Weichai Power Co., Ltd. [濰柴動力股份有限公司] 2013年12月期の動向
ハイライト
業績 |
(单位:百万元) |
2013年12月期 | 2012年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 58,311.71 | 48,165.39 | 21.07 |
- |
営業利益 | 4,456.25 | 3,718.87 | 19.83 | -売上増加による増益。 |
経常利益 | 4,608.75 | 3,959.81 | 16.39 | |
純利益 | 3,817.64 | 3,234.27 | 18.04 |
受注
-2013年3月、子会社「株洲歯輪有限責任公司」は、建設機械メーカー湖南星邦重工 (Sinoboom) と高所作業車の減速ギアの供給で合意したと発表。また建設機械大手中聯重科 (Zoomlion Heavy Industry) および星馬汽車 (CAMC) とポンプ車用トランスファーケースなどを供給することで合意したとしている。(2013年3月16日付けプレスリリースより)-2013年2月、英Ricardo Plcは濰柴動力股份有限公司と新型エンジン開発の提携に合意したと発表。両社は直列6気筒からV16までの新型エンジンのプレコンセプトスタディを共同で行う。性能、燃費、耐久性、コストなどの面で国際的競争力を持つ新型エンジンを開発するのが目標。(2013年3月4日付けプレスリリースより)
ラインオフ
-2013年3月、子会社「陝西漢徳車橋有限公司」は第200万本目となるアクスルアセンブリのラインオフを祝う式典を西安工場で行った。その席上、同社は今後5年間で年間売上を100億元とし、各種アクスル販売本数80万本を目指すと発表。(2013年3月25日付けプレスリリースより)審査合格
-2013年1月、子会社「株洲湘火炬火花塞有限責任公司」は、「Ford Q1」(Fordがサプライヤーに対し期待する品質管理体制が構築されているかを審査する独自の品質管理プログラム) Awardを受賞。また、MSA (Manufacturing Site Assessment) と MMOG (Materials Managements Operations Guideline) 審査にも合格しており、Fordのグローバルサプライヤーとしての資格を得たと発表。(2014年1月22日付けプレスリリースより)-2013年11月、子会社「株洲湘火炬火花塞有限責任公司」は、同社の支社である「株洲湘火炬汽車密封有限責任公司」が米 ASC Industries Inc. の審査に合格し、グローバル調達先として参入したと発表。すでにウォーターシール製品19品がASCの承認を得ているという。(2014年1月22日付けプレスリリースより)
-2013年11月、子会社株洲歯輪有限責任公司は、Linde Hydraulics のサプライヤー審査に合格し、サプライヤー資格を取得したと発表。(2013年12月2日付けプレスリリースより)
戦略提携
-江淮汽車と戦略的提携協定書を結んだと発表。双方は今後自動車部品の研究開発と製造分野で関係を深めてゆく。また濰柴動力は、江淮汽車の大型トラック用エンジンの開発も行う計画としている。(2014年1月15日付け各種リリースより)-2013年4月、フェラーリF1チームとブランドプロモーションの戦略的提携を結んだと発表。これに先立ち同社は2月、正式にフェラーリF1チームと4年間のスポンサー契約を結んでいた。両社は将来的にはブランドプロモーションのみならず研究開発、営業販売など提携の領域を拡大したいとしている。(2013年4月16日付けプレスリリースより)
2014年12月期の見込み
-売上高が前年比約10%増の641億元を見込む。(2013年会社アニュアルレポートより)開発動向
開発費用
-2013年、同社の開発費用は2,517.38百万元、前年度に比べ26.10%増加。同年売上高の約4.32%を占める。研究開発体制
-中国国内とオーストリアに研究開発センターを保有。-2013年11月、子会社「株洲湘火炬火花塞有限責任公司」は、製品実験ラボの建設工事を開始したと発表。このラボには、材料開発検証、製品設計承認、故障部品検査、製品基準適合検査などを行う装備を揃える計画。(2014年1月22日付けプレスリリースより)
