Kunming Yunnei Power Co., Ltd. [昆明雲内動力股份有限公司] 2010年12月期の動向
ハイライト
業績(百万元)
2010年12月期 | 2009年12月期 | 増減率(%) | 要因 | |
売上高 |
2,328.31 | 2,490.70 | (6.52%) |
傘下子会社では: -昆明雷黙働力係統が7000基の乗用車用ディーゼルエンジンを販売し、前年同期比150%増。 -成都雲内動力が6万3500基のディーゼルエンジンを販売し、同期比26.22%増。 -雲内動力達州汽車がトラック1199台を販売したが、前年同期比59.73%減。 |
営業利益 | -31.78 | 47.25 | (167.26%) |
-旧成都雲内工場の土地使用権回復に政府の補助金があったことから、経常利益が大幅に伸張。 |
常利益 | 151.92 | 206.67 | (26.49%) | |
純利益 | 142.29 | 180.45 | (21.15%) |
親会社変更
-同社の親会社である雲南内燃機廠 (Yunnan Diesel Engine Plant)が長安汽車に無償で譲渡され完全子会社化されることになった。これにより昆明雲内動力股份有限公司は長安汽車の間接的支配下に置かれることに なる。本件は昆明市国有資産監督管理委員会の承認を得ているが、さらに国務院国有資産監督管理委員会及び中国証券監督管理委員会の承認を得る必要があ る。(2011年1月7日付会社公告より)
昆明雷黙の増産計画
-全額出資子会社「昆明雷黙動力系統有限公司(Kunming Leimo Power System Co., Ltd.)」は2010年12月16日、生産能力が所期の設計能力に達したことを祝う式典を行った。この子会社は2009年11月設立、登録資本金 5,000万元の乗用車用ディーゼルエンジン専業メーカー。年産能力は15万基だが最大20万基まで増産が可能である。すでに江淮汽車 、柳州汽車、北京 汽車、北汽福田、鄭州日産などに供給しており、2010年の生産・販売台数は7,000基余りとなるもよう。2011年には1.5万基から2万基、 2012年には3万基から4万基とする計画。(2010年12月17日付各種リリースより)
提携
-同社は、上海汽車と、 乗用車向けなど小型ディーゼルエンジンの分野で提携を強化する見通し。詳細は明らかにされていないが、両社が合弁で新会社を 設立する案や、相互に株式を持ち合うなどの案が協議されているという。両社は昨年から排気量0.9-1.9Lのディーゼルエンジンを共同開発するなど、技術提携を進めている。今回の提携強化も上海汽車によるディーゼル乗用車事業強化の一環とされる。上海汽車は来年にも共同開発する1.9L ディーゼルエンジンを自主ブランド車「Roewe(栄威) 550」に搭載して市場投入する計画とされている。
開発動向
研究開発費用
製品開発
項目 (百万元) |
2010年期首残高 |
2010年度投資額 |
D19TCI 電子制御式コモンレールシステム | 6.50 | - |
D25TCI 電子制御式コモンレールシステム | 0.16 | 4.95 |
中国3排ガス基準対応ディーゼルエンジンの開発 | 3.98 | 3.36 |
欧IV排ガス基準対応ディーゼルエンジンの開発 | 0.96 | - |
欧V排ガス基準対応ディーゼルエンジンの開発 | 3.48 | 11.51 |
ミニディーゼルエンジンの開発 | 2.73 | 2.34 |
ハイブリッド駆動ディーゼルエンジンの開発 | 0.12 | 0.21 |
他の部品の開発 | 1.40 | 0.97 |
中国4排ガス基準対応ディーゼルエンジンの開発 | - | 1.17 |
欧V排ガス基準対応プラットホームの開発 |
- | 2.39 |
合計 | 19.33 | 26.74 |
2010年、新製品開発に投入した金額は当社の開発支出の全体の57.10%を占める。
出典:昆明雲内動力2010年度年報より
研究開発体制
名称 | 業容 |
内燃機研究所 (Internal Combustion Engine Institute) |
-ディーゼルエンジンの設計開発、製造設備の開発。 -北京理工大学と共同で内燃机工程センターを運営。 -昆明理工大学と共同で柴油機試験研究センターを運営。 |
技術提携
-2010年8月31日、同社は上海汽車と 契約を結び、乗用車用低排出ガスディーゼルエンジンの開発で提携。現在、開発プロジェクトが進行中。 (昆明雲内動力2010年度年報より)