中心とした量産製品のソフトウエア開発を行う。今後、中国でもカーナビ需要の拡大と機能向上に伴うソフト開発業 務の増大が見込まれることから、DICH設計部門との連携を密にした開発体制を構築する。2009年度内に西安にオフィスを設置するとともに、2012年 までに現在の約70人から120人規模に増強していく計画。(2009年2月19日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発設備

名称 業容
電装上海技術中心
(Denso Shanghai Technical Center)
ディーゼルコモンレールシステム、ナビゲーションシステムの開発援助