-2013年6月、子会社「陝西漢徳車橋有限公司」は、建設中のテクニカルセンターの屋根にコンクリートを流し「Roof-sealing Ceremony」を行った。このテクニカルセンターの総投資額は1.2億元。敷地面積は5,000平方メートル。事務棟、実験工場などの建築面積は11,000平方メートル。2013年末に完成する予定。 (2013年6月8日付けプレスリリースより)
-2013年1月、子会社「陝西漢徳車 橋有限公司」は、新製品が経済開発委員会の専門家による鑑定評価に合格したと発表。その新製品はHDM7.5tステアリングシャ フト、HDZ9.5tステアリングシャフト、HDZ10tハブリダクションアクスルの3種。いずれも特許を取得しており、一体化構造の採用や軽量化が専門家から高い評価を受けたとしている。(2013年1月16日付けプレスリリースより)
新製品
-子会社「株洲湘火炬火花塞有限責任公司」は点火プラグの新製品「Flameシリーズ」を発表。この新製品は燃料節約、低温起動を実現させる新しいコンセプトの製品で、シリーズにはSuper Flame、Rapid Flame、Glaring Flameなどの種類がある。90%の国産乗用車に適用可能であるとしている。(2014年3月14日付けプレスリリースより)-子会社「陝西漢徳車橋有限公司」は、電動アクスル、35t重機用ステアリングアクスルおよび低床バス用アクスルなど3種の新製品を開発したと発表。(2014年1月24日付けプレスリリースより)
-2014年1月、トラック用エンジンの新製品を発表。発表したのはダンプカー、トレーラー、トラックなどに適したWP10 4バルブディーゼルエンジンとWP12藍擎 (Landking) 4バルブCNGエンジンの2種。WP12は新たに設計したシリンダーヘッド、ピストン、バルブなどCNGエンジン専用部品を採用している。(2014年1月14日付けプレスリリースより)
-2013年5月北京で開催された「China Beijing International Exhibition on Buses, Trucks & Components」にWPシリーズエンジン9基を出展。そのうち現在同社が開発にもっとも力を入れている天然ガスエンジンは、大きな関心を集めていたという。同社のWP5NG、WP6NG、WP7NG、WP10NGおよびWP12NGは国Ⅳ、国Ⅴ排ガス基準に適合する天然ガスエンジンで、都市公共バス、重型トラック、建設機械など幅広い分野に適しているとしている。(2013年6月5日付け各種リリースより)
設備投資
2013年度の主な設備投資 |
(単位:百万元) |
投資項目 | 2013年投資額 |
法士特汽車伝動有限公司の技術改造項目 | 495.11 |
濰柴動力 (Weichai Power)の試験センター | 138.19 |
潍柴動力(潍坊)鋳鍛有限公司の増強項目 | 82.82 |
山東華動鋳造有限公司の技術改造 | 67.89 |
濰柴動力 (Weichai Power)の試験ラボ建設 | 55.12 |
榆林新工場の建設 | 50.77 |
株洲歯輪 (Zhuzhou Gear) の技術改革 | 2.03 |
陕重汽 (Shaanxi heavy truck) 拠点の第二期 |
81.89 |
スパークプラグの技術改革 | 5.59 |
金鼎生産拠点の15万トン鋳造プロジェクト | 153.16 |
陝西法士特歯輪 (Shaanxi Fast Gear) の連合3生産設備立ち上げ | 9.52 |
中国国内投資
-2013年9月、子会社「株洲湘火炬火花塞有限責任公司」は、高性能スパークプラグ絶縁体セラミックスの生産ライン操業開始の点火式を行った。このプロジェクトの投資額は4,346万元。生産ライン建設を2期に分けて実施する。年産能力はスパークプラグ絶縁体1億個。今回第1期建設が完了し量産が可能になった。(2013年9月29日付けプレスリリースより)
海外投資
-ドイツの子会社Linde Hydraulicsが独Aschaffenburgで新工場の定礎式を行ったと発表。新工場の敷地面積は7.07万平方メートル。研究開発センターの規模を従来の3倍に増強し、生産、管理、研究開発、販売の一大拠点とする計画。2015年末の完成、生産開始を目指す。(2013年10月16日付け各種リリースより)