Georg Fischer AG 2015年12月期の動向

最近の動向

業績

(単位:百万スイスフラン)
2015年12月期 2014年12月期 増減率 (%) 要因
全社
-売上高 3,640 3,795 (4.1) 1)
-EBIT 422 274 5.8 -
GF Automotive部門
-売上高 1,321 1,415 (6.6) 2)


要因
1) 売上高
-2015年12月期の売上高は前年比4.1%減の3,640百万スイスフラン。減収の主な要因は、為替変動の他、事業買収・売却による影響。これらの影響を除いた売上高ベースでは、前年比1%増であった。

2) GF Automotive部門
-2015年12月期のGF Automotive部門の売上高は前年比6.6%減の1,321百万スイスフラン。為替変動、事業買収・売却による影響を除いた売上高ベースでは、前年比2%増であった。

合弁事業

-LinamarとGeorg Fischer傘下のGF Automotiveは、北米、欧州、アジアにおける自動車・産業・商業向けの鋳造および機械加工製品の供給に関して提携することで合意した。これにより、両社は米国の南東部に軽金属鋳造工場を建設する。この折半出資による合弁会社「GF Linamar LLC」は、パワートレイン、ドライブライン、構造部品向けに軽金属の高圧ダイカストを生産し、NAFTA市場に供給する予定。生産は2017年半ばに開始され、今後5年間の投資額は約100百万ドルとなる見込み。(2015年7月16日付プレスリリースより)

受注

-Georg Fischer傘下のGF Automotiveは、複数のグローバル自動車メーカーのEV向けに、軽金属製のバッテリーハウジングおよび構造部品を受注したと発表した。受注総額は50百万ユーロ超。これらの部品は、オーストリアのAltenmarktおよびHerzogenburgにある鋳造工場で生産する予定。(2015年3月31日付プレスリリースより)

見通し

-2020年までに売上高を4,500百万~5,000百万スイスフランに引き上げる計画 (年平均成長率3%~5%相当)。欧州で生産性を最適化すると同時に、アジアおよび米州市場で事業を拡大し、地域バランスのよい売上構成を目指す。

研究開発費

(単位:百万スイスフラン)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
GF Automotive部門 18 19 18
全社 102 106 95

開発体制

-GF Automotive事業部の研究開発施設は2カ所: Schaffhausen (スイス) と蘇州 (中国)。

設備投資額

(単位:百万スイスフラン)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
GF Automotive部門 80 79 58
全社 138 140 128

海外投資

<中国>
-2015年1月、GF Automotiveは、中国での生産能力を50%拡大すると発表。2014年末に江蘇省昆山 (Kunshan) にある鋳造工場の拡張工事を完了し、生産能力を50%引き上げた。また、同省の蘇州 (Suzhou) にある軽金属工場の生産能力を2015年末までに50%拡大する。GF Automotiveは、これらのプロジェクトに40百万スイスフラン (43.3百万ドル) 超を投じて、軽量構造部品およびパワートレイン部品の現地生産の要望に対応する。これにより、中国における売上はGF Automotive全体の20%超を占める見込み。 (2015年1月30日付プレスリリースより)