Denso Group (中国事業) 2005年-2006年度の動向

ハイライト

エンジン関連
- 2005年3月、阪神エレクトリックと合弁で中国・無錫市に自動車用点火コイルを生産する新会社を設立。総投資額は約21億円。2007年1月から量産を開始し、日系自動車メーカーなどに供給する。合弁会社の名称は無錫電装阪神汽車部件有限公司 (Wuxi Denso Hanshin Automotive Products Co., Ltd.)。資本金は1300万ドル。出資比率は同社が75%、阪神エレクトリックが25%。生産するのはスティックコイルとプラグトップコイルの2種類。2010年に従業員約500人、売上高約50億円を見込む。

- 2005年4月、トヨタ紡織とデンソーは中国・広東省佛山市にオイルフィルターの生産を手がける新会社を設立。中国市場における需要拡大に対応するもので、2006年夏に生産を開始。売上規模については、2010年に約23億円を見込む。総投資額は19億円で、出資比率はトヨタ紡織が60%、同社が40%。新会社の名称は「佛山豊田紡織汽車零部件有限公司 (Toyota Boshoku Foshan Co., Ltd.)」。従業員数は2010年に約500人を見込む。

クライメートコントロール
- 2005年3月、中国・天津市にカーエアコン用熱交換器とラジエーターを生産する新会社「電装(天津)空調部件有限公司 (Denso (Tianjin) Thermal Products Co., Ltd.)」を設立。これにより中国での生産拠点は13カ所、カーエアコンでは4番目の工場となる。資本金は約43億円で、同社が100%出資した。生産設備などへの総投資額は約68億円。華北地区の日系自動車メーカーを中心に2010年までに売上高130億円を目指し、従業員数も800人規模に引き上げる。

- 2005年4月、豊田自動織機、デンソーなどトヨタグループ4社は中国・江蘇省昆山市にカーエアコン用コンプレッサーを生産する合弁会社を設立。投資額は約10億円。2006年4月から可変容量タイプのコンプレッサーを生産する。中国でのエアコン用コンプレッサーの生産拠点としては2番目。新会社の名称は「豊田工業電装空調圧縮機(昆山)有限公司 (TD Automotive Compressor Kunshan, Co.,Ltd.)」。資本金は約6億9千万円。出資比率は豊田自動織機が57%、デンソー35%のほか、豊田通商と、豊田自動織機の子会社である豊田工業(昆山)が4%ずつ。2007年時点で従業員約60人、年産28万台を計画。

- 2005年12月、富奧汽車零部件有限公司(Fawer Automotive Parts Co., Ltd.)との合弁会社である天津富奥電装空調有限公司(Tianjin FAWER Denso Air-Conditioner Co., Ltd.)の2005年9月末までのカーエアコン生産販売量累計が33,500台に達したと発表した。

ボデー関係
- 2006年3月、中国天津市に自動車用メーターを生産する新会社「天津豊星電子有限公司 (Tianjin Poon Sung Electronics Co., Ltd.)」を設立。新工場を建設し、2006年末から量産を開始する。中国内で自動車を生産する韓国系自動車メーカー向けにメーターを供給する。総投資額は258万ドル(約3億円)を計画。2010年には、従業員数を80人とし、売り上げ約27億円を目指す。(2006年3月16日付日刊自動車新聞より)

情報通信
- 中国・天津市にカーナビゲーションシステムを生産する新会社を設立。2006年2月から生産を開始し、現地完成車メーカーに供給する。新会社の名称は電装(天津)汽車導航系統有限公司 (Denso Tianjin ITS Co., Ltd.)。資本金は70万ドルで、同社が95%、天津経済技術開発区傘下の投資会社である天津泰達集団が5%出資した。2006年に社員20人、約6万台の生産を計画している。(2005年6月14日付日刊自動車新聞より)