Fengfan Co., Ltd. [風帆股份有限公司] 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万元)
2013年12月期 2012年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 5,223.67 4,727.37 10.50 -販売強化、技術向上による増収
-ブランドの優位性
-政府から補助金の計上。
営業利益 133.03 117.60 13.12

-売上増加

-調達コスト管理の成果

経常利益 150.35 101.33  48.38
純利益 113.23 74.98 51.01

納入状況

-北京汽車の新型車(製品コード:C50E)向けバッテリーの供給を開始する。C50Eは北京汽車として初のAクラス車。(2013年8月10日付けプレスリリースより)

-2013年7月、上海GMへAGMバッテリーを供給すると発表。同社はすでに上海GMへ70AhのAGMバッテリーを供給しており、今回は新たに60Ahと80AhのAGMバッテリーを受注。量産は2017年開始の予定。年間20万個の需要が見込まれている。(2013年7月24日付けプレスリリースより)

-奇瑞汽車 (Chery Automobile) の2013年度新型中高級コンパクトセダン「M16」への供給権を取得。「M16」はChery「A3」よりもやや上のクラスに位置付けられ、間もなく発売される予定。(2013年6月29日付けプレスリリースより)

-2012年12月、上海VWに新規投入モデルYETI用の51AH電池8個と60AH電池14個を納入。年間供給量は20万個になる見込み。(2013年1月16日付けプレスリリースより)

審査合格

-2013年10月、同社のバッテリー製品について一汽轎車股份有限公司 (FAW Car) による生産プロセス審査と製品審査を受け、これに合格し、正式に同社のサプライヤーとなったと発表。(2013年11月6日付けプレスリリースより)

-2012年6月、FAW-VWによるサプライヤー審査に合格、Aクラスサプライヤーに認定される。有効期限は2014年6月まで。前回の資格は1997年にもらったもの。(2013年9月27日付けプレスリリースより)

-2011年10月、上海汽車集団の子会社上海汽車集団乗用車公司による審査に合格、Aクラスサプライヤーに認定される。有効期限は2014年10月まで。(2013年9月27日付けプレスリリースより)

-同社の欧州基準適合のAGMバッテリーは当局認定の蓄電池検査センターの検査に合格し、同シリーズの68AHバッテリーがフォルクスワーゲンの検査に合格したと発表。(2013年8月22日付け会社公告より)

-子会社精密鋳造公司は、Emersonの品質審査に合格し、Emersonのサプライヤー資格を得た。 (2013年7月8日付けプレスリリースより)

-宇通客車 (Yutong Bus) の2013年サプライヤー資格審査を受け、これに再度合格したと発表。同社はここ数年継続して宇通客車のサプライヤーに認定されている。(2013年6月25日付けプレスリリースより)

-2013年5月、南京Ivecoのサプライヤー審査を受け、これに合格と発表。(2013年6月17日付けプレスリリースより)

戦略提携

-2014年2月、中国電子科技集団公司 [China Electronics Technology Group Corporation] の第十八研究所と「新エネルギー技術の戦略的提携枠組み合意書」に調印したと発表。双方は先進的酸性電池技術の開発、生産およびリチウム電池、太陽電池など新エネルギー分野での提携を行うとしている。(2014年2月22日付け会社公告より)

-2013年5月、中国船舶重工集団公司第七一八研究所 (The 718th Research Institute of China Shipbuilding Industry Corporation) と戦略的提携の合意書を結んだと発表。提携の第一歩として第七一八研究所が技術を持つ自動車不凍液、潤滑油などをOEM方式で生産し、風帆のブランドと販売網を利用して生産量の増強と市場シェア拡大を図る。また風帆は第七一八研究所の自動車用空気清浄機技術を自動車メーカーに紹介し、新たな商品分野を開拓する。提携が順調に進めば、年内にも不凍液、潤滑油の合弁会社と空気清浄機の合弁会社をそれぞれ立ち上げる計画。(2013年6月1日付け会社公告より)

事業の再構築

-2013年8月、同社の最大株主である中国船舶重工業集団公司 (China Shipbuilding Industry Corporation; CSIC) がグループ傘下の電池事業を同社に集約し、同社をグループで唯一の電池サプライヤーとする決定をしたと発表。同社はCSICよりその旨の通知を受領したという。これにより同社は特殊電池、自動車スターター電池、牽引用蓄電池、超大容量コンデンサ、燃料電池などをラインナップする電池のソリューションプロバイダーになるとしている。(2013年8月31日付け会社公告より)

2014年見通し

-2014年産業生産総額が10.05%増の5,530百万元、産業販売産値(Industrial sales output value)が10.01%増の5,269.48百万元、主要業務の売上高が10.15%増の5,734.48百万元、経常利益が10%増の935百万元、純利益が18.08%増の177.53百万元と計画。2014年、322件のプロジェクトに591.35百万元を投資する予定。

開発動向

研究開発拠点

-風帆技術中心 (Fengfan Technical Center) を保有。
  

開発費

-2013年の開発費は265.64百万元前年度より32.42%増加。全社売上の5.09%を占める。

特許

-2012年末現在、232件の特許を申請、そのうち53件が発明、202件がライセンスに関するもの。

新製品

-太陽電池自動車の充電器を自主開発。この充電器には同社が生産するアモルファス (非結晶) シリコン薄膜を採用。製品の使用範囲が広がり、新エネルギー発電が身近な存在になると同社は期待している。(2013年4月27日付けプレスリリースより)

設備投資

主な設備投資プロジェクト(2013年12月時点)

(単位:百万元)
プロジェクト 予定
投資額
2013年投資額 進捗状況
リチウムイオンバッテリー生産拠点建設プロジェクト 200.0 5.84

100%

AGM電池プロジェクト(本社) 33.98 0.83

100%

AGM電池プロジェクト(徐水工場) 508.94 11.39 -
徐水工場高性能密封型メンテナンスレスバッテリを年産500万個の施設
建設
587.50 94.17 70%
唐山風帆宏文プロジェクト 138.68 17.24 100%

-2011年7月、AGMバッテリー生産設備の建設を開始。総投資額約508.94百万元、年産能力400万個を予定しており、まず第1段階として33.96百万元を投じ年産能力を50万個とした。第2段階として2013年末までに50万個の年産能力増強を、第3段階は2014年末にさらに200万個の年産能力を追加する。第2、第3段階の設備投資額は合わせて3億元となる見込み。さらに第4段階においては1億元を投じ、2015年末には最終的に年産能力を400万個にまで引き上げる計画である。(2013年8月22日付け会社公告より)