2008年度の業績(単位：百万元)

	2008年度	2007年度	増減率(%)	要因
売上高	33,127.78	29,260.97	13.2%	-中国の重型トラック市場の好調により、重型トラック用エンジン及びトランスミッションの売上が増加。
営業利益	2,625.59	3,206.14	(18.1%)	-原材料価格高騰等によるコストの増加が利益を圧迫。
経常利益	2,740.81	3,277.65	(16.4%)
純利益	2,411.82	2,798.08	(13.8%)

■北汽福田汽車(Beiqi Foton Motor)との戦略的包括提携
-2008年6月、同社は北汽福田汽車(Beiqi Foton Motor)との間で戦略的包括提携の合意書を締結。主な合意内容は以下のとおり(期間は5年間)。

①	福田汽車は総質量14トン以上の大型車への同社製エンジンとトランスミッションの搭載比率を2007年の実績を最低レベルとし、徐々にこれを引き上げる。
②	福田汽車は国外ブランドのエンジンを輸入または合弁生産する場合を除き、同社と競合する重型車用ディーゼルエンジン、トランスミッション製品の開発、生産を行わない。
③	重型車の新規開発の際には同社をパワートレインにおける国内唯一の提携先とする。
④	サービス網、技術開発、市場開拓など各方面において提携する。
⑤	同社は福田汽車への資本参加をする。

（2008年7月1日付会社公告より）
注：2008年12月時点で同社は北汽福田汽車の株式2.18%を保有。


■包頭北奔重型汽車(Baotou Beiben Heavy-Duty Truck)との戦略的提携
-2008年7月、同社は包頭北奔重型汽車(Baotou Beiben Heavy-Duty Truck)との間で戦略的提携の合意書を締結した。両社は今後製品開発、製品テスト、市場開拓、アフターサービスなど各方面において提携する。

■大型LNG高速エンジンの合弁会社設立
-2008年7月、同社とカナダのWestport Innovation Inc. 及び香港培新(中国)投資有限責任公司(Peterson Holdings) は合弁会社「?柴動力西港新能源発動機有限公司 (Weichai Power Westport New Energy Engine Co., Ltd.)」設立の契約を正式に結んだ。合弁会社の総投資額は1.5億元。一回のガス充填で800キロ以上の走行が可能な大型LNG高速エンジンを開発製造する。核となる高圧直噴射技術はWestport Innovation Inc.が提供する。合弁会社の工場棟はほぼ完成しており、設備もそのほとんどが到着している。完成後は年産能力2万基を見込む。

■研究開発体制
-国内とオーストリアに研究開発センターを保有。2003年10月に約1億元を投資して設立した欧州研発中心(Europe Technical Center)では、AVL社の技術提供を受け中国Ⅲ排ガス基準適合エンジン藍擎(Landking)国Ⅲを開発した。

■製品開発

藍擎(Landking)中国Ⅴ排ガス基準適合ディーゼルエンジンの開発
-2008年7月、 同社は藍擎(Landking)ブランドの中国Ⅴ排ガス基準適合エンジンを発表した。藍擎(Landking)中国Ⅲ、Ⅳ、Ⅴエンジンは同社がAVL社などと提携し開発したエコエンジンで、同社の旗艦商品となっている。（2008年7月3日付プレスリリースより）

EuroIV/EuroV排ガス基準適合、中小排気量ディーゼルエンジン藍擎(Landking)WP5/WP7の開発
-2008年12月、同社はEuroIV/EuroV排ガス基準を満たす新型中小排気量ディーゼルエンジン藍擎(Landking)WP5とWP7を発表した。同エンジンの最小燃料消費率は189g/kWh。8-12メートルのバス、中・重型トラック等に搭載可能。

2008年度の主な設備投資 (自動車部品関連のみ)

投資項目	2008年の投資総額 （百万元）	進捗状況
陝西法士特ステアリング生産設備建設	289.19	完了
重型汽車用ディーゼルエンジンWD615/618の生産ライン拡張	214.62	建設中
重型汽車用ディーゼルエンジンWD615/618の生産ライン更新	78.47	建設中
?柴動力大出力ディーゼルエンジン生産設備更新	97.33	建設中
宝鶏法士特のトランスミッション生産設備更新	43.14	建設中
陝西法士特のトランスミッション生産設備更新	29.79	建設中
株洲歯輪の生産設備更新	29.21	建設中