Fengfan Co., Ltd. [風帆股份有限公司] 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万元)
2012年12月期 2011年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 4,727.37 4,074.76 16.01 -販売強化の成果、技術向上による収益の増加
-ブランドの優位性
営業利益 117.60 73.25 60.55

-売上増加

-調達コスト管理の成果

経常利益 101.33 83.79  20.93
純利益 74.98 67.86 10.49

-2011年、同社が最先端の中核製造設備を導入し、AGMバッテリの生産ラインを設立した。既に試作生産を開始、上海GM、BYD等に供給している (2012年出荷7,000個)。(同社2012年プレスリリースより)

-同社はAGMバッテリの生産設備を設立する。年産400万個の生産規模を目指し、2ステップを分けて、それぞれ年間200万個の生産能力を整備する。第1ステップは2015年5月までに完成、生産を開始する。第2ステップは2016年9月までに完了し、生産を開始する計画。(同社2012年プレスリリースより)

納入状況

-2012年12月20日、同社は上海VWに新規投入モデルYETI用の51AH電池8個と60AH電池14個を納入した。年間供給量は20万個になる見込み。(2013年1月16日付けプレスリリースより)

-同社は長城汽車 (Greatwall Automobile) の高級SUV「哈弗 (Haval) H6」向けにバッテリーを供給すると発表。2012年11月16日、トライアルとして第1ロット100台を納入した。同社に とって初の国産ブランド高級SUV向けの供給となる。(2012年12月18日付けプレスリリースより)

-風帆股份有限公司は上海GMより初めてAGMバッテリーを受注した。2014年より供給を開始する予定。年間平均約40万個の受注を見込んでいる。(2014年9月10日付けプレスリリースより)

-6月22日、同社は南方の高温地区向けに6-QW-60を代表とする耐高温バッテリーシリーズを投入する。南方地域の代理店やエンドユーザーを訪問し市場調査を重ね、営業部門と起動バッテリー開発部門が共同で開発した。(2012年7月17日付けプレスリリースより)

-同社は中国石油傘下の中国石油東方地球物理勘探有限責任公司 (BGP Inc., China National Petroleum Corp.) に石油探査車両用と設備用の各種蓄電池を毎年独占供給する。供給数量は2万個超、総額10百万元以上になる見込み。2012年4月20日、同社の販売会社と保定市の自動車部品販売会社、BGP Inc.の三社が枠組み合意書にサインした。(2012年5月2日付けプレスリリースより)

買収

-同社の第2大株主である風帆集団有限公司 (Fengfan Group) が保有する「保定風帆美新蓄電池隔板製造有限公司 (Baoding Fengfan Rising Battery Separator Co., Ltd.) (BFR)」の株式42%を買収し、BFRの最大株主になると発表した。BFRは風帆集団と米Johnson Controls、英 Rising Groupによる合弁会社。資本金は1,797万米ドルで、3社の出資比率はそれぞれ42%、40%、18%。バッテリーセパレーターの生産販売を行っている。 (2012年12月11日付け会社公告より)

受賞

-上海GMより同社がここ数年力を入れてきた品質管理体系基礎 (QSB) の構築が評価され「優秀改善賞」を授与された。(2012年3月15日付けプレスリリースより)

‐2011年12月、同社は上海GMより「Significant Improvement Award」を受賞した。過去数年、同社の品質における実績が評価されたもの。(2012年1月1日付プレスリリースより)

-
同社はFAW-VW及びFAWグループより「Excellent Quality Award」と「Core Supplier Award」を受賞した。(2012年1月11日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発拠点

-風帆技術中心 (Fengfan Technical Center) を保有。
  

製品開発

-同社は2012年5月28日付、河北大学 (Hebei University) と戦略的提携の契約を結んだ。同社はこの提携により基礎科学研究を強化し、新技術の開発につなげたいとしている。大学側は研究成果の事業化を加速したい考えで、双方はこの提携を事業発展への重要な一歩と位置づけている。(2012年6月14日付けプレスリリースより)

-同社はバッテリー技術関連で148件の特許を取得。主力産業技術分野を100%カバーしている。2011年は、28件の特許を申請、そのうち6件が発明特許である。

-新開発のバッテリー6-QW-195は鉛の消耗を低いレベルに抑えた。68Ah電池サンプルはVWにおいて評価中。(2012年同社の年鑑より)


新製品

-同社は南方の高温地区向けに6-QW-60を代表とする耐高温バッテリーシリーズを投入する。南方地域の代理店やエンドユーザーを訪問し市場調査を重ね、営業部門と起動バッテリー開発部門が共同で開発した。(2012年7月17日付けプレスリリースより)

設備投資

建設中の主な設備投資プロジェクト(2012年12月時点)

(単位:百万元)
プロジェクト 予定
投資額
資金 進捗状況
リチウムイオンバッテリー生産設備建設プロジェクト 200.0 募集資金

完了

年産500万個シール型メンテナンスフリー鉛酸バッテリー生産設備建設 675.7 募集資金 第一フェーズが完了、第二フェーズが2013年末完了予定
非晶質シリコン薄膜太陽電池及びPV (太陽光発電システム) 部品の生産設備建設 105.0 自己資金

完了

AGM電池プロジェクト 33.98 自己資金 完了
徐水500万個高性能 587.5 自己資金 第一フェーズが完了間近、第二フェーズ2013年中に生産開始
唐山風帆宏文プロジェクト 138.68 自己資金 完了